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しおりを挟むSide:オフィーリア
エレノアお姉さま。
私の大好きなお姉さま。
私だけのお姉さま。
エレノアお姉さま。
ねえ、知っておりますの?エレノアお姉さま。
エレノアお姉さまは皇太子妃に選ばれなかったんですの。
お父さまからはなぜ皇太子妃候補になれなかったんだと責められ、お母さまは皇太子妃になれなかったことに毎日泣き続け、エレノアお姉さまは自分が皇太子妃になれなかったことに深く傷つき責任感を感じてしまわれたの。
そして、エレノアお姉さまは、皇太子妃になれなかったことでお父さまとお母さまに失望されたと嘆き、そしてエレノアお姉さまは自死の道を選んだ。
辛い日々を送ったエレノアお姉さまにとって死は、何よりも甘く感じたのではないだろうか。
私はエレノアお姉さまの手を取ることも出来た。
けれど、あの時の私は13歳の少女だった。
しかも、お父さまとお母さまに甘やかされて育った子供。
エレノアお姉さまが皇太子妃になれなかったのは、エレノアお姉さまの努力が足りなかったのだと、私もお父さまとお母さまと一緒にエレノアお姉さまを責めたのだ。
せっかく、皇太子妃の妹になれるはずだったのに、と。私はエレノアお姉さまを責めてしまった。
それがいけないことだったと気づいたのは、エレノアお姉さまが亡くなり、お父さまとお母さまが発狂してしまったことが切っ掛け。
侯爵家は取りつぶしになり、私は修道院へと預けられた。
修道院では多くのことを学び、いかにエレノアお姉さまがひどい目に合っていたのだということを知った。
私は泣き崩れた。
エレノアお姉さまを救ってあげれなかったことに。
私ならエレノアお姉さまを救えたかもしれないのに。
たとえ、侯爵家が取りつぶされたとしてもエレノアお姉さまを救うことだけはできたのかもしれないのに。
後悔した私は修道院の女神像の前で祈った。
願わくばエレノアお姉さまの時が戻りますように、と。
今度こそ、エレノアお姉さまを私が幸せにしてさしあげます、と。
エレノアお姉さま。
私の大好きなエレノアお姉さま。
私だけのエレノアお姉さま。
あなたは今、幸せですか?
私は今度は間に合いましたか?
ねえ、エレノアお姉さま。
私はあなたを救えましたか?
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