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しおりを挟む「あ、あのっ……。薬草を売りに来ましたっ!!」
強面のお兄さんに声をかけられて僕はビクッと身体を震わせた。
あまり人と話したことがないため、大きな声と乱暴な言葉遣いが苦手なのだ。
「ああん?じゃあ、ボウズは冒険者なのか?そっちの綺麗な嬢ちゃんも、冒険者か?そっちの線の細いまるで僕はアルフレッドですって言うようなお坊ちゃんも冒険者なのか?」
強面のお兄さんは僕たちが冒険者の装いじゃないのを見て、不思議に思ったようだった。
というか、ミコトのことアルフレッドって。なんで偽名なのに当ててしまうんだろうか。
いや、僕たちもミコトの男装姿見た時に「これは、アルフレッドだっ!!」って思ったくらいだし。仕方ない、か。
「あ、いえ。冒険者じゃありません。薬草を採取したので買い取っていただけないかなぁと思って……。あのっ……冒険者ギルドなら薬草の買い取りをしているって聞いたんです。どうすれば買い取っていただけるのか教えてもらえませんか?」
僕は言いたいことを一気に言った。
途中で強面のお兄さんがなにか言いたそうに口を開いたが、相手がしゃべる隙を与えずにいいたいことだけ喋る。じゃないと、コミュ障の僕は言いたいことを全部言えそうになかったからだ。
「あー。うん。そうだなぁ。まずは、冒険者ギルドで薬草を買い取るには冒険者登録が必要だ。冒険者登録をしないと、薬草は冒険者ギルドでは買い取って貰えない。薬草だけじゃない、魔物の素材も買い取って貰えないから、まずは受付で冒険者登録を済ませるといい。まあ、薬草を買い取りに出すくらいなら誰か一人が代表して冒険者として登録すればいいと思うぞ。詳しくは受付のマリリンさんに聞いてくれ。」
「あ、ありがとうございますっ!」
「ありがとうございます。」
「アルフレッド、ありがとう。シヴァ、役に立つ。」
強面のお兄さんはその見た目とは反対に親切に教えてくれた。
というか、冒険者登録しないと薬草は買い取ってもらえないのか。初めて知った。
だから冒険者ギルドに入った時に「冒険者なのか?」って聞かれたのか。
つまり、冒険者ギルドには冒険者以外が来ることはないから不思議に思ったってことだよな。
僕たちは親切に教えてくれた強面のお兄さんにお礼を言うと教えてもらったマリリンさんという受付嬢のところに向かった。
「あの……。冒険者登録をしたいんですけど。冒険者登録に必要な手続きをおしえてもらえませんか?」
「あらぁ。かわいい~。冒険者になるのぉ?冒険者は、危ないからあまりお勧めしないよぉ。君は可愛いからきっと、コンカフェで働くといいよぉ。いっぱいお給料もらえると思うよぉ。」
天然なのかクルクルとしたピンク色の巻き毛が特徴のマリリンさんは気だるそうに告げた。
っていうか、仕事する気があるのかなぁ。この人。
っていうか、コンカフェってなんだろう?初めて聞いた単語だ。あとで、ロレインちゃんにでも聞いてみようと。
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