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第十六章 縮まらない距離
ふらっと出て行って、道が分からなくなったのか。
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その頃、俺は別室に静香がいない為、金山に確認した。
「金山、静香はどの部屋に案内してくれたんだ」
「申し訳ありません、ロビーでお待ち頂くようにご案内したのですが、お迎えに行ったらいらっしゃらなくて、
お帰りになったみたいなんです」
「えっ、誰かタクシー呼んだのか」
「いえ、電車で帰られたのではないでしょうか」
俺は静香のスマホに電話したが繋がらない。
ふらっと出て行って、道が分からなくなったのか。
俺のマンションのコンシェルジュ飯岡に連絡をして見た。
「真壁様、どうなさいましたか」
「静香は戻って来たか」
「いえ、タクシーがお迎えに来られたので、スーツを持って真壁様の会社に向かわれて、
まだお戻りになっておりません」
「分かった」
「どうかなさいましたか」
「静香の行方がわからなくなった」
「それはご心配ですね」
「戻って来たら連絡してくれ」
「かしこまりました」
俺はすぐに会社を出て、静香を探した。
「社長、お戻りください、もう出かけるお時間が迫っております」
俺の背中にかけた金山の声は俺には届かなかった。
「金山、静香はどの部屋に案内してくれたんだ」
「申し訳ありません、ロビーでお待ち頂くようにご案内したのですが、お迎えに行ったらいらっしゃらなくて、
お帰りになったみたいなんです」
「えっ、誰かタクシー呼んだのか」
「いえ、電車で帰られたのではないでしょうか」
俺は静香のスマホに電話したが繋がらない。
ふらっと出て行って、道が分からなくなったのか。
俺のマンションのコンシェルジュ飯岡に連絡をして見た。
「真壁様、どうなさいましたか」
「静香は戻って来たか」
「いえ、タクシーがお迎えに来られたので、スーツを持って真壁様の会社に向かわれて、
まだお戻りになっておりません」
「分かった」
「どうかなさいましたか」
「静香の行方がわからなくなった」
「それはご心配ですね」
「戻って来たら連絡してくれ」
「かしこまりました」
俺はすぐに会社を出て、静香を探した。
「社長、お戻りください、もう出かけるお時間が迫っております」
俺の背中にかけた金山の声は俺には届かなかった。
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