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49 辺境への旅立ち
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「なるほどぉ、魔法の適性って、こうやって調べられるんですねぇ……」
魔石から立ち上る緑色の光に喜んでいるエステアを微笑んで見守りながら、ティアがつぶやいた。
「……それで、魔法の適性は生まれつき決まっていて、魔力量は訓練すれば増やせるんですね?」
「はい、そうです。ただし、魔法の適性は後天的に身につく場合もあります。俺は、まだ一種類しか確認していませんが、おそらく、環境の変化とか、その人が置かれた状況が極端に変化して、生きるために適応しなければならないとき、発現するんじゃないかと思っています」
ティアは何度も小さく頷きながら、その夢見るような空色の瞳を俺に向けて微笑んだ。
「魔法って、本当に興味深いですわねぇ」
俺は少し赤くなっていたと思う。エルフの美しさは、一種の罪だ。ラビンがエルフたちを殺したのも、自分にはない美しさと魔法の能力を持つエルフたちへの〝嫉妬〟が、大きな要因になったのではないだろうか。
こうして、俺とポピィはそれから一週間、エルド村に滞在し、ティアたちに魔法を教えたり、訓練をしたりして過ごした。
特にティアが喜んだのは、〈無属性魔法〉という新しい魔法と〈土属性魔法〉の使い方についての知識を得たことだった。確かに、これからエルド村を復興・発展させていくために、この二つの魔法は大きな力になるはずだ。
♢♢♢
「本当に行ってしまわれるのですね……寂しくなりますわ」
ティアの頬にきらりと光るものが流れ落ちていった。
エルド村を出発する日の朝、村人たちは総出で俺とポピィを結界の外まで見送ってくれた。
「そのうち、またひょっこりと訪ねてくることがあるかもしれません。そのときは、よろしくお願いします」
俺とポピィは頭を下げて、手を振りながら崖の方へ歩いていった。
「また、必ず来てくださいね、お待ちしています」
「ありがとう、あなたたちのことは忘れない、ありがとう……」
ラミアとエステアの姉妹も泣きながら、口々に叫んだ。
俺とポピィはもう一度、見送る人々に向かって頭を下げた。そして、目を合わせて頷き合うと、一緒に崖の下へジャンプしたのだった。
♢♢♢
崖の西側の森は、まだ朝日が届かず薄暗かった。
「ポピィ、先導を頼む。急ぐ必要はないから、ゆっくり行こう」
「了解ですっ」
俺の言葉に、ポピィは元気よく返事をして、うきうきと俺の前を歩き始めた。旅をするときのポピィは本当に楽し気だ。
「しかし、不思議だよなあ、こんな原始の森なのに、魔物はスライムしかいないなんて……」
俺は、大木の間をのんびりと動き回っているスライムたちを眺めながらつぶやいた。
「はい、不思議なのです……なんだか、この森はスノウみたいなあったかい感じがするのです」
ポピィの返事に、俺ははっとして立ち止まった。
「トーマ様、どうしたのです?」
ポピィが俺の様子に首をひねりながら近づいてきた。
「ああ、いや、もしかすると、と思ってな。今、お前は言ったよな、この森がスノウのような感じがするって……それって、この森のどこかに世界樹があるってことじゃないか?」
俺の言葉に、ポピィもはっとした顔になって、小さく頷いた・
「探してみるですか?」
俺はちょっと考えてから、首を振った。
「いや、やめておこう。もし、この森のどこかに、エルフが持ってきて植えた世界樹があるなら、素晴らしいことだ、それでいい。あと何百年後かには、エルド村には結界も必要じゃなくなるかもな」
「ふふ……そうですね。スノウの子どもが守り神になるかもです」
俺とポピィは、楽しい未来を想像して笑いながら、朝日が差し込み始めた森の中を歩き出した。
俺たちはひたすら西を目指した。というのも、ティアから、〝エルフの国〟は海を西に越えた所にあるらしい、と聞いていたからである。
俺が最終的に目指しているのは、〝魔族の国〟だ。そこへ行くまでに、いろいろな場所を旅してみたいと考えていた。
途中の森の中で、休憩しながら少し早めの昼食を摂り、再び歩き出す。しばらく進むと、森の様子が変わり始め、明るい広葉樹の森になった。そして、シカや小動物の姿も頻繁に見られるようになってきた。
「トーマ様、前方に何かいます。三匹、いえ、四匹です」
前を歩いていたポピィが立ち止まって、小さな声で報告した。俺にはまだ感知できなかったが、ポピィの〈魔力察知〉は驚くほど高性能だ。
「了解。じゃあ、気配を消してゆっくり近づくぞ」
俺の言葉にポピィは頷いて、姿勢を低くしながら灌木の間を音もなく進み始めた。
そこにいたのは、何かを囲んで、プギャプギャ騒ぎながら血の滴る肉を貪っている四匹のオークたちだった。
俺はポピィに左へ行くように指で指示し、自分は反対の右方向へ移動した。そして、お互いが反対の位置に到着したことを確認し合ってから、まず、俺が先陣を切って飛び出していった。
「よお、ご機嫌だな」
俺の声に驚いたオークたちは、慌てて足元に置いてあった武器を取って俺に向かってきた。
「ブギャアアッ!」
後方の一匹が、ものすごい声で叫び、よろよろと前に倒れこんだ。その背後には、赤いナイフを手に、低い姿勢で構えたポピィの姿があった。
「おい、よそ見しているとやられるぞ」
俺は先頭の一匹にそう言うと、メイスをそいつの頭に振り下ろした。ゴシャという何とも表現し難い嫌な音がして、そいつは声も出せずにその場に倒れた。
残りの二匹は、前後を挟まれ、慌てて背中合わせになりながら、怒りに真っ赤になった。これは危険なサインだ。オークが持っている〈憤怒〉のスキルが発動すると、通常の二倍の力が発揮されてしまう。
「ポピィ、そっちに引き付けてくれ!」
俺はポピィに指示を出すと、急いで魔力を右手に集めた。
「ほら、ブタさん、こっちですよ」
ポピィは指示通り、ナイフを振り回しながら二匹を煽った。
真っ赤になった二匹が、見境もなくポピィに襲い掛かろうと、俺に背を向けたとき、
ズババンッ……ドスンッ……静かな森の中に鈍い音が響き渡り、真っ二つになった二匹のオークが、血しぶきを上げながら地面に倒れていった。
魔物から魔石を取り出した後、俺たちはオークたちが食い荒らした獲物を見に行った。そして、しばらく無言でその無残な死体を見つめた。
あちこち食いちぎられ、顔も判別がつかないほどやられていたが、それは明らかに人間の男の死体だった。そして、そいつが頭に被っている布には見覚えがあった。
「バンズだな……ここまで逃げてきたが、オークに見つかったのか……」
俺はつぶやいて、軽く手を合わせた。ポピィも、それを見て同じように手を合わせた。
「よし、行くぞ」
俺は、そう言って歩き出し、ポピィもすぐに俺の後を追った。
それから二十分ほど歩くと、前方の木々の間から、広々とした海が見えてきた。
「おお、海だ。ポピィ、走るぞ」
「はい、ですっ!」
俺たちは小さな歓声を上げながら林を走り抜け、太陽の光に照らされたまぶしい砂浜に飛び出していった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これで、前半部終了です。次回から後半部に入ります。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
少しでも面白いと思われたら、📣の応援よろしくお願いします。
皆様の応援が、作者の書く力となります。
魔石から立ち上る緑色の光に喜んでいるエステアを微笑んで見守りながら、ティアがつぶやいた。
「……それで、魔法の適性は生まれつき決まっていて、魔力量は訓練すれば増やせるんですね?」
「はい、そうです。ただし、魔法の適性は後天的に身につく場合もあります。俺は、まだ一種類しか確認していませんが、おそらく、環境の変化とか、その人が置かれた状況が極端に変化して、生きるために適応しなければならないとき、発現するんじゃないかと思っています」
ティアは何度も小さく頷きながら、その夢見るような空色の瞳を俺に向けて微笑んだ。
「魔法って、本当に興味深いですわねぇ」
俺は少し赤くなっていたと思う。エルフの美しさは、一種の罪だ。ラビンがエルフたちを殺したのも、自分にはない美しさと魔法の能力を持つエルフたちへの〝嫉妬〟が、大きな要因になったのではないだろうか。
こうして、俺とポピィはそれから一週間、エルド村に滞在し、ティアたちに魔法を教えたり、訓練をしたりして過ごした。
特にティアが喜んだのは、〈無属性魔法〉という新しい魔法と〈土属性魔法〉の使い方についての知識を得たことだった。確かに、これからエルド村を復興・発展させていくために、この二つの魔法は大きな力になるはずだ。
♢♢♢
「本当に行ってしまわれるのですね……寂しくなりますわ」
ティアの頬にきらりと光るものが流れ落ちていった。
エルド村を出発する日の朝、村人たちは総出で俺とポピィを結界の外まで見送ってくれた。
「そのうち、またひょっこりと訪ねてくることがあるかもしれません。そのときは、よろしくお願いします」
俺とポピィは頭を下げて、手を振りながら崖の方へ歩いていった。
「また、必ず来てくださいね、お待ちしています」
「ありがとう、あなたたちのことは忘れない、ありがとう……」
ラミアとエステアの姉妹も泣きながら、口々に叫んだ。
俺とポピィはもう一度、見送る人々に向かって頭を下げた。そして、目を合わせて頷き合うと、一緒に崖の下へジャンプしたのだった。
♢♢♢
崖の西側の森は、まだ朝日が届かず薄暗かった。
「ポピィ、先導を頼む。急ぐ必要はないから、ゆっくり行こう」
「了解ですっ」
俺の言葉に、ポピィは元気よく返事をして、うきうきと俺の前を歩き始めた。旅をするときのポピィは本当に楽し気だ。
「しかし、不思議だよなあ、こんな原始の森なのに、魔物はスライムしかいないなんて……」
俺は、大木の間をのんびりと動き回っているスライムたちを眺めながらつぶやいた。
「はい、不思議なのです……なんだか、この森はスノウみたいなあったかい感じがするのです」
ポピィの返事に、俺ははっとして立ち止まった。
「トーマ様、どうしたのです?」
ポピィが俺の様子に首をひねりながら近づいてきた。
「ああ、いや、もしかすると、と思ってな。今、お前は言ったよな、この森がスノウのような感じがするって……それって、この森のどこかに世界樹があるってことじゃないか?」
俺の言葉に、ポピィもはっとした顔になって、小さく頷いた・
「探してみるですか?」
俺はちょっと考えてから、首を振った。
「いや、やめておこう。もし、この森のどこかに、エルフが持ってきて植えた世界樹があるなら、素晴らしいことだ、それでいい。あと何百年後かには、エルド村には結界も必要じゃなくなるかもな」
「ふふ……そうですね。スノウの子どもが守り神になるかもです」
俺とポピィは、楽しい未来を想像して笑いながら、朝日が差し込み始めた森の中を歩き出した。
俺たちはひたすら西を目指した。というのも、ティアから、〝エルフの国〟は海を西に越えた所にあるらしい、と聞いていたからである。
俺が最終的に目指しているのは、〝魔族の国〟だ。そこへ行くまでに、いろいろな場所を旅してみたいと考えていた。
途中の森の中で、休憩しながら少し早めの昼食を摂り、再び歩き出す。しばらく進むと、森の様子が変わり始め、明るい広葉樹の森になった。そして、シカや小動物の姿も頻繁に見られるようになってきた。
「トーマ様、前方に何かいます。三匹、いえ、四匹です」
前を歩いていたポピィが立ち止まって、小さな声で報告した。俺にはまだ感知できなかったが、ポピィの〈魔力察知〉は驚くほど高性能だ。
「了解。じゃあ、気配を消してゆっくり近づくぞ」
俺の言葉にポピィは頷いて、姿勢を低くしながら灌木の間を音もなく進み始めた。
そこにいたのは、何かを囲んで、プギャプギャ騒ぎながら血の滴る肉を貪っている四匹のオークたちだった。
俺はポピィに左へ行くように指で指示し、自分は反対の右方向へ移動した。そして、お互いが反対の位置に到着したことを確認し合ってから、まず、俺が先陣を切って飛び出していった。
「よお、ご機嫌だな」
俺の声に驚いたオークたちは、慌てて足元に置いてあった武器を取って俺に向かってきた。
「ブギャアアッ!」
後方の一匹が、ものすごい声で叫び、よろよろと前に倒れこんだ。その背後には、赤いナイフを手に、低い姿勢で構えたポピィの姿があった。
「おい、よそ見しているとやられるぞ」
俺は先頭の一匹にそう言うと、メイスをそいつの頭に振り下ろした。ゴシャという何とも表現し難い嫌な音がして、そいつは声も出せずにその場に倒れた。
残りの二匹は、前後を挟まれ、慌てて背中合わせになりながら、怒りに真っ赤になった。これは危険なサインだ。オークが持っている〈憤怒〉のスキルが発動すると、通常の二倍の力が発揮されてしまう。
「ポピィ、そっちに引き付けてくれ!」
俺はポピィに指示を出すと、急いで魔力を右手に集めた。
「ほら、ブタさん、こっちですよ」
ポピィは指示通り、ナイフを振り回しながら二匹を煽った。
真っ赤になった二匹が、見境もなくポピィに襲い掛かろうと、俺に背を向けたとき、
ズババンッ……ドスンッ……静かな森の中に鈍い音が響き渡り、真っ二つになった二匹のオークが、血しぶきを上げながら地面に倒れていった。
魔物から魔石を取り出した後、俺たちはオークたちが食い荒らした獲物を見に行った。そして、しばらく無言でその無残な死体を見つめた。
あちこち食いちぎられ、顔も判別がつかないほどやられていたが、それは明らかに人間の男の死体だった。そして、そいつが頭に被っている布には見覚えがあった。
「バンズだな……ここまで逃げてきたが、オークに見つかったのか……」
俺はつぶやいて、軽く手を合わせた。ポピィも、それを見て同じように手を合わせた。
「よし、行くぞ」
俺は、そう言って歩き出し、ポピィもすぐに俺の後を追った。
それから二十分ほど歩くと、前方の木々の間から、広々とした海が見えてきた。
「おお、海だ。ポピィ、走るぞ」
「はい、ですっ!」
俺たちは小さな歓声を上げながら林を走り抜け、太陽の光に照らされたまぶしい砂浜に飛び出していった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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