23 / 80
22 俺はできることをしたまでです
しおりを挟む
本日は二話投稿します。二話目は午後8時頃になります。
***************************
《第三者視点》
その日の昼過ぎ、街のとある酒場の片隅で、不機嫌そうに顔を突き合わせて酒を飲む三人の男たちの姿があった。
そこへ、一人の男が酒を持って近づいて来て声を掛けた。
「よお、《ギガントロック》の面々、どうした? しけた顔して」
「ん? ああ、《不死鳥》のベンスか……ちょっとな、ダンジョンでしくじったんだ」
「ほお、お前らにしては珍しいな。中級の下層にでも挑戦したのか?」
「「「……」」」
三人の男たちは言いたくない様子で、それには答えずジョッキをあおった。
「まあまあ、失敗はあるさ、そう気にすんな。おーい、こっちにエールを四人分だ」
ベンスはそう言うと、気前よく三人に酒を奢った。
「……すまねえな。貯めた金を荷物と一緒に置いてきてしまってよ……」
「お前のせいだろ、ブラッド。あの中には俺の金も入っていたんだ」
「ああ、俺の分もだ。ブラッド、お前があの奴隷を置き去りにするから……」
「な、てめえら、俺のせいにするのか? 自分たちが我先に逃げ出しただろうがっ」
三人は、再び責任のなすり合いを始めて喚き合った。
「まあまあまあ、落ち着きなって……詳しい話を聞かせろよ。何か力になれるかもしれねえぜ」
ベンスの言葉に、三人はお互いを睨みながら、ぽつりぽつりとダンジョンで先ほど起こったことを話し始めるのだった。
♢♢♢
「とりあえず、ギルドに行って、受付で荷物を預かってないか、聞いてみようぜ。親切な奴がダンジョンから持って来てくれたかもしれないからな」
ベンスの言葉に、三人も頷いて一緒に冒険者ギルドへ向かった。
昼過ぎなので、ギルドの中は人が少なかったが、なぜかピリピリした空気が漂っていた。
《ギガントロック》の三人は、何か違和感を感じながらもそのまま受付に向かった。
「よお、サリア、ちょっと聞きたいことがあるんだが……」
顔なじみの受付嬢に、いつもの調子で声を掛けると、受付嬢は無表情で答えた。だが、それはいつものことだったので、特に気にすることはなかった。
「はい、何か御用でしょうか?」
「ああ、実はダンジョンの中に荷物を忘れてきてしまってな。もしかして、誰か届けてくれたりしてないかと思って……」
「荷物ですか? 確かあなた方は、奴隷の女の子に荷物を背負わせていましたよね。もしかして、その子もダンジョンに置き去りにしてきたのですか?」
「あ、い、いや、あいつは、今、他の所にいるんだ……大事な奴隷を置き去りになんかしねえさ、へへ、へ……」
「あのう、荷物ってこれのことですか?」
突然、背後から聞こえてきた声に三人は驚いて振り返った。そこには一人の少年が立っていて、彼の横に大きなリュックサックが置かれていた。
「お、おお、それだ。小僧、どうしてそれを……」
「ダンジョンの二層で見つけました。そばにはバラバラになった死体(ウソだけど)があったので、魔物に殺された人の遺品だと思って持って来ました」
「そ、そうか、すまねえな。じゃあ、返してもらうぜ」
バルトがそう言ってリュックに近づこうとすると、少年がさっと立ちはだかって言った。
「これが、あなたの物だという証拠はありますか?」
「しょ、証拠だと? ふざけるなっ、そいつは俺たちの全財産なんだ、なあ、お前ら?」
「おお、そうだとも。このガキ、俺たちの金を盗むつもりだな?」
「クソガキがっ、大人を舐めるんじゃねえ」
「いいえ、別にこの荷物が欲しいわけではありません。事実をあなた方の口から言って欲しいだけです」
「だから、それは俺たちがダンジョンに置き忘れて……」
「俺は、あの場で見ていたんですよ。あなたは、俺を見ましたよね? 忘れましたか?」
少年の言葉に、三人は愕然となり、一人の男はあっと叫んで青ざめた。
「あなたたちは、五匹のオークが襲ってきたとき、この荷物を背負った奴隷の女の子をオークたちの方へ足で蹴って、自分たちだけで逃げ出しました」
その時、初めて《ギガントロック》の三人は、周囲の鋭く冷たい視線に気づいた。さっきここに入った時から感じた違和感の正体を知った。同時に、自分たちが、今、公開裁判のまな板の上に立たされていることを悟ったのだった。
「ああ、そうだよ、だからどうだって言うんだ? 自分の金で買った奴隷をどうしようが、俺の勝手だろうがっ!」
ブラッドは開き直って叫んだ。
「奴隷法、雇い主の責務に関する規定、第一条。雇い主は、犯罪奴隷以外の奴隷に対して、その生命を守るための責任を負い、そのために最善の努力をしなければならない。
当然、知っていますよね?」
「くっ……はっ、奴隷を置き去りにしたっていう、しょ、証拠はあるのかよ」
「ええっ?」
少年は、驚きのあまり二の句が継げなかった。
ブラッドは、愚かにも勝ったとばかりにニヤリと口元をゆがめていた。
「そこまでだっ。見苦しい言い逃れは、いい加減耳が腐るわっ!」
俺が呆れて二の句を継げないでいる所へ、受付の奥から初老の男性の声が響いた。現れたのは、このラマータのギルドマスター、トーラス・ラングと奴隷の少女ポピィ、そして、ついさっきまでブラッドたちと一緒にいたBランクパーティ《黄金の不死鳥》のリーダー、ベンスだった。
「あああっ、お、お前、どうして、って……あ、いや……」
《ギガントロック》の三人は、ポピィを見て、まるで幽霊に出会ったかのように驚き、へなへなと床に座り込んだ。
「話は、この子とベンスからすべて聞いた。お前たちが正直に自分の罪を告白して、この子に謝罪するなら、労働奴隷に減刑してもらうよう頼んでも良かったが、もうそれも無しだ。
おい、入ってくれ」
ギルマスの合図の声と共に、外で待機していた数人の衛兵たちが入って来た。
三人はがっくりとうなだれたまま衛兵たちにロープで縛られていったが、その途中、ブラッドは憎しみのこもった目をベンスに向けた。
「てめえ、騙しやがったな、許さねえ……」
「騙す? 人聞きの悪いこと言うなよ。嘘で皆を騙そうとしたのはお前の方だろうが?
俺はそんなゴミクズを掃除する手伝いをしただけさ」
ベンスの言葉に歯ぎしりをしながら、バルトたちは衛兵に連行されてギルドから去って行った。
♢♢♢
《トーマ視点》
シュタインの店を出た後、俺は衛兵に詰所へ行ってポピィについての一部始終を報告し、犯人逮捕への協力を願い出た。幸い隊長は良い人で、真剣に俺の話を聞いてくれた上に、裏付けを取るために、ある冒険者を雇い、犯人に接触させることまでやってくれた。もちろん、その冒険者を雇う金は、俺がもらう予定の報償金から出すことを申し出た。借金はしたくないからね。そして、隊長と筋書きを考え、冒険者ギルドへ協力をお願いに行った、というわけである。
ブラッドたちが衛兵に連行されて行った後、俺はベンスとともにギルマスの部屋の呼ばれて、報告書に書くために再度詳しい事情聴取を受け、同時にお礼とわずかだが謝礼金をもらった。やっと解放されたのは、一時間後だった。
(はああぁ、疲れたぁ……何で俺、こんな面倒くさいことばっかりやってるんだろう)
『お疲れ様です、マスター。やはり、異世界異能人は伊達ではありませんね。神様からの厄介なクエストを一手に引き受ける異能の天才。相棒として誇らしいです』
(いらんっ! そんな異能、いらんわっ! はあぁ……しかし、こいつ、どうしたらいいんだろう)
俺はギルドのラウンジで、ジェンスさんたちの帰りを待ちながら、ポピィと一緒にジュースを飲んでいた。
俺の横に座って、満面の笑顔でジュースを飲んでいるポピィを見ながら、何度目かのため息を吐いた。
「おう、トーマ、早かったんだな。俺たちも、四層までしか行けなくてさ、あきらめて早く帰って来たんだ……ん? 何かすげえ疲れてるな?」
ジェンスさんたちも、予定より一時間余り早く引き上げてきたらしい。俺は、これまでのことを大まかに彼らに話した。
「……そんなことがあったんだ。大変だったわね、トーマ君」
「はい、疲れました……」
「あはは……そりゃあ疲れるだろうな。それだけ徹底して準備すりゃあな。で、この子がそうなのか?」
ジェンスは、トーマの横でキャリーとシュナに囲まれて撫で回されている少女を見ながら尋ねた。
「はい。ポピィという名で、人間とノームのハーフだそうです。年は……分かりません」
「そうか……で、どうするんだ、この子?」
「それなんですが……一応、働き口のあてがありますので、パルトスの街に連れて帰ります」
とは言ったものの、俺の顔がそんなに広いはずもない。働き口とはつまり、そう、「木漏れ日亭」でございます。
***************************
【感謝】男性向けホットランキングで1位になりました。(三日天下で終わりましたがWW)
読者の皆様の応援に心から感謝いたします。
今後とも、ランキングから消えないように頑張りますので、応援・エールをよろしくお願いします。
***************************
《第三者視点》
その日の昼過ぎ、街のとある酒場の片隅で、不機嫌そうに顔を突き合わせて酒を飲む三人の男たちの姿があった。
そこへ、一人の男が酒を持って近づいて来て声を掛けた。
「よお、《ギガントロック》の面々、どうした? しけた顔して」
「ん? ああ、《不死鳥》のベンスか……ちょっとな、ダンジョンでしくじったんだ」
「ほお、お前らにしては珍しいな。中級の下層にでも挑戦したのか?」
「「「……」」」
三人の男たちは言いたくない様子で、それには答えずジョッキをあおった。
「まあまあ、失敗はあるさ、そう気にすんな。おーい、こっちにエールを四人分だ」
ベンスはそう言うと、気前よく三人に酒を奢った。
「……すまねえな。貯めた金を荷物と一緒に置いてきてしまってよ……」
「お前のせいだろ、ブラッド。あの中には俺の金も入っていたんだ」
「ああ、俺の分もだ。ブラッド、お前があの奴隷を置き去りにするから……」
「な、てめえら、俺のせいにするのか? 自分たちが我先に逃げ出しただろうがっ」
三人は、再び責任のなすり合いを始めて喚き合った。
「まあまあまあ、落ち着きなって……詳しい話を聞かせろよ。何か力になれるかもしれねえぜ」
ベンスの言葉に、三人はお互いを睨みながら、ぽつりぽつりとダンジョンで先ほど起こったことを話し始めるのだった。
♢♢♢
「とりあえず、ギルドに行って、受付で荷物を預かってないか、聞いてみようぜ。親切な奴がダンジョンから持って来てくれたかもしれないからな」
ベンスの言葉に、三人も頷いて一緒に冒険者ギルドへ向かった。
昼過ぎなので、ギルドの中は人が少なかったが、なぜかピリピリした空気が漂っていた。
《ギガントロック》の三人は、何か違和感を感じながらもそのまま受付に向かった。
「よお、サリア、ちょっと聞きたいことがあるんだが……」
顔なじみの受付嬢に、いつもの調子で声を掛けると、受付嬢は無表情で答えた。だが、それはいつものことだったので、特に気にすることはなかった。
「はい、何か御用でしょうか?」
「ああ、実はダンジョンの中に荷物を忘れてきてしまってな。もしかして、誰か届けてくれたりしてないかと思って……」
「荷物ですか? 確かあなた方は、奴隷の女の子に荷物を背負わせていましたよね。もしかして、その子もダンジョンに置き去りにしてきたのですか?」
「あ、い、いや、あいつは、今、他の所にいるんだ……大事な奴隷を置き去りになんかしねえさ、へへ、へ……」
「あのう、荷物ってこれのことですか?」
突然、背後から聞こえてきた声に三人は驚いて振り返った。そこには一人の少年が立っていて、彼の横に大きなリュックサックが置かれていた。
「お、おお、それだ。小僧、どうしてそれを……」
「ダンジョンの二層で見つけました。そばにはバラバラになった死体(ウソだけど)があったので、魔物に殺された人の遺品だと思って持って来ました」
「そ、そうか、すまねえな。じゃあ、返してもらうぜ」
バルトがそう言ってリュックに近づこうとすると、少年がさっと立ちはだかって言った。
「これが、あなたの物だという証拠はありますか?」
「しょ、証拠だと? ふざけるなっ、そいつは俺たちの全財産なんだ、なあ、お前ら?」
「おお、そうだとも。このガキ、俺たちの金を盗むつもりだな?」
「クソガキがっ、大人を舐めるんじゃねえ」
「いいえ、別にこの荷物が欲しいわけではありません。事実をあなた方の口から言って欲しいだけです」
「だから、それは俺たちがダンジョンに置き忘れて……」
「俺は、あの場で見ていたんですよ。あなたは、俺を見ましたよね? 忘れましたか?」
少年の言葉に、三人は愕然となり、一人の男はあっと叫んで青ざめた。
「あなたたちは、五匹のオークが襲ってきたとき、この荷物を背負った奴隷の女の子をオークたちの方へ足で蹴って、自分たちだけで逃げ出しました」
その時、初めて《ギガントロック》の三人は、周囲の鋭く冷たい視線に気づいた。さっきここに入った時から感じた違和感の正体を知った。同時に、自分たちが、今、公開裁判のまな板の上に立たされていることを悟ったのだった。
「ああ、そうだよ、だからどうだって言うんだ? 自分の金で買った奴隷をどうしようが、俺の勝手だろうがっ!」
ブラッドは開き直って叫んだ。
「奴隷法、雇い主の責務に関する規定、第一条。雇い主は、犯罪奴隷以外の奴隷に対して、その生命を守るための責任を負い、そのために最善の努力をしなければならない。
当然、知っていますよね?」
「くっ……はっ、奴隷を置き去りにしたっていう、しょ、証拠はあるのかよ」
「ええっ?」
少年は、驚きのあまり二の句が継げなかった。
ブラッドは、愚かにも勝ったとばかりにニヤリと口元をゆがめていた。
「そこまでだっ。見苦しい言い逃れは、いい加減耳が腐るわっ!」
俺が呆れて二の句を継げないでいる所へ、受付の奥から初老の男性の声が響いた。現れたのは、このラマータのギルドマスター、トーラス・ラングと奴隷の少女ポピィ、そして、ついさっきまでブラッドたちと一緒にいたBランクパーティ《黄金の不死鳥》のリーダー、ベンスだった。
「あああっ、お、お前、どうして、って……あ、いや……」
《ギガントロック》の三人は、ポピィを見て、まるで幽霊に出会ったかのように驚き、へなへなと床に座り込んだ。
「話は、この子とベンスからすべて聞いた。お前たちが正直に自分の罪を告白して、この子に謝罪するなら、労働奴隷に減刑してもらうよう頼んでも良かったが、もうそれも無しだ。
おい、入ってくれ」
ギルマスの合図の声と共に、外で待機していた数人の衛兵たちが入って来た。
三人はがっくりとうなだれたまま衛兵たちにロープで縛られていったが、その途中、ブラッドは憎しみのこもった目をベンスに向けた。
「てめえ、騙しやがったな、許さねえ……」
「騙す? 人聞きの悪いこと言うなよ。嘘で皆を騙そうとしたのはお前の方だろうが?
俺はそんなゴミクズを掃除する手伝いをしただけさ」
ベンスの言葉に歯ぎしりをしながら、バルトたちは衛兵に連行されてギルドから去って行った。
♢♢♢
《トーマ視点》
シュタインの店を出た後、俺は衛兵に詰所へ行ってポピィについての一部始終を報告し、犯人逮捕への協力を願い出た。幸い隊長は良い人で、真剣に俺の話を聞いてくれた上に、裏付けを取るために、ある冒険者を雇い、犯人に接触させることまでやってくれた。もちろん、その冒険者を雇う金は、俺がもらう予定の報償金から出すことを申し出た。借金はしたくないからね。そして、隊長と筋書きを考え、冒険者ギルドへ協力をお願いに行った、というわけである。
ブラッドたちが衛兵に連行されて行った後、俺はベンスとともにギルマスの部屋の呼ばれて、報告書に書くために再度詳しい事情聴取を受け、同時にお礼とわずかだが謝礼金をもらった。やっと解放されたのは、一時間後だった。
(はああぁ、疲れたぁ……何で俺、こんな面倒くさいことばっかりやってるんだろう)
『お疲れ様です、マスター。やはり、異世界異能人は伊達ではありませんね。神様からの厄介なクエストを一手に引き受ける異能の天才。相棒として誇らしいです』
(いらんっ! そんな異能、いらんわっ! はあぁ……しかし、こいつ、どうしたらいいんだろう)
俺はギルドのラウンジで、ジェンスさんたちの帰りを待ちながら、ポピィと一緒にジュースを飲んでいた。
俺の横に座って、満面の笑顔でジュースを飲んでいるポピィを見ながら、何度目かのため息を吐いた。
「おう、トーマ、早かったんだな。俺たちも、四層までしか行けなくてさ、あきらめて早く帰って来たんだ……ん? 何かすげえ疲れてるな?」
ジェンスさんたちも、予定より一時間余り早く引き上げてきたらしい。俺は、これまでのことを大まかに彼らに話した。
「……そんなことがあったんだ。大変だったわね、トーマ君」
「はい、疲れました……」
「あはは……そりゃあ疲れるだろうな。それだけ徹底して準備すりゃあな。で、この子がそうなのか?」
ジェンスは、トーマの横でキャリーとシュナに囲まれて撫で回されている少女を見ながら尋ねた。
「はい。ポピィという名で、人間とノームのハーフだそうです。年は……分かりません」
「そうか……で、どうするんだ、この子?」
「それなんですが……一応、働き口のあてがありますので、パルトスの街に連れて帰ります」
とは言ったものの、俺の顔がそんなに広いはずもない。働き口とはつまり、そう、「木漏れ日亭」でございます。
***************************
【感謝】男性向けホットランキングで1位になりました。(三日天下で終わりましたがWW)
読者の皆様の応援に心から感謝いたします。
今後とも、ランキングから消えないように頑張りますので、応援・エールをよろしくお願いします。
331
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる