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第七章 やっと会えた

本郷部長は二人の関係を知っているの?

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私は真壁社長より年上で、アメリカの支社に来た時は弟のような存在だった。

しかし、しばらくして男性として見るように気持ちが変化していった。

何度かアプローチしたが、相手にされなかった。

社長が、本社経理部の倉田静香に想いを寄せていると知った時、絶対に渡したくないと思っていた。

私は秘書の資格を持っていたので、真壁社長が日本に移動する事を知った時、会長に秘書として同行させて欲しいと申し出た。

あっさり承諾してもらい、日本にやって来た。

なんなの、こんなにも二人が密接な関係だったなんて、私は愕然とした。

絶対に妻の座も射止めて見せる。

私は取り敢えず本郷部長に倉田さんの休みを伝えるため経理部に向かった。

「おはようございます、私は真壁社長の秘書を務めております横溝と申します、今朝真壁社長経由で倉田静香さんのお休みを承りました、よろしくお願いします」

本郷部長は驚いた表情を見せたが、納得したかのように「承知いたしました」と返事をした。
本郷部長は二人の関係を知っているの?
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