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82 楽しきかな、わが転生人生 2
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「ねえ、皆で世界中を旅してみない?」
その日の夕食の席で、私は家族に向かってそう提案した。
いきなりの提案に、家族は皆、目をぱちくりさせて驚いていた。当然だ。一家全員で旅をするということは、一家が全滅するかもしれないということが前提の世界だからだ。
「いきなりどうしたんだ、何かあったのか?」
お父さんが、私の頭の心配をするような目でそう尋ねた。
「ううん、何もないよ。ずっと前から考えていたことなの」
「リーリエちゃん、世界中を旅するって…この国の中だけじゃなくて、外国にも行くってこと?」
お母さんが、弟のルードをぎゅっと抱きしめながら不安そうに尋ねた。
「うん、もちろん。海の向こうの未知の大陸へもね」
私の答えに、お母さんは「ひっ」と小さな悲鳴を上げる。
「あはは……面白いじゃないか、あたしは賛成だよ。死ぬ前に世界中を旅できるなんて、最高の冥途の土産さね」
おばあちゃんは、いつものように豪快に笑って私の考えに賛成してくれた。
「お母さん、そんな簡単に……」
「レーニエ、この子がこんなことを言い出す時は、ちゃんと何か対策ができている時さね、そうだろう、リーリエ?」
「ふふ…さすが、おばあちゃん。まだ、計画の段階なんだけどね」
私とおばあちゃんは、にっこり微笑み合って親指を立てた。
「何の対策なんだ?」
お父さんが、訳が分からないといった顔で尋ねた。
「うん、えっとね、いかに安全に旅をするか、ということよ。転移門があるから、緊急の場合はすぐに帰れるけど、そうなると、荷物や馬車は置きっぱなしってことになるでしょう?そんなのもったいないじゃない? だから、まずは馬車を安全にしようと思うの」
もう、食事はそっちのけで、皆が私の話に引き込まれていた。
「馬車を安全に……外側を結界で覆うとか、か?」
「うん、それも一つの案だね。でも、馬が襲われたりしたら、動けなくなるでしょう? かといって、馬に鎧着せたら、すぐにへばってしまうからね……」
お父さんとのなぞなぞのような会話を、お母さんとおばあちゃんは、ぽかんとした表情で聞いていた。プラムはドアのそばでニコニコしながら立っていた。
「う~ん…他に馬車を安全にする方法と言っても……馬車を鉄板で覆ったら、重くて馬が牽(ひ)けなくなるしな……」
お父さんが降参したところで、私は計画を発表した。
「ふふ……実はね、馬を使わず、魔法の力で動く馬車、まあ、この場合、〝馬車〟とは言えないから、単に〝車〟と呼ぶことにするわね。つまり、魔力で動く車、〝魔力車〟を作ろうと思うの。どうかしら?」
私が自信満々で発表したにもかかわらず、家族の反応は薄かった。というか、やれやれまたか、といった表情である。
「ふむ、やっぱりそうきたね。お前さんのことだから、そうじゃないかと思っていたよ」
おばあちゃんが、にやにやしながらそう言った。
「そうだな……もう、驚きはしないが、なんというか、本当にそれでいいのかって気がするよ」
お父さんの言葉だ。
「えっ、どういうこと? 何かまずいことでもあるの?」
「いや、そうじゃないんだが……リーリエ、今まで自分が魔法で生み出したものを考えてごらん……結界、マジックバッグ、転移門……どれも、世界中の人が知ったら、大変な騒ぎになるモノばかりだ。この上、〝魔力車〟なんて……神様はお許しになるんだろうかって、少し心配になってきたんだよ」
お父さんの言葉に、お母さんもこくこくと頷いて心配そうに私を見ている。
別に、神様がどうのこうのっていう問題じゃない気がするけど、まあ、この世界で生まれたお父さん、お母さんたちが戸惑う気持ちはよく分かる。でも、でもさ……私の頭の中には、前世の記憶があってですね、自動車や電車や飛行機、ロケットが走り回ったり、飛び回ったりしているわけですよ。旅をするなら、せめて自動車だけでも…と考えるのは、私にとって切実な願望なんです。
「あたしゃ、逆のことを考えているんだけどね……」
ここで、私の最強の援護者であるおばあちゃんが声を上げた。
「……リーリエは神様に愛されているんだよ。だから、誰も考えつかなかったことを次々に生み出せたんじゃないのかい?」
おばあちゃん、ありがとう……うう、泣いちゃうよ。
私は、おばあちゃんのところへ行ってハグした。
「おばあちゃん……」
「ああ、よしよし……あたしはいつでもあんたの味方だよ」
おばあちゃんは私を抱きしめて、優しく髪を撫でてくれた。
「ああん、母さん、ずるい。リーリエちゃん、私もリーリエちゃんの味方だからね」
お母さんが子どもみたいな口ぶりで言った。
抱かれているルードが、お母さんの顔を見ながらキャッキャと楽しそうに笑っている。
「やれやれ、なんか、俺だけ悪者みたいな感じになったな……よし、分かった。リーリエ、お前の考えを実物で見せてくれ。すべてはそれからだ」
「うん、分かった」
「まあ、そういうことだね」
こうしてその日の家族会議は終わった。
♢♢♢
私はその日の夜から、家族を「安全かつ快適に運ぶ」魔力車の建造計画を開始した。
(う~ん、やっぱり一番簡単で故障しにくいのは〝蒸気機関〟だよね。燃料は水と熱するための魔石があればいいからね。よし、まずは蒸気式の駆動機関を考えてみるか……)
私はメモ用紙に、簡単な蒸気機関の図を描き始めた。なぜ、そういう知識があったかというと、前世で私が勤めていた叔父の工場は、ハイブリッド自動車のシャフトの部品を作る会社だったので、成り行き上、内燃機関の構造は研修で覚えさせられたのだ。当時は全く興味はなかったのだが、まさかこんな所で役に立つとは、人生面白いとつくづく思う。
「とても、複雑な機械のようですね?」
紅茶を持ってきてくれたプラムが、机の上にある何枚かの設計図を見て尋ねた。
「ああ、肩が凝っちゃった……そうなのよ、一番単純な機械だけど、それでもこれだけの部品が必要なの」
じっと図面を見ていたプラムが、ぽつりとつぶやいた。
「お嬢様は、どうしてこんな知識をお持ちなのでしょうか……ずっとお側にいたのに、こういったお勉強をされているところは一度も見たことがございません」
ああ、そうだね……もう、プラムにはすべてを話す時期が来たのかもしれない。
「ねえ、プラム…今から、私、ずっと秘密にしてきたこと話すね。きっと、信じられないと思うけど、聞いてくれる?」
私の真剣な表情を見て、プラムも覚悟を決めたように姿勢を正しながら頷いた。
「はい、もちろんです。たとえ、どんなことを聞いても、私のお嬢様への気持ちは決して変わりません」
「ありがとう、プラム……実はね、私、前世の記憶があるの…つまり、異世界からの転生者なのよ……」
さすがのプラムも、驚きに目を見開き、何か言おうとしたが、最後まで話を聞こうと決意したように、しっかりと頷いた。
私は、生まれたときから前世の記憶があり、この世界に生まれ変わったことを理解していたこと、前世が「地球」という星の「日本」という国で生きていたこと、その世界は魔法は存在しなかったが、代わりに機械がものすごく発達していて、車や電車や、飛行機などの乗り物があったことなどを話した。
プラムは驚いたり、感動したりしながら、最後まで真剣に話を聞いてくれた。そして、語り終えた時、彼女は小さくため息をついてこう言った。
「とても不思議なお話でしたが、これまでの疑問がすべて解けたように思います。そして、ますますお嬢様にお仕えすることに、誇りと喜びを感じます」
「プラム……ありがとう」
私は彼女を抱きしめて感謝の子持ちを伝えた。
「お嬢様は、前の世界で、よほど良いことをされたのでしょうね?」
プラムの言葉に、私は少し悲しい気持ちで首を横に振った。
「良いことをした記憶なんて全然ないよ。どうしてそんなこと思ったの?」
「だって、女神様から加護をいただいておられますし、こんなにも才能にも恵まれておられます。それに、前世の記憶を持ったまま生まれ変わるなんて、きっと特別なことではないでしょうか」
言われてみると、確かに恵まれすぎているように思える。
「う~ん…私って、結構若くして死んだのよ、今のプラムよりもうちょっと年上だったかな。しかも、働きすぎが原因でね。だから、そんな私を憐れんで、神様が今の人生をくれたんだって、小さい頃は思っていたの……でも、考えてみると、私より不幸な人って、たくさんいたのよねえ……」
私がそう言って、空中を見つめて考え込んでいると、プラムがぎゅっと抱きしめて優しくこう言った。
「もう、考えるのはやめましょう。きっと、お嬢様は気づかない所で良いことをなさっていたのですよ」
「うん、そうだね。もしかすると、神様がちょっとミスをなさったのかも……」
「ああ、それは確かに、あるかもです、ふふふ……」
私たちは、顔を見合わせて大笑いした。
♢♢♢
リーリエ・ポーデット、十六歳、いたって健康。
前世の私は、さえない人生だったけど、この世界に転生して、大いに人生を楽しんでいる。そして、これからも、思う存分、自由に人生を楽しむつもりだ。
その日の夕食の席で、私は家族に向かってそう提案した。
いきなりの提案に、家族は皆、目をぱちくりさせて驚いていた。当然だ。一家全員で旅をするということは、一家が全滅するかもしれないということが前提の世界だからだ。
「いきなりどうしたんだ、何かあったのか?」
お父さんが、私の頭の心配をするような目でそう尋ねた。
「ううん、何もないよ。ずっと前から考えていたことなの」
「リーリエちゃん、世界中を旅するって…この国の中だけじゃなくて、外国にも行くってこと?」
お母さんが、弟のルードをぎゅっと抱きしめながら不安そうに尋ねた。
「うん、もちろん。海の向こうの未知の大陸へもね」
私の答えに、お母さんは「ひっ」と小さな悲鳴を上げる。
「あはは……面白いじゃないか、あたしは賛成だよ。死ぬ前に世界中を旅できるなんて、最高の冥途の土産さね」
おばあちゃんは、いつものように豪快に笑って私の考えに賛成してくれた。
「お母さん、そんな簡単に……」
「レーニエ、この子がこんなことを言い出す時は、ちゃんと何か対策ができている時さね、そうだろう、リーリエ?」
「ふふ…さすが、おばあちゃん。まだ、計画の段階なんだけどね」
私とおばあちゃんは、にっこり微笑み合って親指を立てた。
「何の対策なんだ?」
お父さんが、訳が分からないといった顔で尋ねた。
「うん、えっとね、いかに安全に旅をするか、ということよ。転移門があるから、緊急の場合はすぐに帰れるけど、そうなると、荷物や馬車は置きっぱなしってことになるでしょう?そんなのもったいないじゃない? だから、まずは馬車を安全にしようと思うの」
もう、食事はそっちのけで、皆が私の話に引き込まれていた。
「馬車を安全に……外側を結界で覆うとか、か?」
「うん、それも一つの案だね。でも、馬が襲われたりしたら、動けなくなるでしょう? かといって、馬に鎧着せたら、すぐにへばってしまうからね……」
お父さんとのなぞなぞのような会話を、お母さんとおばあちゃんは、ぽかんとした表情で聞いていた。プラムはドアのそばでニコニコしながら立っていた。
「う~ん…他に馬車を安全にする方法と言っても……馬車を鉄板で覆ったら、重くて馬が牽(ひ)けなくなるしな……」
お父さんが降参したところで、私は計画を発表した。
「ふふ……実はね、馬を使わず、魔法の力で動く馬車、まあ、この場合、〝馬車〟とは言えないから、単に〝車〟と呼ぶことにするわね。つまり、魔力で動く車、〝魔力車〟を作ろうと思うの。どうかしら?」
私が自信満々で発表したにもかかわらず、家族の反応は薄かった。というか、やれやれまたか、といった表情である。
「ふむ、やっぱりそうきたね。お前さんのことだから、そうじゃないかと思っていたよ」
おばあちゃんが、にやにやしながらそう言った。
「そうだな……もう、驚きはしないが、なんというか、本当にそれでいいのかって気がするよ」
お父さんの言葉だ。
「えっ、どういうこと? 何かまずいことでもあるの?」
「いや、そうじゃないんだが……リーリエ、今まで自分が魔法で生み出したものを考えてごらん……結界、マジックバッグ、転移門……どれも、世界中の人が知ったら、大変な騒ぎになるモノばかりだ。この上、〝魔力車〟なんて……神様はお許しになるんだろうかって、少し心配になってきたんだよ」
お父さんの言葉に、お母さんもこくこくと頷いて心配そうに私を見ている。
別に、神様がどうのこうのっていう問題じゃない気がするけど、まあ、この世界で生まれたお父さん、お母さんたちが戸惑う気持ちはよく分かる。でも、でもさ……私の頭の中には、前世の記憶があってですね、自動車や電車や飛行機、ロケットが走り回ったり、飛び回ったりしているわけですよ。旅をするなら、せめて自動車だけでも…と考えるのは、私にとって切実な願望なんです。
「あたしゃ、逆のことを考えているんだけどね……」
ここで、私の最強の援護者であるおばあちゃんが声を上げた。
「……リーリエは神様に愛されているんだよ。だから、誰も考えつかなかったことを次々に生み出せたんじゃないのかい?」
おばあちゃん、ありがとう……うう、泣いちゃうよ。
私は、おばあちゃんのところへ行ってハグした。
「おばあちゃん……」
「ああ、よしよし……あたしはいつでもあんたの味方だよ」
おばあちゃんは私を抱きしめて、優しく髪を撫でてくれた。
「ああん、母さん、ずるい。リーリエちゃん、私もリーリエちゃんの味方だからね」
お母さんが子どもみたいな口ぶりで言った。
抱かれているルードが、お母さんの顔を見ながらキャッキャと楽しそうに笑っている。
「やれやれ、なんか、俺だけ悪者みたいな感じになったな……よし、分かった。リーリエ、お前の考えを実物で見せてくれ。すべてはそれからだ」
「うん、分かった」
「まあ、そういうことだね」
こうしてその日の家族会議は終わった。
♢♢♢
私はその日の夜から、家族を「安全かつ快適に運ぶ」魔力車の建造計画を開始した。
(う~ん、やっぱり一番簡単で故障しにくいのは〝蒸気機関〟だよね。燃料は水と熱するための魔石があればいいからね。よし、まずは蒸気式の駆動機関を考えてみるか……)
私はメモ用紙に、簡単な蒸気機関の図を描き始めた。なぜ、そういう知識があったかというと、前世で私が勤めていた叔父の工場は、ハイブリッド自動車のシャフトの部品を作る会社だったので、成り行き上、内燃機関の構造は研修で覚えさせられたのだ。当時は全く興味はなかったのだが、まさかこんな所で役に立つとは、人生面白いとつくづく思う。
「とても、複雑な機械のようですね?」
紅茶を持ってきてくれたプラムが、机の上にある何枚かの設計図を見て尋ねた。
「ああ、肩が凝っちゃった……そうなのよ、一番単純な機械だけど、それでもこれだけの部品が必要なの」
じっと図面を見ていたプラムが、ぽつりとつぶやいた。
「お嬢様は、どうしてこんな知識をお持ちなのでしょうか……ずっとお側にいたのに、こういったお勉強をされているところは一度も見たことがございません」
ああ、そうだね……もう、プラムにはすべてを話す時期が来たのかもしれない。
「ねえ、プラム…今から、私、ずっと秘密にしてきたこと話すね。きっと、信じられないと思うけど、聞いてくれる?」
私の真剣な表情を見て、プラムも覚悟を決めたように姿勢を正しながら頷いた。
「はい、もちろんです。たとえ、どんなことを聞いても、私のお嬢様への気持ちは決して変わりません」
「ありがとう、プラム……実はね、私、前世の記憶があるの…つまり、異世界からの転生者なのよ……」
さすがのプラムも、驚きに目を見開き、何か言おうとしたが、最後まで話を聞こうと決意したように、しっかりと頷いた。
私は、生まれたときから前世の記憶があり、この世界に生まれ変わったことを理解していたこと、前世が「地球」という星の「日本」という国で生きていたこと、その世界は魔法は存在しなかったが、代わりに機械がものすごく発達していて、車や電車や、飛行機などの乗り物があったことなどを話した。
プラムは驚いたり、感動したりしながら、最後まで真剣に話を聞いてくれた。そして、語り終えた時、彼女は小さくため息をついてこう言った。
「とても不思議なお話でしたが、これまでの疑問がすべて解けたように思います。そして、ますますお嬢様にお仕えすることに、誇りと喜びを感じます」
「プラム……ありがとう」
私は彼女を抱きしめて感謝の子持ちを伝えた。
「お嬢様は、前の世界で、よほど良いことをされたのでしょうね?」
プラムの言葉に、私は少し悲しい気持ちで首を横に振った。
「良いことをした記憶なんて全然ないよ。どうしてそんなこと思ったの?」
「だって、女神様から加護をいただいておられますし、こんなにも才能にも恵まれておられます。それに、前世の記憶を持ったまま生まれ変わるなんて、きっと特別なことではないでしょうか」
言われてみると、確かに恵まれすぎているように思える。
「う~ん…私って、結構若くして死んだのよ、今のプラムよりもうちょっと年上だったかな。しかも、働きすぎが原因でね。だから、そんな私を憐れんで、神様が今の人生をくれたんだって、小さい頃は思っていたの……でも、考えてみると、私より不幸な人って、たくさんいたのよねえ……」
私がそう言って、空中を見つめて考え込んでいると、プラムがぎゅっと抱きしめて優しくこう言った。
「もう、考えるのはやめましょう。きっと、お嬢様は気づかない所で良いことをなさっていたのですよ」
「うん、そうだね。もしかすると、神様がちょっとミスをなさったのかも……」
「ああ、それは確かに、あるかもです、ふふふ……」
私たちは、顔を見合わせて大笑いした。
♢♢♢
リーリエ・ポーデット、十六歳、いたって健康。
前世の私は、さえない人生だったけど、この世界に転生して、大いに人生を楽しんでいる。そして、これからも、思う存分、自由に人生を楽しむつもりだ。
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