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うわっ、えー、それ入んの?
しおりを挟む油断しているもう一方の足にも手を伸ばすと、反応が更に顕著になった。男の足先はイヤイヤと首を振るように逃げ惑うが、所詮可動範囲は狭い。十本の指を使って、逃げ場のない男のしっとりと濡れ始めた足裏をくすぐりまくる。
……これ、人間いるのバレるのか。まあいっか。
相変わらずケツはおんなじペースで犯されている。いつの間にか竿に絡んでいた触手にビッシリと粒が生え揃っていて、そいつがごしゅごしゅと更に刺激を強めてペニスを扱いていた。亀頭を弄っていた舌のような触手は太ももにくだり、代わりに陰嚢をしゃぶっていた風船型のやつが取りついていた。散々舌に虐められて赤くなった亀頭を咥えこみ、ぢゅうぢゅうと吸いついている。若干透けて見えるその内側にも無数の細かい粒々が生えていて、吸いあげると同時にそれらが亀頭をぐちゅぐちゅと揉みしだいているようだった。
その横で手持無沙汰の触手がうろついている。
短い繊毛がびっしりと生えた平たい触手。防御魔法を纏わせた手でそれを掴みあげる。繊毛はほどよく固く、ほどよく弾力があった。そのブラシ型触手でぞりぞりと足裏を擦ってやると、聞こえないはずの男の悲鳴が聞こえるようだった。触手のぬるぬるがまたいいアクセントになってるだろう。足裏がさっきの比ではなく暴れまわるので、指先で拘束魔法を弾きだして足指を上部の壁に固定する。これでやりやすくなった。更に無防備になった足裏に触手ブラシを押しつけながらコシュコシュと上下左右に素早く滑らせる。媚薬が足裏にまで塗りつけられた結果がどうなるのかもすこし気になった。男の尻はガタガタと上下に揺れている。ここまでいくと必死に抵抗しているというよりも、もはや度を超えた刺激に対する反射の痙攣だろう。
不意に尻を犯していた触手が抜け落ちた。ひくひくと閉じきらない穴から体液が漏れだる。
「あれ、終わった?」
かとおもえば、
「うわ、まじで」
更にデカいのがでてきた。
「うわ、わー、えっ、えー、それ入んの?」
さっきの倍くらいありそう。ビキビキとそそり勃つそれは更にでこぼこと隆起していてとても凶悪だ。これが壁の内側から見えないのは、幸か不幸か。
新たな触手が窄まりに触れる。男もその規格外のでかさに気づいたのか。イヤがるように尻を振り、尻穴を絞って挿入を拒みだした。負け地と体液を噴出させて押し入ろうとする触手ペニス。一体どっちが勝つのか。すこしの間ハラハラと観戦を見守っていたが、すぐに飽きて男の蟻の戸渡りを親指で押しこんだ。その瞬間、刺激に緩んだ尻穴に触手の先端が入りこむ。ぐにぐにと会陰を揉みつづけて男から抵抗の力を奪えば、極太触手が肉筒のなかを徐々に満たしていった。完全に入りきってから指をはなす。
でかい尻に突き刺さる極太触手ペニス。
肉縁は限界まで拡げられていて明らかに苦しそうだったが、彼のペニスは萎えていない。むしろ腹を満たす質量を歓ぶように内壁を収縮させて、触手の凹凸を味わっているようにもみえた。触手がゆっくりと引き抜かれる。ギリギリまで身を引いてから、一気に奥まで貫く。そうして気遣いも容赦もない魔物ピストンが始まった。貪るような激しい水音が掻き鳴らされて、男の足指は五指を広げたまま戻らなくなっていた。こしょこしょと戯れに擽ると、指先を突っ張らせたままびくびく震えた。
「ん?」
ふと気がつく。
「…………ッ…………っっ………!!!」
壁に耳を近づけると、ほんのすこしだけ声の断片が聞こえることに。
なにを言ってるのかはわからない。不明瞭なくぐもった声。けれどたしかに、触手に蹂躙される男の声が、
「ッッ゛────♡♡!!! ッッ~~~~~~~♡♡!!」
悲鳴と嬌声が入り混じったような声が向こう側の壁に反響している。いやだ、とか、やめろとか、そんな拒絶の言葉も時折聞こえる気がする。おおいと壁に向かって呼びかけると、こちらに助けを求めるような声も上乗せされるが、
「つってもなあ……」
ズポズポと尻穴を犯す触手を両手でつかもうにも、ぬるぬるとしてすぐに抜けてしまう。それでも強引に引き上げようとすると、ビチビチと暴れ回って手を振り払い、邪魔をされた憤りをぶつけるように余計にゴチュゴチュと勢いを増して尻穴をほじくりはじめた。男の悲鳴が一段と高くなる。
顎に手をあてる。一寸考えたのち、男の尻をわし掴んだ。
両の手のひらで下から持ちあげるようにして包み、ぎゅうと中心に肉を寄せて、
「ッ♡♡!? ッ……♡♡??」
左右に擦りあわせるように揉みしだく。
「………ッッ゛───~~~~♡♡♡!!?」
手のひらに触手の律動が伝わってくるほどに中を狭めて、尻たぶをぐにぐにと揉みあわせる。男からすればたまらないだろう。自らの尻穴で無理やりに触手ペニスを扱かされて、ただでさえ敏感な肉壁に触手のでこぼこを一層強く擦りつけられる。男の下肢が足掻くようにあばれていたが、一線を越えるとガクガクと震えるだけになっていった。痙攣の止まらない肌からダラダラと汗が流れおちる。尻を揉みあわせるたびに肉縁から触手の体液がごぷりと漏れだす。触手は狭まった穴に歓ぶように汁を飛ばし、その律動をより一層はげしくさせた。触手の抽挿に合わせて尻たぶを寄せて放してを繰りかえしたり、きつく狭めたまま留め置いて触手ピストンによる摩擦を鮮明に味あわせたり、好き勝手に揉みしだいたりして、魔物と人間のセックスをひたすらに煽りちらかしていると、その内に触手が最奥でとどまったまま大きく震えた。また色の違う体液が尻穴から溢れでてくる。タイミングを見て触手を掴むと今度は簡単に抜け落ちた。
「よし」
男の足先がへたりと頭を下げる。
弛緩する肉体を前にズボンをくつろげて、
「じゃー、いただきます」
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