11 / 22
前立腺編
2-5
「っ、っ~~~~~♡♡♡!!!」
きもちいい。でも気持ちいいのがあまりに過ぎる。前立腺での絶頂はペニスを擦ってイくのとはぜんぜん違って絶頂後に快感が沈下することがなく、ずっと頂点に留められるようだった。その状態で敏感な場所を突かれると、イッてる最中に更に深い絶頂に陥り、吞み込みきれない快感は痙攣となり声となり溢れ出しても尚あまりあり脳を焦げつかす。達するたびに精巣から精液が駆けのぼってくるが、ブジーに押しとどめられてしまい、ぐるぐるとペニスの奥でうずまいていた。
「ア、ッ♡ がくっ、も、抜いてっ……!」
そのあまりの切なさに、出したいと訴えようとしたと同時、尻に触れた指先にひっくり返った声がでた。
「なにっ……!? ど、どこ触って」
「さっき言っただろ。ほら、ケツからでもいけるって」
「えっ……あ゛……!?」
いつの間にかローションを纏った指がぬるんと後孔に入り込んでくる。
「まっ、が、岳っ……待って、もう、もう十分っ……ッ~~~~~♡♡!!?」
「あ、これ? 前立腺。わかりやすいな」
ちんこからも押してるせいかな、だとか言いながら尻穴から前立腺を揉みこむ。上下から敏感なしこりを挟まれ集中的に嬲られて、颯介はもはや声も出せなかった。
「っ、~~~~♡♡ ッ、っ~~~~♡♡」
「あ、うわっ、颯介? おまえ息してるか?」
責め手をとめて頬をぺちぺちと叩かれる。虚ろな目で友人の姿を捉えた。
「岳っ……、むりっ、むり、むりぃ゛……♡ もうそこいじめんのやめて……♡」
「でも疼いてんの、ここなんだろ?」
「そっ、だけど、アッ♡♡ でも、も、もういっぱいイッた、からぁ゛……!」
「いっぱいって、どんだけイッたんだよ」
「あぁああっ♡♡ いっぱい、いっぱい……! もう十分だからッ、抜いてぇ゛……!」
「十分? ほんとうに?」
ほんとに、と答えようとしたところで、また岳の指が前立腺を圧迫し、同時にブジーまで動かしはじめて台詞を散らされる。
「ひぎっ、ィ゛───♡♡♡!!!」
ぎゅう、と後孔がきつく締まる。その状態で前立腺を揉まれて、ブジーをぐりぐりと回転させられて、もうだめだ、だめ、ぜんぶだめだった。逃げようにも逃げ場なんてなくて、身体は与えられる刺激に従順に感じ入り、でたらめな痙攣を繰り返した。
「あ゛ッ……あ、が、岳、がくっ、ぅ゛……!!」
「なあ、ここすごいビクビクしてる。自分でもわかんの? ほら、脈打ってるみたいにさ」
「わかんな゛っ、わかんない、もうわかんないぃ゛~~~~♡♡♡ あ゛───♡♡ だめぇっまたイくぅ゛……♡♡!!」
「……なんでおまえ、そんなエロいの」
岳の目は完全に据わっていた。その表情に保健室での淫靡な時間を思いだして、乳首がきゅんと疼いた。
「えっ、えろとか言うなよぉ……っ!!」
「じゃあなんて言ったらいいんだよ」
「なっ、なんも、言わなくてい、ぃ゛!?」
また絶頂の波に浚われる。目の前が白く染まり、もはや自分の意志とは無関係に引きだされる絶頂反応に必死にかぶりを振る。
「岳、がくっ……、もう抜いてくれっ、射精したい……っ」
奥に渦巻く射精欲を訴える。
「あ、そっか。これじゃだせないのか」
こくこくと頷くと、岳は後孔の指を抜いて陰茎に沿えた。そのまま、ず、とブジーを引き抜きはじめたが、敏感な粘膜をこそぐような感覚に酷く感じてしまう。
「あ゛ッ、っ、っ~~~~!!!」
堪えるようにぶるぶると震える颯介に、岳は身を寄せて「ゆっくりするから」と囁いた。
「ん゛っ、……ッ───♡」
ブジーが抜かれた瞬間、びゅくっと先端から精液が飛びだした。
「あっ、ッ、くぅう゛んんんん゛……♡!!」
強烈な射精の快感におもわず両腕で岳の背を掻き抱いた。
「お、おい、颯介」
「……っひ、くッぅん……ッ、っ~~~~♡♡♡」
断続的に溢れる白濁が腹を汚す。溜まりにたまったものをようやく放てた解放感にあたまがクラクラした。
「あ……は、……きもち、い……」
だらしなく開いた唇から熱い息が漏れる。それが首筋を撫でたのか、岳の肩がぴくりと跳ねた。そうしてようやく、自分が子供みたいにしがみついていることに気がついた。
「あっ、ご、ごめん……!」
慌てて引きはなすと、岳は、いや、と小さく言って目を反らした。居たたまれずに俯くと、張りつめた股間が視界に入った。
「あんま見んなって」
岳は隠すように片膝を立てた。二人の間にしばし沈黙が漂うが、
「……それ、どうすんの」
先に口を開いたのは颯介だった。
「どう、って」
岳の視線が落ちる。先程まで、指が埋められていた場所。ローションを垂らし、余韻にひくつくそこに視線が向けられていることに気がついて、颯介の頬がかっと赤らんだ。え?いや、そんな、まさか。だ、だってそれは、それはもう、もはや、もはやセッ……。
「舐めるのとか、アリ?」
「だっ……!! ……え?」
勝手な想像を繰り広げた自身の思考回路に羞恥が沸きたつ。
「な、舐めるって」
嫌ならべつにいいけど、と言って岳は顔を反らした。颯介は張りつめた友人の股間をもう一度視線を落としてから、おずおずとわかった、と答えた。
「まじ……?」
「……ん」
小さく頷き、颯介が体勢を変えようとするとせっかくならさ、と岳がその肩を掴んだ。
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。