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おでかけ
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アイナは部屋で、レイモンドからもらったドレスを見てみる。
「うわぁ!!!綺麗!オレンジだわ!!…あ…持ってる化粧品に、オレンジの口紅とか…あったかしら?」
そう言うと、化粧品を入れている箱を開けて確認してみる。
「…ピンクや赤は、あるけど…オレンジは…ないわね…どうしよう?」
ヌッとサブリナが
「お嬢様!!買いに行きましょう!!」
ぐるんと後ろを振り返り、
「サッサブリナ!!いつのまに?!」
「オレンジの口紅は、あのいつぞやかに行きました…カタリナ・チャールストンのお店へ!!」
ー次の日ー
「ようこそ~!!アイナ・ルメール嬢!!カタリナ・チャールストンのビューティーサロンへご来店いただき光栄でございます!!」
と相変わらず、綺麗な赤毛を後ろに纏めてオシャレなグレーのジャケットとタイトスカートを履き、シルバーのピンヒールを履いていた。
アイナは、いつもカタリナの服に圧倒される。
「こんにちは!カタリナ!!いつも綺麗でオシャレね?今日は、化粧品を買いにきたの!何か、いいものはあるかしら?」
カタリナは、笑顔でアイナの手をとり
「えぇ…!!ございますよ!うん、この前レイモンドがプレゼントをしたオレンジのドレスかしら?」
「はい…」
「では…こちらへ」
と店の中へ入ろうとした時、道を早歩きしているオリビアを見たような気がした。
アイナは、思わず
「オリビア?」
と言ったが本人の耳には届いていなかった。
気にせず、店の中へ入り商品を見ることにした。
カタリナは、アイナにドレスの生地を見せながら
「アイナ嬢のドレスは、基本はオレンジなのですが…腰のリボンが朱色になっていますので…う~ん?」
と化粧品の口紅を全て見せながら、カタリナは悩んでいた。付き添いで来ていたサブリナは、カタリナに
「カタリナ様?このオレンジでは、ダメなのですか?」
「サブリナ嬢、このオレンジも…もちろん素敵です。ただ、このドレスは、朱色も入っているから…ハッ!!アイナ様、お試しさせてくださいませ!!」
と言いアイナの唇にオレンジの口紅を全体に塗り、そこから唇の中央に赤色を塗る。
カタリナは、アイナに
「少し唇を馴染ませてくれませんか?…そうです!」
唇をなじませたアイナ、それを見たカタリナは満足そうな顔をしていた。
鏡を渡されアイナとサブリナは、驚く。
カタリナは、満足気に
「これです!!この色が、欲しかった!!ドレスにあっているでしょう?」
アイナは、唇を見ながら
「えぇ、本当に驚きよ!!このドレスにぴったり!この二本を買うわ!!」
カタリナは、
「ありがとうございます!少しお待ちください。商品を入れてきますね?」
アイナは、サブリナに
「あなたは、何がいいかしら?」
「えっ?あっ?!お嬢様?私は、いらないですよ?」
「ダメよ!サブリナ!!いつも私や兄さんの事を大事にしてくれてるのだから…何かお礼をさせて!!もうすぐ誕生日よね?」
色々と数多くの品物を見ていた。
サブリナは、アイナの手を持ち
「…では、櫛を買ってくれませんか?」
アイナは、笑顔で
「もちろん!!あっ!サブリナ!見て!お花がついている櫛よ!あっ!猫の櫛じゃない!どう?」
サブリナは、震えながら
「…パーフェクトです!!」
「よっし!カタリナ~!!これもお願いします!!」
カタリナは、笑顔で
「ありがとうございました!!またのご来店をお待ちしております!もう、そろそろですね!」
アイナも
「ありがとう!またね!」
そういって店を出て、馬車の方へ行った。
たくさんの買い物をしたアイナ。
さっき道端で出会ったオリビアに似た女性が気になる。
“あんなに…濃い化粧をオリビアがするとは…思わないのよね…やっぱり人違いかしら?”
「うわぁ!!!綺麗!オレンジだわ!!…あ…持ってる化粧品に、オレンジの口紅とか…あったかしら?」
そう言うと、化粧品を入れている箱を開けて確認してみる。
「…ピンクや赤は、あるけど…オレンジは…ないわね…どうしよう?」
ヌッとサブリナが
「お嬢様!!買いに行きましょう!!」
ぐるんと後ろを振り返り、
「サッサブリナ!!いつのまに?!」
「オレンジの口紅は、あのいつぞやかに行きました…カタリナ・チャールストンのお店へ!!」
ー次の日ー
「ようこそ~!!アイナ・ルメール嬢!!カタリナ・チャールストンのビューティーサロンへご来店いただき光栄でございます!!」
と相変わらず、綺麗な赤毛を後ろに纏めてオシャレなグレーのジャケットとタイトスカートを履き、シルバーのピンヒールを履いていた。
アイナは、いつもカタリナの服に圧倒される。
「こんにちは!カタリナ!!いつも綺麗でオシャレね?今日は、化粧品を買いにきたの!何か、いいものはあるかしら?」
カタリナは、笑顔でアイナの手をとり
「えぇ…!!ございますよ!うん、この前レイモンドがプレゼントをしたオレンジのドレスかしら?」
「はい…」
「では…こちらへ」
と店の中へ入ろうとした時、道を早歩きしているオリビアを見たような気がした。
アイナは、思わず
「オリビア?」
と言ったが本人の耳には届いていなかった。
気にせず、店の中へ入り商品を見ることにした。
カタリナは、アイナにドレスの生地を見せながら
「アイナ嬢のドレスは、基本はオレンジなのですが…腰のリボンが朱色になっていますので…う~ん?」
と化粧品の口紅を全て見せながら、カタリナは悩んでいた。付き添いで来ていたサブリナは、カタリナに
「カタリナ様?このオレンジでは、ダメなのですか?」
「サブリナ嬢、このオレンジも…もちろん素敵です。ただ、このドレスは、朱色も入っているから…ハッ!!アイナ様、お試しさせてくださいませ!!」
と言いアイナの唇にオレンジの口紅を全体に塗り、そこから唇の中央に赤色を塗る。
カタリナは、アイナに
「少し唇を馴染ませてくれませんか?…そうです!」
唇をなじませたアイナ、それを見たカタリナは満足そうな顔をしていた。
鏡を渡されアイナとサブリナは、驚く。
カタリナは、満足気に
「これです!!この色が、欲しかった!!ドレスにあっているでしょう?」
アイナは、唇を見ながら
「えぇ、本当に驚きよ!!このドレスにぴったり!この二本を買うわ!!」
カタリナは、
「ありがとうございます!少しお待ちください。商品を入れてきますね?」
アイナは、サブリナに
「あなたは、何がいいかしら?」
「えっ?あっ?!お嬢様?私は、いらないですよ?」
「ダメよ!サブリナ!!いつも私や兄さんの事を大事にしてくれてるのだから…何かお礼をさせて!!もうすぐ誕生日よね?」
色々と数多くの品物を見ていた。
サブリナは、アイナの手を持ち
「…では、櫛を買ってくれませんか?」
アイナは、笑顔で
「もちろん!!あっ!サブリナ!見て!お花がついている櫛よ!あっ!猫の櫛じゃない!どう?」
サブリナは、震えながら
「…パーフェクトです!!」
「よっし!カタリナ~!!これもお願いします!!」
カタリナは、笑顔で
「ありがとうございました!!またのご来店をお待ちしております!もう、そろそろですね!」
アイナも
「ありがとう!またね!」
そういって店を出て、馬車の方へ行った。
たくさんの買い物をしたアイナ。
さっき道端で出会ったオリビアに似た女性が気になる。
“あんなに…濃い化粧をオリビアがするとは…思わないのよね…やっぱり人違いかしら?”
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