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亞希「一砂小学校編」
しおりを挟むみゆきが、教師と話をしている時
亞希と鬼の七つ子達は一砂小学校にたどり着いた。
「ココが、亞希・ソルシエール様の母校って所ですか?」
「そぅよ…愛音…興味しんしんね。」
「あっいえ、そういうわけでわなく…
ただ、私達は人間が集って勉強するようなことを
したことがないので。」
「ココは、7歳から12歳までの子供が勉強するところ。」
「亞希・ソルシエール様がおられた所はどういったところなんですか?」
「私がいたところは、13歳から15歳までの子供が勉強するところ。」
「亞希・ソルシエール様は確か、14歳、2年目なのですね!」
「そうよ…。
そろそろ、始めるよ。」
亞希と鬼の七つ子達が地上に降り、門を開けると
見回りの教員が亞希に気づき、近づいてきた。
鬼の七つ子は身構える。
「ちょっとあなた達いったい...
あなた…秋野さん!?」
「はぃ、そうです。
お久しぶりですね、中村。」
「亞希様…お知り合いですか?」
「ぅん、この人は私が小学5年生の時の担任よ。」
「担任…。」
「所で、卒業生が何しにきたの?
まだ、下校の時間でもないんじゃない?
テストの時期でもないし…」
「今から死んでいなくなる奴にそんな事話しても時間の無駄よ。」
「え?」
「くっふふふふっ
逃げなくていいのぉ~?
そうよね、まだ状況なんて掴めてないよねぇ~
みんな、構えなさい。」
亞希の言葉を聞いた鬼の七つ子は
1度足をビシッと揃えてから、両手に光る双剣を出し構えた。
それを見た中村は、顔を真っ青にし後ずさる。
亞希は不気味にニヤリと笑うと鬼の七つ子に聞こえる声で「殺すなよ…いたぶるのよ?」っと囁く
「はっ!!」っと強く返事をすると中村に向かって走り出した。
条件反射のように逃げた中村は、生徒を守るため授業をしていない体育館に逃げ込んだ。
「あらあら、こんな人もいない所に逃げてくれるなんて…」
「ふっ、当たり前でしょう。
私達教師は生徒を守るのが仕事よ…」
そう言って中村はポケットから教師用携帯を取り出すと何処かに電話をかけた。
「中村です。体育館に不審者が侵入しました。
生徒の安全の為、誘導を開始してください…
体育館に不審者が侵入しました。
不審者は、全員で8名、武器も持っています。
直ちに生徒の安全を!...」
「何してるのかしら…」
「分からないけど…やめさせた方が…」
「そうね…」
「愛姉ぇー様、愛音姉ぇー様っ♪
ここゎ愛蘭に任せて!」
「考えがあるのね、いいわ、やりなさい。」
「ありがとうございます♪」
愛蘭は手を皆がバーンってする時の銃の形にすると中村に人差し指を向けた。
そしておなじみ、「バーン」と言うと中村の持つ携帯が飛ばされた。
中村は驚いた顔をした。
「今更携帯を取り上げたって…
もっもぉー遅いわよ…
私は時間稼ぎにすぎない…生徒を守ってみせる!!」
中村は倉庫に走ると、バットを取って戻ってきた。
亞希もとぼとぼと歩いて体育館にたどり着いた。
「あら、無傷な上に武器まで装備させちゃって…
アンタ達遊びすぎよ?
外が騒がしくなってる…そいつがなにかしたのね?
時間が無い…そろそろ始めるわよ。」
「私だってっ!!
足掻いてみせるわよ!!!」
そう言ってバットを振り上げ中村は立ち向かう。
「ふっあんた達は手を出さないで…」
「はっ!」
亞希は走ってくる中村に向かって手を出した。
手のひらサイズの小さな魔法陣が出ると
亞希は声をかけた。
「それ以上近づくと危ないよ?」
「うるさいっ!私は生徒を守る!!」
亞希はため息をつくと
魔法陣から三本の矢が顔を出すと中村めがけて飛んでいった。
矢は腹に2本、心臓に1本突き刺さった。
「ぐふっ…」
中村はそのまま後ろへ倒れた。
亞希が指をパチンとならすと中村に刺さった矢が消える。
「!?
ソルシエール様!後から誰か来ます!!」
愛蘭の声を聞き亞希はゆっくりと振り返る。
飛び込んで来たのは男の教員泉山だった。
「っ!!
中村先生!!お前らー!!」
「泉山先生、お久しぶりです。」
「お前っ…秋野かっ!?」
「はぃ、そうです。秋野亞希です。」
「どうして…こんな事…」
「安心しなさい、あなたもすぐ中村の所へ行ける。」
亞希が泉山に向かって手を出す。
その時、1人の女が体育館に入ってきた。
「待ちなさい!!」
「...矢島?」
亞希は泉山に向けた手を下ろす。
「亞希...。
どうして…何しに来たの?
これ、亞希がやったの?
どういうつもり?」
「いっぺんに質問しないでよ…」
「元担任を殺してっ…!!
どうしちゃったのよ!!」
「まず一つ目の質問からね、
何しに来たの...言わなきゃいけない?」
「知る権利はあるわ。」
「そう、なら答えてあげる。
ここに来たのはここにいる人達を殺すため。」
「なっなんてことをっ!!」
「だから、矢島、あなたもここで死ぬの。」
亞希は矢島に、手を向けた。
亞希の手を掴み割り込んでくる泉山。
「泉山!!邪魔すんなー!!」
「人殺しなんてするもんじゃない!!
馬鹿なことはやめろ!!」
「早く離れないと痛い目見るよ?」
亞希は掴まれた手をぱっと開くと魔法陣があらわれ
矢が1本放たれた。
反射的に亞希の手を離した泉山の腕をがすった。
「泉山先生!!大丈夫ですか!?」
「くっ…大丈夫…です!かすっただけですから…
逃げてください!!」
「でもっ!!」
「矢島っ...!!早くっ...
逃げてくださいっ...!!」
「ハ...ハイ...」
「させるかよぉおぉぉおおぉ!!!!」
亞希は両手を出すとさっきより大きな魔法陣が現れる。
「亞希ね、こういうの好きなの。
2人とも殺してやる!!
泉山ぁ~お前が守ろうとした矢島の命
守れなかった無力さを教えてやるよ!!」
泉山は矢島の後ろ姿を隠すように前に立った。
「させない!!」
「無駄なんだよぉぉおお!!!!」
魔法陣から今までとは違う太くて長い矢が泉山を襲う。
「ぐふっ...ゲホッ」
泉山の腹に突き刺さる矢
泉山の声を聞き矢島が振り返る。
「泉山先生っっ!!!」
「や…しま…せんっ…」
「ヴッ...嘘...」
矢島は自分の腹に目をやると3本の矢が突き刺さっていた。
「どうして…」
矢島が腹に刺さる矢を目でたどると
泉山を貫通して刺さっているんだと把握する。
意識が遠のく涙を流し倒れる寸前に
亞希が指をパチンとならす。
2人に刺さる矢が消え、その瞬間2人はばたりと倒れる。
ドサッという音だけが体育館に静かに響く。
「亞希・ソルシエール様。」
「何?愛羽。」
「外が先程より騒がしくなっております。」
「遊びすぎた…」
亞希が体育館を出ると、別入口から体育館に入ろうとした教員の声がした。
「先生方ー!大丈夫ですかぁ~」
体育館に入った教員は目の前の光景に目を疑う。
「えっ…先生…死ん…でる…
いったい誰が...。」
亞希は振り返り体育館の中の教員に言う。
「私だよ。」
びっくりして振り返る。
「あなたは…秋野さん!?」
「ふふふっ...
そうよ、秋野です。
お久しぶりですね、辻本先生」
「そんなっ...あなたが...」
「おかしい?」
辻本は悲しげ表情を浮かべると
一瞬目をそらし、再び亞希に目を向けると
そこに亞希の姿はなかった。
「えっ…!?きえた!?」
戸惑う辻本の後で黒い影がニヤリと笑うと。
その時、辻本の首に伸びる刃物。
「何…えっ…」
横目で見ると、薄気味悪く笑うと亞希の顔。
「あ…あなた…いつの間に…
私を殺すき!?」
「そうよ?...嫌?」
「あっ当たり前でしょ!?」
「そう、それじゃあ殺されないようにするにはどうしたらいいか、考えなさい。」
亞希は辻本の首からカマを離し
トンっと地面をついた。
「さぁ!どうするの!!??」
「んっ...それは...」
俯き考える辻本。
亞希の手に握られたカマを見ると
閃いたように亞希の握るカマを取り上げ言った。
「あっ…何をする気!?」
「私も…コレであなたの味方をするわ!」
「.........。」
「コレでいいでいいんじゃないの?
味方をするわ!!」
「ふざけてるの?」
「いいえ!本気よ!!」
「気に入らない…そういうの嫌い
大っ嫌い!!!!!!
殺す。」
「えっっっっっっ!!!」
亞希は地面に向かって両手のひらを向ける。
同じ様に魔法陣が現れると
たらーんと紐のように地面に向かって伸びる矢が6本。
地面におりると蛇のように地面を這いずって
辻本の方に伸びていく。
「なっなによコレ!!」
足元まで迫る蛇のような矢
辻本は矢野頭を足で踏んだ。
すると、激しい痛みがのぼってきた。
6本の矢は両足に3本ずつ刺さり
足の裏から頭めがけて体を進む。
右肩から1本顔を出す。
頭から3本顔を出す。
左肩から顔を出す。
最後に口から顔を出す矢。
「美しいオブジェじゃない?」
亞希は、ふっと笑う。
その時だった。
亞希をめまいが襲う。
「亞希・ソルシエール様!!」
「大丈夫ですか!?」
「わぁーんソルシエール様ぁ~っっ」
亞希はそのまま倒れてしまった。
「(愛…愛音…愛姫…愛羽…愛夢…愛隣…愛蘭…
みんな…そんな悲しそうな顔をしないで………)」
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