夜の帝王の一途な愛

ラヴ KAZU

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第ニ章 彼の秘密

彼はホストなの?

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 幸せは永くは続かない、恐れていた現実に私は我が眼を疑った。
彼が若くて可愛らしい女性と一緒の所を偶然見てしまった。
まるで愛し合う恋人のように、彼女の腰に手を回し、熱い眼差しを向けていた。
彼女は彼の唇に触れて、今にもキスするようで、思わず目を反らした。
そうだよね、彼女居るよね、これが現実。
回りの声が段々と小さくなり、何も耳に入ってこなかった。
その場から早く消えたかった、現実逃避したかった。
回りが暗くなった事も分からなかった。
その瞬間、携帯が鳴り響いた。
「あゆみ、今何処?」
私は我に返った、そしてあれから永い時間が経っている事に気づいた。
「すみません、すぐ帰ります」
ショックを受けた事は確かだが、この時涙は出なかった。
彼の言葉を鵜呑みにして、信じた私がいけなかったと自分を責めた。
そう、これが当たり前の現実だから・・・
 マンションに戻ると、彼はすぐさま私を抱きしめた。
「すごく心配したぞ、何処に行っていた」
「ごめんなさい」
彼に抱きしめられて、我慢していた気持ちが溢れて涙が止まらなかった。
「どうした?何があった?」
彼は泣いている私を強く抱きしめてくれた
ずっと涙が止まらない、うそであってほしい気持ちと、現実なのだと言う諦めが入り混じって・・・

 どれ位の時間が過ぎただろうか、私は酷い言葉で彼を責めていた。 
「彼女居るのに、どうして居ないなんて言ったのですか、なんでうそ言ったの?」
えっ違う、私なんて酷い事を、彼を責める資格ないのに・・彼はちょっと戸惑った表情で、今の状況を受け入れられない様子だった
「えっ?彼女は居ないよ、うそは言っていない」
私は穴があったら入りたい気持ちで何も言えなかった。
「どういう事?」
彼は全く身に覚えが無い様子だった。
私はゆっくり深呼吸をして昼間の出来事を話した。
「あっ、彼女はお客さん」
「えっ?お客さん?」
と、私の言葉に彼はしまったと言う表情を浮かべた。
「あっ会社のお客さん」
不思議な顔をしていた私に、彼は困った表情で言葉を探していた。
「会社のお客さんって変だよな」
明らかに何かを隠していると悟った。
私は聞いてはいけない事を聞いていると思い困っている彼に謝った。
「ごめんなさい、触れちゃいけない事みたいですね」
彼は深呼吸をして話始めた。
「そんな事無いよ、驚かないで聞いてほしい、俺はホストクラブを経営している」
私の表情を確認しながら、彼は続けた。
「自分の店で、俺はホストの仕事をしている、彼女は俺の常連さんなのだ」
「ホスト?」
そうか、私はなんか納得した。
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