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翌日、約束の時間にスタッフルームのドアを開けると、中にいた柳子がコーヒーを用意していた。
「時間通りだね」
笑いながら、僕の分の紙コップも用意してくれる。
「これからご飯?」
テーブルに弁当箱が置いてある。
「うん。食べながらでごめんね」
「どうぞお気になさらず」
正子さんの手作りツナサンドを柳子が食べはじめた時、小鹿さんが現れた。
「お疲れ様です」
彼はにこっとしてそう言うと、僕らの前の椅子に腰をおろした。小ぶりのバッグから弁当箱を取り出す。
「このコーヒーいいの?」
彼は目の前に置かれたコーヒーを覗き込む。
「どうぞ。小鹿さんもお弁当なんですね」
「うん。妻と毎朝作ってる」
「へえ、素敵。仲いいんですね」
「二人でやったほうが早いからね」
「お子さんは?」
「息子はもう働いてるよ」
柳子、ぐいぐい訊くんだな。でもそのおかげで、小鹿さんの私生活が少し垣間見えた。
「モーニングをまた変えたいんだって?」
小鹿さんは早速本題に入った。プチトマトを口に放り込む。
「そうなんです。もうご存じだと思いますけど、一度増えた朝のお客さんがまた減ってしまって……」
「そうみたいだね。クーポン効果が切れたってことで、仕方ないんじゃない」
そう言って微笑む。
閉店が決まってるんだし、今更お客さんをちょっと増やしても意味ないんじゃない。
そう思ってるように見える。まあ、普通はそうだろう。
「モーニング自体にあまり魅力がなかった証拠ですね」
「そんなことはないと思うよ。あの値段であのモーニングが食べられたら僕は嬉しいけどね」
いんげんのベーコン巻きを食べながら小鹿さんは言う。
「でもリピーターがいないからお客さんは減ったわけです」
「たぶん、このあたりの人は元々、ファミレスでモーニングを食べる習慣がないんだよ。家で軽くすますか、食べないか」
柳子は素直に頷いた。
「そうなんでしょうね。でも私、私も小さい時によく、ファミレスのモーニングを食べに来てたんですよ」
少し興味を惹かれたように、小鹿さんは鮭の切り身をつまんだ箸を止めた。
「朝のファミレスって清潔な感じがして好きでした。ただのトーストもなんだか特別な味がして。何杯でも飲んでいいジュースもすごく嬉しかった」
わかる、というように小鹿さんが微笑む。
「でも、大きくなってから食べたモーニングは、なんだか侘しく感じられました。トーストだけじゃ物足りない。ゆで卵はなんだか味気ない。安っぽいマグカップも面白くない。もうわくわくがなかった」
柳子は小鹿さんをじっと見つめた。
「私、自分がわくわくするようなモーニングを作りたいんです。食べた人を励ますような、一日のはじまりにふさわしいモーニングを」
小鹿さんは小さく頷いて、卵焼きを口に運んだ。何かを考えながら咀嚼して飲み込む。
「そうだね。やってみようか」
柳子の顔が明るくなる。
「ビュッフェと麺類だっけ? 新しい案は」
「はい。どうでしょう?」
「そうだね……意外性はあんまりないよね。うちで朝ビュッフェや麺を出すって言っても、お客さんは(ふーん)て感じになりそうじゃない?」
確かに。インパクトも新しさもない。
「となると、思い切った挑戦してみてもいいかも」
そう言って、小鹿さんはひじきの煮物をごはんにのっけて食べる。
「お客さんがびっくりするようなモーニング、とか? 普通じゃないモーニング」
柳子がぽつりと言うと、小鹿さんは(お)という表情になった。
「それ、なんか面白そうだね」
「普通じゃないモーニングって、たとえば?」
僕が柳子に訊ねると、「ちょっと待って」と彼女はノートを開いて料理名を書き出していった。
カレー、ハンバーグ、牛丼、オムライス、ステーキ、唐揚げ、焼肉、パスタ、鍋……
「普通の料理も朝食べることを想像すると、なんか変な感じがするもんだね」
小鹿さんの言葉に、僕と柳子も頷く。
別に朝になに食べたっていいはずなのに、朝はトーストにヨーグルトとか、味噌汁に焼き魚とか、朝食の定番とべきいうものが、知らないうちに頭に刷り込まれている。
「若い世代に人気がある料理もいいかもしれないですね。韓国料理とかアジアンテイストのものとか」
僕ら三人は頭に浮かんだものをぽんぽんあげていった。それらをすべて柳子がノートに書き留める。
やがてお弁当を食べ終わった小鹿さんは、コーヒーをもう一杯淹れた。
「意外といろんなアイデア出たね。いっそのこと、閉店まで週替わりでいろいろ試してもいいかも。それこそ『普通じゃないモーニング』とか銘打って」
普通じゃないモーニング。言葉のインパクトはある。
「いいですね、それ」
柳子は顔を輝かせて、ノートに大きく『普通じゃないモーニング』と書いた。
小鹿さんは熱いはずのコーヒーをかまわずぐっと飲み干すと、壁の時計を見上げた。
「もう休憩時間終わりだ。また改めて集まる?」
柳子も慌ててお弁当箱を片付けながら頷いた。
「そうしましょう。小鹿さん、週末はお時間ありますか?」
「土曜日は休みだよ」
「じゃあ、うちでモーニング会議しましょう。美帆さんや大さんにも声かけて」
「みんなで押しかけちゃっても大丈夫なの?」
言われてみれば、あの狭い六畳間に大人五人が集まるのはちょっと窮屈そうだ。
柳子もそれに気づいたのか、ちょっと考えこむ。珍しく僕はぱっとひらめいた。
「じゃあ、スポーツ公園はどうですか? あそこ、芝生があるから、ビニールシートでもしいて」
「ああ、それいいんじゃない。遠足みたいだけど」
小鹿さんが笑いながら言うと、柳子も笑顔で頷いた。
「そうしましょう。雨が降ったら、狭いけどうちで」
話が無事に終わると、僕はファミレスをあとにした。
コンビニに寄りながら家を目指す。
アパートが近づいてくると、その手前にある正子さんの家の前で、小さな女の子が立っているのが見えた。縁側の方を覗き込むようにしている。
「正子さんちに用?」
僕が声をかけると、女の子はびくっとしながら振り返った。
「呼び鈴、鳴らしてみた?」
僕が玄関を指さすと、女の子は小さく頷く。
「誰もいなかった?」
また頷く女の子。
買い物でも行ってるのかな。
「先生、今日はいない?」
女の子がおずおずと訊ねた。
先生? 柳子がピアノを教えていたのはこの子だろうか。
「柳子さんのこと?」
うんと頷く女の子。
「柳子さんならまだ仕事してるよ。三時までだからもうすぐ終わるけど」
女の子はこくんと頷くと、ぱっと走っていってしまった。
その子は大きなバッグを持っていた。たぶん練習するための楽譜かなんかが入っていたんだろう。
ちゃんと習いたい子がいるなら、時間を決めて月謝をもらって教えてあげればいいのに。
部屋に入ると、コンビニで買ってきたアイスを食べながらごろんと横になった。
食べ終わってもそのままだらだらしていると、トントン、とドアが叩かれた。
「時間通りだね」
笑いながら、僕の分の紙コップも用意してくれる。
「これからご飯?」
テーブルに弁当箱が置いてある。
「うん。食べながらでごめんね」
「どうぞお気になさらず」
正子さんの手作りツナサンドを柳子が食べはじめた時、小鹿さんが現れた。
「お疲れ様です」
彼はにこっとしてそう言うと、僕らの前の椅子に腰をおろした。小ぶりのバッグから弁当箱を取り出す。
「このコーヒーいいの?」
彼は目の前に置かれたコーヒーを覗き込む。
「どうぞ。小鹿さんもお弁当なんですね」
「うん。妻と毎朝作ってる」
「へえ、素敵。仲いいんですね」
「二人でやったほうが早いからね」
「お子さんは?」
「息子はもう働いてるよ」
柳子、ぐいぐい訊くんだな。でもそのおかげで、小鹿さんの私生活が少し垣間見えた。
「モーニングをまた変えたいんだって?」
小鹿さんは早速本題に入った。プチトマトを口に放り込む。
「そうなんです。もうご存じだと思いますけど、一度増えた朝のお客さんがまた減ってしまって……」
「そうみたいだね。クーポン効果が切れたってことで、仕方ないんじゃない」
そう言って微笑む。
閉店が決まってるんだし、今更お客さんをちょっと増やしても意味ないんじゃない。
そう思ってるように見える。まあ、普通はそうだろう。
「モーニング自体にあまり魅力がなかった証拠ですね」
「そんなことはないと思うよ。あの値段であのモーニングが食べられたら僕は嬉しいけどね」
いんげんのベーコン巻きを食べながら小鹿さんは言う。
「でもリピーターがいないからお客さんは減ったわけです」
「たぶん、このあたりの人は元々、ファミレスでモーニングを食べる習慣がないんだよ。家で軽くすますか、食べないか」
柳子は素直に頷いた。
「そうなんでしょうね。でも私、私も小さい時によく、ファミレスのモーニングを食べに来てたんですよ」
少し興味を惹かれたように、小鹿さんは鮭の切り身をつまんだ箸を止めた。
「朝のファミレスって清潔な感じがして好きでした。ただのトーストもなんだか特別な味がして。何杯でも飲んでいいジュースもすごく嬉しかった」
わかる、というように小鹿さんが微笑む。
「でも、大きくなってから食べたモーニングは、なんだか侘しく感じられました。トーストだけじゃ物足りない。ゆで卵はなんだか味気ない。安っぽいマグカップも面白くない。もうわくわくがなかった」
柳子は小鹿さんをじっと見つめた。
「私、自分がわくわくするようなモーニングを作りたいんです。食べた人を励ますような、一日のはじまりにふさわしいモーニングを」
小鹿さんは小さく頷いて、卵焼きを口に運んだ。何かを考えながら咀嚼して飲み込む。
「そうだね。やってみようか」
柳子の顔が明るくなる。
「ビュッフェと麺類だっけ? 新しい案は」
「はい。どうでしょう?」
「そうだね……意外性はあんまりないよね。うちで朝ビュッフェや麺を出すって言っても、お客さんは(ふーん)て感じになりそうじゃない?」
確かに。インパクトも新しさもない。
「となると、思い切った挑戦してみてもいいかも」
そう言って、小鹿さんはひじきの煮物をごはんにのっけて食べる。
「お客さんがびっくりするようなモーニング、とか? 普通じゃないモーニング」
柳子がぽつりと言うと、小鹿さんは(お)という表情になった。
「それ、なんか面白そうだね」
「普通じゃないモーニングって、たとえば?」
僕が柳子に訊ねると、「ちょっと待って」と彼女はノートを開いて料理名を書き出していった。
カレー、ハンバーグ、牛丼、オムライス、ステーキ、唐揚げ、焼肉、パスタ、鍋……
「普通の料理も朝食べることを想像すると、なんか変な感じがするもんだね」
小鹿さんの言葉に、僕と柳子も頷く。
別に朝になに食べたっていいはずなのに、朝はトーストにヨーグルトとか、味噌汁に焼き魚とか、朝食の定番とべきいうものが、知らないうちに頭に刷り込まれている。
「若い世代に人気がある料理もいいかもしれないですね。韓国料理とかアジアンテイストのものとか」
僕ら三人は頭に浮かんだものをぽんぽんあげていった。それらをすべて柳子がノートに書き留める。
やがてお弁当を食べ終わった小鹿さんは、コーヒーをもう一杯淹れた。
「意外といろんなアイデア出たね。いっそのこと、閉店まで週替わりでいろいろ試してもいいかも。それこそ『普通じゃないモーニング』とか銘打って」
普通じゃないモーニング。言葉のインパクトはある。
「いいですね、それ」
柳子は顔を輝かせて、ノートに大きく『普通じゃないモーニング』と書いた。
小鹿さんは熱いはずのコーヒーをかまわずぐっと飲み干すと、壁の時計を見上げた。
「もう休憩時間終わりだ。また改めて集まる?」
柳子も慌ててお弁当箱を片付けながら頷いた。
「そうしましょう。小鹿さん、週末はお時間ありますか?」
「土曜日は休みだよ」
「じゃあ、うちでモーニング会議しましょう。美帆さんや大さんにも声かけて」
「みんなで押しかけちゃっても大丈夫なの?」
言われてみれば、あの狭い六畳間に大人五人が集まるのはちょっと窮屈そうだ。
柳子もそれに気づいたのか、ちょっと考えこむ。珍しく僕はぱっとひらめいた。
「じゃあ、スポーツ公園はどうですか? あそこ、芝生があるから、ビニールシートでもしいて」
「ああ、それいいんじゃない。遠足みたいだけど」
小鹿さんが笑いながら言うと、柳子も笑顔で頷いた。
「そうしましょう。雨が降ったら、狭いけどうちで」
話が無事に終わると、僕はファミレスをあとにした。
コンビニに寄りながら家を目指す。
アパートが近づいてくると、その手前にある正子さんの家の前で、小さな女の子が立っているのが見えた。縁側の方を覗き込むようにしている。
「正子さんちに用?」
僕が声をかけると、女の子はびくっとしながら振り返った。
「呼び鈴、鳴らしてみた?」
僕が玄関を指さすと、女の子は小さく頷く。
「誰もいなかった?」
また頷く女の子。
買い物でも行ってるのかな。
「先生、今日はいない?」
女の子がおずおずと訊ねた。
先生? 柳子がピアノを教えていたのはこの子だろうか。
「柳子さんのこと?」
うんと頷く女の子。
「柳子さんならまだ仕事してるよ。三時までだからもうすぐ終わるけど」
女の子はこくんと頷くと、ぱっと走っていってしまった。
その子は大きなバッグを持っていた。たぶん練習するための楽譜かなんかが入っていたんだろう。
ちゃんと習いたい子がいるなら、時間を決めて月謝をもらって教えてあげればいいのに。
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