54 / 88
54 死の谷の王 3
しおりを挟む
「お互い、自己紹介がまだだったな。わしはケイドス、この世界を創った創世四神のうちの一柱、〈破壊と断罪の神アレウス〉様の命を受けて、死者の裁きと冥界の門を守ることを仕事にしておる」
やはり、彼は神話の中で語られる冥界の王ケイドスだった。
「俺はトーマ、この子はポピィです。世界中を見て回りたくて、旅をしています」
「ほお、そなたたち二人だけでか?これまで、どんな旅をしてきたのだ?良ければ、話しを聞かせてくれぬか」
俺とポピィは承諾して、ラマータの街での出会いから始めて、エプラの街で潜入捜査をして、麻薬販売一味を壊滅させたこと、そして、ポピィといったん別れて、一人での旅をかいつまんで話した。
ケイドス王は目を輝かせながら話を聞き、時には鋭い質問をしながら、終始にこやかな笑顔を浮かべていた。これが本当に冥界の王と恐れられる存在なのか、と疑うほど、慈愛に溢れた姿だった。
話をしている途中で、侍女と思われる霊体のすごい美女が、紅茶と焼きたてのクッキーを持って(空中に浮かべて)きた。ポピィは、クッキーをもらって一口食べると、そのおいしさに顔がとろけていた。
「セリーヌは、この部屋から庭を眺めながら、そのクッキーを食べるのが好きだった……」
王は、ポピィの様子を目を細めて見つめながら、ぽつりとつぶやいた。
「あの、お尋ねしてよろしいですか?」
俺は疑問に思っていたことを、この人外の王に質問しようと思った。
「うむ、何だ?」
「はい…先ほど、王様がお供えをされていたお墓には、『偉大なる光の聖女セリーヌ……』と墓碑銘が刻まれていました。セリーヌ様とは、いったいどのようなお方だったのでしょうか?」
俺の問いに、ケイドス王は驚いたような顔で答えた。
「ほお、あの神代文字が読めるのか?いったい、どこでその知識を……いや、今はそれは問うまい。ふむ、少し長くなるが、話して聞かせよう……」
王はそう言うと、遥か古代の思い出を、ゆっくりと嚙みしめるように語り始めた。以下は、王が語った話の要約である。
♢♢♢
聖女セリーヌの出自は不明だという。死ぬ最後の時まで、彼女はそれを明かすことはなかったらしい。
ある日、突然、彼女はこの島に現れ、例の墓があった場所に住み始めた。ケイドスは困惑したが、しばらく様子を見ることにした。すると、彼女はまず、せっせと大小の石を拾ってきて、地面を掘り、その土に水を加えて練り、掘った場所に石を積み上げ、その上に練り上げた土を塗りこめていった。その作業を十日間ほど続けて、ついに小さな住処を完成させた。
その間、彼女は水たまりの水に浄化魔法を掛けて飲み、そこらへんに生えている雑草を小さな鍋で煮て食べるだけだった。当然、彼女は見る見るうちに痩せていったが、平然とにこにこしながら、今度は住居の周りを耕し始めた。
ここまで黙って様子を見ていたケイドスは、ついに、直接と会って話をしてみようと思い立った。彼女を驚かせないように、人間の姿(今より若干若い男の姿)に変身して、彼女のもとを訪ねた。
セリーヌは、まるで予想でもしていたかのように、自然な態度で彼を迎えた。
「冥界の王ケイドスですね?私はセリーヌといいます。しばらくこの地に滞在したいと思います」
「それは構わぬが、いったいここで何をするつもりなのだ?」
ケイドスの問いに、セリーヌはやつれた顔に、まるで日差しのような温かく、まばゆい笑顔を浮かべて答えた。
「ここは、浮かばれぬ思いを抱いた死者の魂が流れ着く場所、私はそうした魂に安らぎを与え、天に帰してやりたいと思います」
それを聞いたケイドスは仰天した。つまり、彼女はケイドスの役目に真っ向から対抗しようというのである。
ケイドスは、罪人の魂、消えない恨みや憎しみを抱いた魂が、二度とこの世界に生まれ変われないように、冥界に追放して消滅させることが役目だった。しかし、彼女はそんな魂を浄化し、もう一度生まれ変われるように天界に帰す役目をしようと言っているのだ。
「それを、わしが許すと思うのか?」
「……許せないでしょうね。殺したければ殺しなさい。これは私に課せられた贖罪、止めることはできません」
セリーヌはそう言って、微笑みながら首を垂れたという。
本来なら、すぐに彼女の首を切り落とすところだろう。だが、なぜかケイドスはそれができなかった。
「……贖罪と言ったな。どんな罪を犯したのだ?」
セリーヌは顔を上げると、静かな微笑みを浮かべてこう言った。
「それは言えません…言うべきでもありません。でも、安心しなさい。私はそう長くは生きられません。あなたにとっては、まばたきほどの時間でしょう。あなたはあなたの役目を果たしなさい」
♢♢♢
「……それから二十数年、セリーヌは生きた。確かに、悠久の時を生きるわしにとっては、まばたきにも満たない短い時間だった。だが……」
ケイドスはそこで口をつぐむと、何かをぐっと飲みこむようにしばらく下を向いてから、顔を上げた。
「……ある時な、何を思ったのか、どこかへふらりと出かけたかと思っていると、一週間ほどして、彼女は人間の子を抱いて戻ってきた。そして、まるでわが子のように育て始めた。しかも、このわしのところへやってきて、子どもに飲ませる乳をどうにかしてもらえないか、というのだ。冥界の王に、乳をだぞ。わしは呆れてしまってな……そんなものが城にあるはずもない。しかたなく、部下に命じて、近くの人間の村まで行かせ、つがいの牛を二頭買わせて持って来させた。やがて、その子、リンドが五歳になると、今度はその子に剣術を教えてくれと言う。まったく、めちゃくちゃな女だった。あはは……」
そう言って笑う王の頬には、出るはずもない涙が流れ落ちているように思えた。
「リンド…バルセン……その子が、後のゴルダ王国の初代国王ですね?」
「うむ、そうだ」
「つかぬことをお聞きしますが、リンド・バルセン王は、ご家族を連れてどこかの島へ行かれたと聞きました。もしや、王の子孫が〝魔族〟と呼ばれる者たちではありませんか?」
俺の問いに、ケイドス王は驚くとともに真剣な表情になった。
「なぜ、そのように思ったのだ?」
王の問いに、俺はアンガスという名の魔族に会ったことがあること、エルド村でルーシーから聞いた話の中のリンドの子どもたちの特徴が、その魔族の特徴と似ていたことなどを話した。
「……やはり、ただの子どもではないと思ったが、そなたはいったい何者なのだ?最初はリンドによく似た魔力の持ち主だと思ったが、それだけではなかった。そなたの中に、何かなつかしいものを感じる。そう、あのセリーヌに似た何かなつかしい感じだ……」
ケイドス王はそう言った後、戸惑う俺を尻目に、紅茶をゆっくりすすった。そして、こう続けた。
「……そなたの言う通り、リンドの子どもたちが、今の魔族の先祖だ」
やはり、彼は神話の中で語られる冥界の王ケイドスだった。
「俺はトーマ、この子はポピィです。世界中を見て回りたくて、旅をしています」
「ほお、そなたたち二人だけでか?これまで、どんな旅をしてきたのだ?良ければ、話しを聞かせてくれぬか」
俺とポピィは承諾して、ラマータの街での出会いから始めて、エプラの街で潜入捜査をして、麻薬販売一味を壊滅させたこと、そして、ポピィといったん別れて、一人での旅をかいつまんで話した。
ケイドス王は目を輝かせながら話を聞き、時には鋭い質問をしながら、終始にこやかな笑顔を浮かべていた。これが本当に冥界の王と恐れられる存在なのか、と疑うほど、慈愛に溢れた姿だった。
話をしている途中で、侍女と思われる霊体のすごい美女が、紅茶と焼きたてのクッキーを持って(空中に浮かべて)きた。ポピィは、クッキーをもらって一口食べると、そのおいしさに顔がとろけていた。
「セリーヌは、この部屋から庭を眺めながら、そのクッキーを食べるのが好きだった……」
王は、ポピィの様子を目を細めて見つめながら、ぽつりとつぶやいた。
「あの、お尋ねしてよろしいですか?」
俺は疑問に思っていたことを、この人外の王に質問しようと思った。
「うむ、何だ?」
「はい…先ほど、王様がお供えをされていたお墓には、『偉大なる光の聖女セリーヌ……』と墓碑銘が刻まれていました。セリーヌ様とは、いったいどのようなお方だったのでしょうか?」
俺の問いに、ケイドス王は驚いたような顔で答えた。
「ほお、あの神代文字が読めるのか?いったい、どこでその知識を……いや、今はそれは問うまい。ふむ、少し長くなるが、話して聞かせよう……」
王はそう言うと、遥か古代の思い出を、ゆっくりと嚙みしめるように語り始めた。以下は、王が語った話の要約である。
♢♢♢
聖女セリーヌの出自は不明だという。死ぬ最後の時まで、彼女はそれを明かすことはなかったらしい。
ある日、突然、彼女はこの島に現れ、例の墓があった場所に住み始めた。ケイドスは困惑したが、しばらく様子を見ることにした。すると、彼女はまず、せっせと大小の石を拾ってきて、地面を掘り、その土に水を加えて練り、掘った場所に石を積み上げ、その上に練り上げた土を塗りこめていった。その作業を十日間ほど続けて、ついに小さな住処を完成させた。
その間、彼女は水たまりの水に浄化魔法を掛けて飲み、そこらへんに生えている雑草を小さな鍋で煮て食べるだけだった。当然、彼女は見る見るうちに痩せていったが、平然とにこにこしながら、今度は住居の周りを耕し始めた。
ここまで黙って様子を見ていたケイドスは、ついに、直接と会って話をしてみようと思い立った。彼女を驚かせないように、人間の姿(今より若干若い男の姿)に変身して、彼女のもとを訪ねた。
セリーヌは、まるで予想でもしていたかのように、自然な態度で彼を迎えた。
「冥界の王ケイドスですね?私はセリーヌといいます。しばらくこの地に滞在したいと思います」
「それは構わぬが、いったいここで何をするつもりなのだ?」
ケイドスの問いに、セリーヌはやつれた顔に、まるで日差しのような温かく、まばゆい笑顔を浮かべて答えた。
「ここは、浮かばれぬ思いを抱いた死者の魂が流れ着く場所、私はそうした魂に安らぎを与え、天に帰してやりたいと思います」
それを聞いたケイドスは仰天した。つまり、彼女はケイドスの役目に真っ向から対抗しようというのである。
ケイドスは、罪人の魂、消えない恨みや憎しみを抱いた魂が、二度とこの世界に生まれ変われないように、冥界に追放して消滅させることが役目だった。しかし、彼女はそんな魂を浄化し、もう一度生まれ変われるように天界に帰す役目をしようと言っているのだ。
「それを、わしが許すと思うのか?」
「……許せないでしょうね。殺したければ殺しなさい。これは私に課せられた贖罪、止めることはできません」
セリーヌはそう言って、微笑みながら首を垂れたという。
本来なら、すぐに彼女の首を切り落とすところだろう。だが、なぜかケイドスはそれができなかった。
「……贖罪と言ったな。どんな罪を犯したのだ?」
セリーヌは顔を上げると、静かな微笑みを浮かべてこう言った。
「それは言えません…言うべきでもありません。でも、安心しなさい。私はそう長くは生きられません。あなたにとっては、まばたきほどの時間でしょう。あなたはあなたの役目を果たしなさい」
♢♢♢
「……それから二十数年、セリーヌは生きた。確かに、悠久の時を生きるわしにとっては、まばたきにも満たない短い時間だった。だが……」
ケイドスはそこで口をつぐむと、何かをぐっと飲みこむようにしばらく下を向いてから、顔を上げた。
「……ある時な、何を思ったのか、どこかへふらりと出かけたかと思っていると、一週間ほどして、彼女は人間の子を抱いて戻ってきた。そして、まるでわが子のように育て始めた。しかも、このわしのところへやってきて、子どもに飲ませる乳をどうにかしてもらえないか、というのだ。冥界の王に、乳をだぞ。わしは呆れてしまってな……そんなものが城にあるはずもない。しかたなく、部下に命じて、近くの人間の村まで行かせ、つがいの牛を二頭買わせて持って来させた。やがて、その子、リンドが五歳になると、今度はその子に剣術を教えてくれと言う。まったく、めちゃくちゃな女だった。あはは……」
そう言って笑う王の頬には、出るはずもない涙が流れ落ちているように思えた。
「リンド…バルセン……その子が、後のゴルダ王国の初代国王ですね?」
「うむ、そうだ」
「つかぬことをお聞きしますが、リンド・バルセン王は、ご家族を連れてどこかの島へ行かれたと聞きました。もしや、王の子孫が〝魔族〟と呼ばれる者たちではありませんか?」
俺の問いに、ケイドス王は驚くとともに真剣な表情になった。
「なぜ、そのように思ったのだ?」
王の問いに、俺はアンガスという名の魔族に会ったことがあること、エルド村でルーシーから聞いた話の中のリンドの子どもたちの特徴が、その魔族の特徴と似ていたことなどを話した。
「……やはり、ただの子どもではないと思ったが、そなたはいったい何者なのだ?最初はリンドによく似た魔力の持ち主だと思ったが、それだけではなかった。そなたの中に、何かなつかしいものを感じる。そう、あのセリーヌに似た何かなつかしい感じだ……」
ケイドス王はそう言った後、戸惑う俺を尻目に、紅茶をゆっくりすすった。そして、こう続けた。
「……そなたの言う通り、リンドの子どもたちが、今の魔族の先祖だ」
53
あなたにおすすめの小説
【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜
加瀬 一葉
ファンタジー
王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。
実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?
過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
落ちこぼれの【無属性】魔術師、実は属性そのものを定義する「概念魔法」の創始者だった
風船色
ファンタジー
「魔法とは才能(血筋)ではなく、記述されるべき論理(ロジック)である」
王立魔導学院で「万年最下位」の烙印を押された少年、アリスティア・レイロード。属性至上主義のこの世界で、火すら出せない彼は「無属性のゴミ」と蔑まれ、ついに卒業試験で不合格となり国外追放を言い渡される。
しかし、彼を嘲笑う者たちは知らなかった。アリスティアが、既存の属性魔法など比較にならないほど高次の真理――世界の現象を数式として捉え、前提条件から書き換える『概念魔法(コンセプト・マジック)』の使い手であることを。
追放の道中、彼は石ころに「硬度:無限」の概念を付与し、デコピン一つで武装集団を粉砕。呪われた最果ての森を「快適な居住空間」へと再定義し、封印されていた銀嶺竜の少女・ルナを助手にして、悠々自適な研究生活をスタートさせる。
一方、彼を捨てた王国は、属性魔法が通用しない未知の兵器を操る帝国の侵攻に直面していた。「助けてくれ」と膝をつくかつての同級生や国王たちに対し、アリスティアは冷淡に告げる。
「君たちの誇りは、僕の昼寝より価値があるのか?」
これは、感情に流されない徹底した合理主義者が、己の知的好奇心のために世界の理を再構築していく、痛快な魔導ファンタジー。
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる