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わはは。穴ならなんでもいいのかよ
しおりを挟む閉じきらない穴に勃起を突き入れた。
「は~……すっげ、きもちー」
媚薬の浸透防止に防御魔法をかけたちんこで肉壺を味わう。さっきの触手のせいで広がってしまったかとおもえばそんなこともなく、しっかり締めつけてくるし、触手の体液のおかげでぬるぬるだし、奥の方なんて吸いつくように亀頭をしゃぶってきて、これは触手も放したがらないわけだ。
「さすがにさっきの極太くんほどのボリュームはないけどさ」
腰を引き、
「触手にはない人間サマのテクニックで、ちゃーんと満足させてやるからな」
性器の裏側あたりに陰茎をすりつけながら抽挿する。そうして探るうち、男の弱点はすぐにわかった。そこを小突くと肉穴がきゅうと締まり内腿がぶるりと震える。わかった上でそこに狙いを定めて穿つと、どこか混乱の色が入り混じった悲鳴が壁を打った。
「な、ほらここな、いっぱい弄ってやるからな」
さっきまで乱暴に扱かれるだけだったろう前立腺を固い肉棒で懇切丁寧に刺激してやる。媚薬で高められたそこは例外なく限界まで性感を高められているようで、掠めるだけでビクビクと震えて、じっくりと腹側に押しこんでやれば、その圧迫に押し出されるように男のペニスが精を漏らした。亀頭を咥えこむ触手のなか。粘液に混ざりあう白濁が吸われつくす前に圧迫を重ねて白濁を吐かせる。はたして、どうするのが一番イイのか。口が聞けないのならからだに聞くしかない。ぬる、ぬる、としこりの上で先端を前後に滑らせて、時にすばやく往復させたり、深く圧迫したままぐりぐりと揺さぶったり、カリの段差で引っ掛けるようにして抉ってみたり、みじろぎのできないことをいいことにすきに弄り倒していると、最初は吐精とともに起こっていた腸壁の痙攣が終始止まらなくなってきた。頂点にのぼりつめたまま降りてこられなくなっているのかもしれない。男のペニスを見る。さすがに精液の製造が間に合わないのか、鈴口が空打ちをくり返していた。精をださないペニスを触手が手放し、代わりにさっきおれが足裏に使っていたブラシ状の触手が二体やってきた。亀頭の上下を挟むようにセットされたそれがゴシュゴシュと入れ違いに往復しはじめる。ぬるついた粘液を纏った無数の細かい繊毛が、敏感な亀頭を一切の容赦なく磨きあげる。目下で繰り広げられるあまりの仕打ちに目を奪われつつ、前立腺をぐちぐちと絶えず虐めていると、男のペニスが潮を吹いた。
「はは。ハメ潮えろ」
ぴゅっぴゅっと透明の汁を飛ばす陰茎。触手はその間も震える亀頭への責めを止めず、絶頂を極めて感度の高まったそこを磨きつづける。こちらも変わらず尻穴を堪能していると、また派手に潮を吹いて辺りに撒き散らした。成すすべなく犯されてる男の惨めな有り様に自然と口端が上がる。興奮する。鼓動が高鳴り汗が噴く。……防御魔法つらぬいて体液浸透してきてんじゃ、とよぎった可能性は見なかったことにする。その一方、尻穴を奪われてうろうろと漂っていた極太触手は、断続的に噴きだす潮にハッと気づいた様子でその体を細くさせていった。
元の凸凹はそのままに、歪ながらもスリムになった棒状触手が一本。それが男の尿道口に狙いを定めたのを見て驚いた。
「わはは。穴ならなんでもいいのかよ」
おれと一緒じゃん。
触手が鈴口を割りひらき、狭い肉のなかへ強引に押し入っていく。ずるずると尿道を犯されていく間、もはや訳もわからないといった様子で泣き叫んでいた声が、触手がある一点まで入りこんだ途端に途切れてしまった。
「ん?」
尿道を犯す触手がわずかに揺れるだけで、肉穴がぎゅうぎゅうと締まる。もしやと思って内側からそこを押しこむと、男のペニスがびくんと震えた。
なるほど。
触手の切っ先が前立腺を捉えたんだろう。狭い穴に媚薬を塗りつけて滑りを良くした触手のうごきが段々と大胆になってくる。小刻みに上下に振れて、こちゅこちゅと尿道側から前立腺をいじくっている。負けじと下方からもしこりを狙って強い穿ちを繰り返すと、途切れていた男の悲鳴がまた鼓膜に触れた。もしかすると今の一瞬意識をうしなっていたのかもしれない。目覚めた瞬間にこれはきついだろうなとおもいながらも腰は止められない。弱点である快楽の核を上下から挟み打ちにされ、おのおのに弄ばれる男の絶叫。戦慄くような痙攣も僅かな抵抗もすべて無視して人と魔物に犯される。逃げだすことはおろか、暴力的な快感を散らすこともできないまま、ただただ与えられるものを敏感な肉体で受け止めて絶頂することしか許されない身体。そのあまりに惨めな敗北に一層煽られて勃起が熱をもつ。触手が尿道の狭い肉を激しく犯す。相変わらずブラシ型の触手は亀頭を磨きつづけていて、竿に巻きついた触手は陰茎をぎゅうぎゅうと外側から圧迫して尿道を犯す触手の凹凸を敏感な肉に味合わせていた。延々と続く無慈悲な凌辱のうち、男の声がまた弱くなっていた。壁に耳を当てる。ひぐひぐと泣きじゃくるような声、限界を訴えて懇願するような弱々しい喘ぎまじりの泣き声が、前立腺に向かって強く腰を打ちつけることでまた絶叫に近い嬌声へと掻き消える。飽きない反応に煽られて、まだ楽しんでいたい気持ちとは裏腹に心身が高まっていく。
「は……っ……あー、出る」
最奥まで突っ込んでから精を吐きだす。ふう、と息を吐きペニスを抜く。触手と穴兄弟になってしまった。見下ろす先。尚も嬲られつづける男のペニスが苦しそうだったので、ついでに尿道の触手を抜いてやると、勢いよく潮を吹きだした。それから白濁をとろとろと漏らしてから、下半身がだらりと弛緩した。声が聞こえなくなる。足裏をくすぐっても反応がない。
その肉体にまた触手が群がろうとしている。
尻穴に侵入しかけた一本をピンと指で弾くと、塵になって崩れおちた。次々と尻を狙って沸きだすやつらも弾いて消していったが、途中で面倒くさくなって、指を鳴らして一気に焼きつくした。どうやら壁も魔物の術の類だったようで、触手を一掃すると壁も消えた。
後には地に伏せた男がひとり。
力なくしな垂れた身体は、意識を失ってもなお快感が尾を引いているのか、ぴくぴくと肌を震わせていた。男の横に腰をおろして髪を掴みあげる。
お、顔も好み。
というか、どっかで見たことがあるようなないような……ま、いっか。
「一発ヤらせてもらった礼ってことで」
転移魔法の陣を描く。とりあえず家につれこんだら風呂で綺麗にして、目覚めたら恩人面してベッドに連れこもう。なにかあったときのために魔物の体液もいくらか持ち帰って。
どんな声で鳴くのか。どんな顔でよがるのか。想像に胸を弾ませながら、パチンと陣の上で指を鳴らした。
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