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三 一言葉にて止むまじや
一
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学校が終わって家に帰り、玄関で「ただいま」と声をかける。けれど、晴季の声に返ってくるものはなく、帰宅の挨拶は誰に聞かれることもなく、玄関のタイルに吸い込まれていった。誰もいないのだろうかと靴を脱いで手を洗ってからリビングに行けば、ソファのところに座っている頭が見えている。
その髪は、撫でつけているはずなのに、ところどころ跳ねている。唸るような声が聞こえてどうしたものかと思ったものの、晴季はそのまま座っている誠一郎に近付いた。
「誠一郎さん、また難しい顔してる」
声をかけたところで、誠一郎がようやく晴季に気が付いた。
横から見ても、難しい顔をしているのは一目瞭然だった。眉間に皺を寄せて、口をへの字にして、誠一郎にしては珍しい顔だ。
「あ、おかえりハレ。俺そんな顔してたか?」
「ただいま。うん。眉間にこーんな皺寄ってたよ」
わざと手で自分の眉と眉のところを寄せて、眉間に皺を作ってみせる。どういう顔になったかは分からないが、これで誠一郎には伝わったはずだ。その証拠、というわけではないだろうが、誠一郎は晴季の顔を見て少し噴き出していた。
「げ。親父みたいになるじゃん。やだやだ、ちょっと解さないと」
肩を竦めて、誠一郎は自分の眉間を揉んでいる。確かに、と、リビングの本棚の一番上にある祖父の写真を見た。あまり顔立ちは誠一郎には似ていないような、けれど言われれば似ているような、そんな祖父の眉間には、皺がある。
「何かあったの?」
「んー。武山から話は聞いたけど、いまいち。やっぱヨウさんに聞かないとかなあ、嫌だなあ。いちいち説教してくるんだもん、ヨウさん」
「誠一郎さんがだらしないことしなかったら、刎木さんもお説教しないと思う」
「ハレが! 可愛いハレが冷たい! くそ、これも全部スミヨシのせいだ!」
そういうことを言うから遥平も誠一郎に説教をするのではないか、とは思うものの、口には出さなかった。
「何が誰のせいだって、おっさん」
リビングの入口から声がして振り返れば、今帰ってきたばかりらしい吉彰が立っていた。
「おかえり、吉彰君」
「ただいま」
それ以上追求するつもりはなかったのか、吉彰はどさりとリビングの片隅に鞄を置く。何が入っているのかは知らないが、やけに重そうな音だった。
「なあ、おっさん。平松って人が住んでたの、西側って言ってたよな」
「そうだよ。恋人は川の東側な」
「それは聞いてない」
「言ってないし」
吉彰は何が気になっているのだろうか。先ほどの誠一郎の発言などなかったかのような様子で、彼は誠一郎と言葉の応酬をしている。
「恋人の名前は外狩(とがり)志帆(しほ)。ほら、水都センターの近くにでっかい家あるだろ」
「ああ、あれ」
「その家の人だってさ。元は武山の紹介だったらしいけど」
誠一郎の言った『でっかい家』は、晴季もすぐに思い当たった。白い壁に囲まれた、けれど古い家ではない、むしろ建て替えたばかりだろう家だ。周囲に高いビルがあるわけでもない中で、三階建ての家は目立つ。特別注視していなくとも、目に入ってくるくらいには。
「じゃあ、みんなこの辺の人なんだね」
「いや、平松は違う。北陸の出身だって聞いたことがあるしな」
進学や仕事の都合で引っ越してくることはある。つまり平松遼だけは、この県ではなく北陸からやってきて、そしてこの市に住んでいたということだ。
「どうもそれで、外狩志帆の祖母が、結婚に猛反対をしていたらしい」
「余所者は嫌だって?」
「そうそう、そういう話。スミヨシ、よく分かったな」
「ありそうだし、そういうの」
その話で思い出すのは、平松遼のあの遺書だ。君がいないと、君を取り上げたと、そういうことを書いていた。ならばあれは、あの遺書の意味は、そうして結婚を反対されたからというものだったのだろうか。
けれど、本当にそれだけなのか。たったそれだけのことでと晴季が思ってしまうのは間違っているのかもしれないが、そう考えてしまったのは事実だった。
「それで、あの遺書?」
つい、晴季はそう聞いて、吉彰と顔を見合わせてしまった。
晴季は平松遼という人の顔も性格も知らない。それをこの場で知っているのは、また難しい顔になってしまった誠一郎だけだ。
「で、おっさん」
吉彰もまた、少し難しい顔をしている。呼ばれた誠一郎はといえば、一度顔を上げて吉彰を見たが、再び俯いてしまった。
「何に引っかかってるの。ずっと変な顔してるけど」
「それ、さっきハレにも言われた」
「それはそうだろ。眉間にこんな皺作ってさ」
先ほど晴季がしたように、吉彰もまた眉と眉を寄せてみせている。
「それも言われた」
「貴晴さんにそっくりだよ、そうしてると」
「げっ、冗談でも言うなよそういうこと。親父に似てるとか最悪!」
誠一郎は、晴季に言われたときよりも必死な様子で、眉間を揉んでいる。一応まだそこに皺が定着してしまっているということはない。祖父はすっかり、そこに皺が定着してしまっていた人だったけれど。
決してそれは、いつも不機嫌だったというわけではない。なんだかいつも難しいことを考えていたとか、そういうことだ。晴季に対しては、にこやかな顔を向けることが多かったけれども、きっと誠一郎にとっては違うのだろう。
「『俺は誰かのために死ななきゃならない』」
ぽつりと落ちた言葉は、声は誠一郎のものだった。けれどその言葉の内容は、絶対に彼のものではない。
「何それ」
「昔、平松が言ってた。その平松が、こんな遺書で死ぬかと疑ってるだけだ」
誰かのために死ななければならない。
それは、どんな感情からくるものだったのだろう。どうして平松遼は、そんなことを言ったのだろう。
「まあ確かに。これだと自分が苦しいから死んだみたいだよな」
遺書にあるのは、自分のこと。決してその死は誰かのためではない。けれどもしかするとその『誰か』を庇うために、こんな遺書にしたのかもしれない。
それに、人は変わるものだ。良くも悪くも、生きていくうちに考え方は変わっていく。もしかすると平松遼も、もう昔とは考え方が違ったのかもしれない。
「でも、誠一郎さんがそれを聞いたのが昔なら、考え方が変わったとかじゃないの?」
「どうだろうな」
そう思っての問いだったが、誠一郎の答えは曖昧なものだった。
「人の未来を奪ったから、幸せになる資格がない。誰かのために死ななきゃいけない。飲み会の時に聞いただけの話だからな、どういう意味かは分からないけど」
未来を奪ったというと、相手は死んでしまっているのだろうか。それとも、何かができなくなるような、そんなことをしたのだろうか。
「酔っ払いの戯言かもしれないしな」
誠一郎は少しだけ肩を竦めて、また眉間に皺を刻んでしまった。そんな彼の様子に、晴季はまた、吉彰を顔を見合わせてしまう。
らしくないと、そう言えば良いのだろうか。こんな風に難しい顔をしている誠一郎を見たのは、晴季は初めてかもしれない。
「吉彰君、どう思う?」
意見を聞きたくて問いかければ、吉彰もまた、少し難しい顔をする。彼のこういう顔は、珍しくはない。
「……咎があるから、誰のことも恨めない」
「吉彰君?」
「あ、いや。何でもない」
首を横に振られて、晴季はそれ以上は追求しなかった。
咎とは、何か。誰のことも恨めないとは、それは、自分が死んでも仕方がないとか、そういうことを思っているということか。
「おっさんが適当なことを言ってるとは思ってない」
「あ。うん、それは私もそうなんだけど」
どうにもならない思考を振り払って、晴季も吉彰に同意する。
「人の未来を奪った、か」
「なんだか人を殺してしまったとか、そういう言い方だね」
思ったことを述べれば、吉彰が口をぽかんと開けて晴季を見ていた。思いもよらないことを言われたようなそんな顔に、晴季はことりと首を傾げる。
「え? 私、何かおかしかった?」
「いや」
未来を奪ったという言葉から連想できるのは、それくらいだった。何か違うだろうかと問えば、吉彰はゆるりと首を横に振る。
「もしかしたらそれが、祖母の猛反対の理由かもしれないな」
何があったにせよ、もしもそれが恋人の祖母に伝わったのならば。そうならば、反対された理由も分かる。けれど、それならば自ら命を絶つ選択をするだろうか。
誰かの未来を奪ってしまった。それを抱えて「誰かのために死ぬ」ということを目的に生きてきたというのなら、それが果たせないままに死んでしまうものなのか。
「ただ、あの遺書な……」
「気になってる?」
吉彰の眉間には、皺が寄っている。そうしていると顔は似ていないのに、誠一郎に似て見えるから不思議だった。晴季は居候をして短いが、吉彰は誠一郎と晴季よりも長く暮らしている。一緒に暮らしていると、似てくるものなのだろうか。
「誰でも偽装はできるなと思っているし、表記が引っかかってる」
「表記?」
「きみ、というのが、漢字とひらがなとあった。あと、どうして最後の部分は、『死ぬ』ではなくて『死す』なんだろうか」
確かにあの遺書は、妙なものではあった。そんなことは考えすぎだと言われればその通りなのかもしれない。けれど、何もないとも思えない。
考えても結局分からず、晴季は「鞄を片付けてくるね」と、リビングを後にした。
その髪は、撫でつけているはずなのに、ところどころ跳ねている。唸るような声が聞こえてどうしたものかと思ったものの、晴季はそのまま座っている誠一郎に近付いた。
「誠一郎さん、また難しい顔してる」
声をかけたところで、誠一郎がようやく晴季に気が付いた。
横から見ても、難しい顔をしているのは一目瞭然だった。眉間に皺を寄せて、口をへの字にして、誠一郎にしては珍しい顔だ。
「あ、おかえりハレ。俺そんな顔してたか?」
「ただいま。うん。眉間にこーんな皺寄ってたよ」
わざと手で自分の眉と眉のところを寄せて、眉間に皺を作ってみせる。どういう顔になったかは分からないが、これで誠一郎には伝わったはずだ。その証拠、というわけではないだろうが、誠一郎は晴季の顔を見て少し噴き出していた。
「げ。親父みたいになるじゃん。やだやだ、ちょっと解さないと」
肩を竦めて、誠一郎は自分の眉間を揉んでいる。確かに、と、リビングの本棚の一番上にある祖父の写真を見た。あまり顔立ちは誠一郎には似ていないような、けれど言われれば似ているような、そんな祖父の眉間には、皺がある。
「何かあったの?」
「んー。武山から話は聞いたけど、いまいち。やっぱヨウさんに聞かないとかなあ、嫌だなあ。いちいち説教してくるんだもん、ヨウさん」
「誠一郎さんがだらしないことしなかったら、刎木さんもお説教しないと思う」
「ハレが! 可愛いハレが冷たい! くそ、これも全部スミヨシのせいだ!」
そういうことを言うから遥平も誠一郎に説教をするのではないか、とは思うものの、口には出さなかった。
「何が誰のせいだって、おっさん」
リビングの入口から声がして振り返れば、今帰ってきたばかりらしい吉彰が立っていた。
「おかえり、吉彰君」
「ただいま」
それ以上追求するつもりはなかったのか、吉彰はどさりとリビングの片隅に鞄を置く。何が入っているのかは知らないが、やけに重そうな音だった。
「なあ、おっさん。平松って人が住んでたの、西側って言ってたよな」
「そうだよ。恋人は川の東側な」
「それは聞いてない」
「言ってないし」
吉彰は何が気になっているのだろうか。先ほどの誠一郎の発言などなかったかのような様子で、彼は誠一郎と言葉の応酬をしている。
「恋人の名前は外狩(とがり)志帆(しほ)。ほら、水都センターの近くにでっかい家あるだろ」
「ああ、あれ」
「その家の人だってさ。元は武山の紹介だったらしいけど」
誠一郎の言った『でっかい家』は、晴季もすぐに思い当たった。白い壁に囲まれた、けれど古い家ではない、むしろ建て替えたばかりだろう家だ。周囲に高いビルがあるわけでもない中で、三階建ての家は目立つ。特別注視していなくとも、目に入ってくるくらいには。
「じゃあ、みんなこの辺の人なんだね」
「いや、平松は違う。北陸の出身だって聞いたことがあるしな」
進学や仕事の都合で引っ越してくることはある。つまり平松遼だけは、この県ではなく北陸からやってきて、そしてこの市に住んでいたということだ。
「どうもそれで、外狩志帆の祖母が、結婚に猛反対をしていたらしい」
「余所者は嫌だって?」
「そうそう、そういう話。スミヨシ、よく分かったな」
「ありそうだし、そういうの」
その話で思い出すのは、平松遼のあの遺書だ。君がいないと、君を取り上げたと、そういうことを書いていた。ならばあれは、あの遺書の意味は、そうして結婚を反対されたからというものだったのだろうか。
けれど、本当にそれだけなのか。たったそれだけのことでと晴季が思ってしまうのは間違っているのかもしれないが、そう考えてしまったのは事実だった。
「それで、あの遺書?」
つい、晴季はそう聞いて、吉彰と顔を見合わせてしまった。
晴季は平松遼という人の顔も性格も知らない。それをこの場で知っているのは、また難しい顔になってしまった誠一郎だけだ。
「で、おっさん」
吉彰もまた、少し難しい顔をしている。呼ばれた誠一郎はといえば、一度顔を上げて吉彰を見たが、再び俯いてしまった。
「何に引っかかってるの。ずっと変な顔してるけど」
「それ、さっきハレにも言われた」
「それはそうだろ。眉間にこんな皺作ってさ」
先ほど晴季がしたように、吉彰もまた眉と眉を寄せてみせている。
「それも言われた」
「貴晴さんにそっくりだよ、そうしてると」
「げっ、冗談でも言うなよそういうこと。親父に似てるとか最悪!」
誠一郎は、晴季に言われたときよりも必死な様子で、眉間を揉んでいる。一応まだそこに皺が定着してしまっているということはない。祖父はすっかり、そこに皺が定着してしまっていた人だったけれど。
決してそれは、いつも不機嫌だったというわけではない。なんだかいつも難しいことを考えていたとか、そういうことだ。晴季に対しては、にこやかな顔を向けることが多かったけれども、きっと誠一郎にとっては違うのだろう。
「『俺は誰かのために死ななきゃならない』」
ぽつりと落ちた言葉は、声は誠一郎のものだった。けれどその言葉の内容は、絶対に彼のものではない。
「何それ」
「昔、平松が言ってた。その平松が、こんな遺書で死ぬかと疑ってるだけだ」
誰かのために死ななければならない。
それは、どんな感情からくるものだったのだろう。どうして平松遼は、そんなことを言ったのだろう。
「まあ確かに。これだと自分が苦しいから死んだみたいだよな」
遺書にあるのは、自分のこと。決してその死は誰かのためではない。けれどもしかするとその『誰か』を庇うために、こんな遺書にしたのかもしれない。
それに、人は変わるものだ。良くも悪くも、生きていくうちに考え方は変わっていく。もしかすると平松遼も、もう昔とは考え方が違ったのかもしれない。
「でも、誠一郎さんがそれを聞いたのが昔なら、考え方が変わったとかじゃないの?」
「どうだろうな」
そう思っての問いだったが、誠一郎の答えは曖昧なものだった。
「人の未来を奪ったから、幸せになる資格がない。誰かのために死ななきゃいけない。飲み会の時に聞いただけの話だからな、どういう意味かは分からないけど」
未来を奪ったというと、相手は死んでしまっているのだろうか。それとも、何かができなくなるような、そんなことをしたのだろうか。
「酔っ払いの戯言かもしれないしな」
誠一郎は少しだけ肩を竦めて、また眉間に皺を刻んでしまった。そんな彼の様子に、晴季はまた、吉彰を顔を見合わせてしまう。
らしくないと、そう言えば良いのだろうか。こんな風に難しい顔をしている誠一郎を見たのは、晴季は初めてかもしれない。
「吉彰君、どう思う?」
意見を聞きたくて問いかければ、吉彰もまた、少し難しい顔をする。彼のこういう顔は、珍しくはない。
「……咎があるから、誰のことも恨めない」
「吉彰君?」
「あ、いや。何でもない」
首を横に振られて、晴季はそれ以上は追求しなかった。
咎とは、何か。誰のことも恨めないとは、それは、自分が死んでも仕方がないとか、そういうことを思っているということか。
「おっさんが適当なことを言ってるとは思ってない」
「あ。うん、それは私もそうなんだけど」
どうにもならない思考を振り払って、晴季も吉彰に同意する。
「人の未来を奪った、か」
「なんだか人を殺してしまったとか、そういう言い方だね」
思ったことを述べれば、吉彰が口をぽかんと開けて晴季を見ていた。思いもよらないことを言われたようなそんな顔に、晴季はことりと首を傾げる。
「え? 私、何かおかしかった?」
「いや」
未来を奪ったという言葉から連想できるのは、それくらいだった。何か違うだろうかと問えば、吉彰はゆるりと首を横に振る。
「もしかしたらそれが、祖母の猛反対の理由かもしれないな」
何があったにせよ、もしもそれが恋人の祖母に伝わったのならば。そうならば、反対された理由も分かる。けれど、それならば自ら命を絶つ選択をするだろうか。
誰かの未来を奪ってしまった。それを抱えて「誰かのために死ぬ」ということを目的に生きてきたというのなら、それが果たせないままに死んでしまうものなのか。
「ただ、あの遺書な……」
「気になってる?」
吉彰の眉間には、皺が寄っている。そうしていると顔は似ていないのに、誠一郎に似て見えるから不思議だった。晴季は居候をして短いが、吉彰は誠一郎と晴季よりも長く暮らしている。一緒に暮らしていると、似てくるものなのだろうか。
「誰でも偽装はできるなと思っているし、表記が引っかかってる」
「表記?」
「きみ、というのが、漢字とひらがなとあった。あと、どうして最後の部分は、『死ぬ』ではなくて『死す』なんだろうか」
確かにあの遺書は、妙なものではあった。そんなことは考えすぎだと言われればその通りなのかもしれない。けれど、何もないとも思えない。
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