3 / 144
地下へ
しおりを挟む
「待て!マロフィノ。ほら、干し肉だぞ。こっちおいで」
「フンッ、フンッ」
暗い洞窟の中をワケもわからないままマロフィノを追いかけ全力ダッシュしている。
さかのぼること数分前、私達は生の喜びを噛み締めながら存分に戯れ合っていた。すると、突然マロフィノは何かに反応し洞窟の暗闇に向かい走り出した。何度か捕まえようと試みたが、スルスルとかわされてしまい戦闘スキルで捕獲しても良いのだがレベル0のマロフィノにダメージを与えてしまいそうで怖い。
かく言う私も復活後レベルは1になっていたわけなのだが、またステータスは据え置きだったので別段問題はない。
薄暗く見通しの悪い洞窟の中いつモンスターが現れておかしくない。そんなことを考えヒヤヒヤしながら今も追いかけっこを続けている次第だなのだが。
「深いな」
幅6m高さは8m程もある広い洞窟は延々と地下へと伸びている。
「フィン!フィン!」
大きめの鳴き声が洞窟に反響する。3mほど前を走るマロフィノの前に巨大なこげ茶色の蛇が大きな口からよだれを垂らし舌舐めずりで待ち構えている。
「フィン!」
止まる気はサラサラないようだ。
「倒せってか!!」
なんとも人使いの荒い友達が出来たもんだ。
腰で出番を待っていた剣を右手で素早く抜き片手剣スキル【飛剣】振りきった剣から放たれた衝撃波が大蛇にヒットしてその衝撃で大きく仰け反り大蛇の頭は天井を向いた。
深くえぐれた傷口からは煙のようなものがあふれる。
マロフィノは華麗なフットワークで大蛇の横をすり抜けた。が、大蛇の体が邪魔で見えなくなる。
「あぁぁぁああ」
このままでは見失ってしまうと思い、変な声を出してしまった。
「フィン」
早く来いとおっしゃっている。つーか。
「マロフィノを食おうと、してんじゃねぇぞ!」
両手持ちをして頭の上で大きく振り上げた剣を走る勢いと合わせて振り下ろし大蛇を一刀両断して前を見ると遠くでフサフサの尻尾がぼんやりとだがあった。
さて、また全力ダッシュの始まりなのだがこの先に一体、何があるのだろう。
タタラ(Lv3)スキルメイカー
HP:1695/1695 OP:803/820
攻撃力:1772
守備力:1011
魔力:991
素早さ:1400
技術:908
運:110
「フンッ、フンッ」
暗い洞窟の中をワケもわからないままマロフィノを追いかけ全力ダッシュしている。
さかのぼること数分前、私達は生の喜びを噛み締めながら存分に戯れ合っていた。すると、突然マロフィノは何かに反応し洞窟の暗闇に向かい走り出した。何度か捕まえようと試みたが、スルスルとかわされてしまい戦闘スキルで捕獲しても良いのだがレベル0のマロフィノにダメージを与えてしまいそうで怖い。
かく言う私も復活後レベルは1になっていたわけなのだが、またステータスは据え置きだったので別段問題はない。
薄暗く見通しの悪い洞窟の中いつモンスターが現れておかしくない。そんなことを考えヒヤヒヤしながら今も追いかけっこを続けている次第だなのだが。
「深いな」
幅6m高さは8m程もある広い洞窟は延々と地下へと伸びている。
「フィン!フィン!」
大きめの鳴き声が洞窟に反響する。3mほど前を走るマロフィノの前に巨大なこげ茶色の蛇が大きな口からよだれを垂らし舌舐めずりで待ち構えている。
「フィン!」
止まる気はサラサラないようだ。
「倒せってか!!」
なんとも人使いの荒い友達が出来たもんだ。
腰で出番を待っていた剣を右手で素早く抜き片手剣スキル【飛剣】振りきった剣から放たれた衝撃波が大蛇にヒットしてその衝撃で大きく仰け反り大蛇の頭は天井を向いた。
深くえぐれた傷口からは煙のようなものがあふれる。
マロフィノは華麗なフットワークで大蛇の横をすり抜けた。が、大蛇の体が邪魔で見えなくなる。
「あぁぁぁああ」
このままでは見失ってしまうと思い、変な声を出してしまった。
「フィン」
早く来いとおっしゃっている。つーか。
「マロフィノを食おうと、してんじゃねぇぞ!」
両手持ちをして頭の上で大きく振り上げた剣を走る勢いと合わせて振り下ろし大蛇を一刀両断して前を見ると遠くでフサフサの尻尾がぼんやりとだがあった。
さて、また全力ダッシュの始まりなのだがこの先に一体、何があるのだろう。
タタラ(Lv3)スキルメイカー
HP:1695/1695 OP:803/820
攻撃力:1772
守備力:1011
魔力:991
素早さ:1400
技術:908
運:110
0
あなたにおすすめの小説
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
転生女神さまは異世界に現代を持ち込みたいようです。 〜ポンコツ女神の現代布教活動〜
れおぽん
ファンタジー
いつも現代人を異世界に連れていく女神さまはついに現代の道具を直接異世界に投じて文明の発展を試みるが…
勘違いから生まれる異世界物語を毎日更新ですので隙間時間にどうぞ
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる