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三日間
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「話は二日前から始まります……」
まるで面接でも受けているような重い空気の中、自分が転生者であること、魔王との遭遇とその正体、創造神との邂逅、鬼との戦闘やフェンリルとマロフィノのこと、そしてアフラさんのことを話す。時折、エヴァさんから詳細を求められることがあった、創造神や魂界の様子、魔王の容姿や武器、フェンリルの姿や洞窟の構造などである。ただ、リアスさんは無言のままずっとうつむいていた。
「そして今、居酒屋【妖狐】にいたるです」
私が話終わるとエヴァさんから突拍子のない注文が入った。
「上半身裸になれ」
「えっ?」
反論は一切認めない、という目で私を睨む。しぶしぶ立ち上がって服を脱ぐとリアスさんは「キャッ」いう恥ずかしさではなく恐怖めいた悲鳴をあげ口に手を当て驚いている。どうしたのだろうと自分の体を見ると胸の真ん中には槍で貫かれた時の大きな傷跡が残っていた。
「後ろを向け」
指示に従い二人に背を向けつつ自分でも背中を覗いてみた、よくは見えないが入れ墨ようなものと胸の傷と同じ高さに傷跡が見えた。
「えっ?俺入れ墨」
「もう着ていいぞ、だいたいわかった、概ね信じよう。アフラと魔王については思い当たる節があるから【時空召喚】されたってことで間違いないだろうが、ただお前の言うゲームプログラムってやつの【死者転生】っていうのがね」
「わけのわからないヤツじゃとは思おておったが、異世界からこの世界の人間に転生するなど、やっぱりわけのわからないヤツじゃな」
リアスさんは悪態をつきながらも一応納得してくれたらしいが、驚きなのはエヴァさんが創造神が禁呪と言っていた【死者転生】に難色を示したものの何故かすんなりと私の話を信じてくれたことだ。あの怪しげな【魔法の呪文】唱えずに済んだので一安心である。
そして、【時空召喚】アフラさんの言っていた呼ばれてきたというのは、この世界の誰かに召喚されたということだったのようだ。
脱いだ服を着ながら、ふとカウンターの中に目をやると、料理の支度で忙しくしていた女将のヨーコさんが私の前に立っていた。
「あの、タタラさんひとつお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「はい、なんでしょう」
どこか悲しげな表情に何かまずいことを言ったのかと緊張する。
「フェンリルの最後はどんな様子だったでしょうか」
予想外の質問に戸惑いながらも、私にマロフィノを託し散っていった彼女の最後を事細かに話す。
「これは俺の妄想かもしれませんが、マロフィノに看取られながら心安らかな最後だったと思います」
「そう、なら……良かった」
ヨーコさんは安堵の表情で黒い瞳に溢れた涙を人差し指で拭いながら、優しく微笑んだ。彼女とフェンリルの関係が気にはなったが、この状況で、自ら説明しないことを根掘り葉掘りたずねるのは野暮くさいぞと自分自身に言い聞かせる。
「そうだ、これ」
アイテムウィンドウを開き【フェンリルの魔石】を取り出して見せた。
「これはまさか……」
ヨーコさんは両手で口を押さえ、目を見開いて驚きの表情を見せる。するとカウンターを叩く大きな音がしてグラスが揺れた。
「バカヤロウ!今すぐしまえ!」
その声に驚き、魔石を落としそうになりながら急いでアイテムウィンドウに収納する。
「爆発なんてしませんよ、たぶん」
「黒い魔石……【フェンリルの魔石】だと」
鑑定スキルを使ったのであろうエヴァさんは握り込んだ左手をカウンターに押し付けたまま私を睨みつけている、その頬には一滴の汗が流れていった。
「そ、そうですけど。黒い魔石、しかもドロップモンスターの名前付きの魔石なんて前の世界では見たことなかったもので……何かまずかったです?」
「何個もっている?」
「三つ……ほど」
ご飯の皿を舐め回しているマロフィノ以外の全員がドン引きした。ヨーコさんにフェンリルを感じてもらえればと思い、不意に魔石を取り出した行為はどうやら失策だったらしい。エヴァさんは片手で頭を支えるような仕草をとり、ため息をついて言った。
「アクリス全土で確認されている黒い魔石は四つしかない、しかもその全てが保有国で国宝扱いされているというのに」
黒い魔石というのはかなりのレアアイテムらしく、今まで発見した人は全員その時代に名を残すような冒険者や英雄達だったらしい。現在、入手方法や使用用途など詳しいことはその希少性からなかなか研究も進まず、何も分かっていないというのが現状らしい。ちなみ一個で町一個は買えるくらいの価値があるのではないかというのがエヴァさんの見解だ。
唐突にそんなもん出されたらそりゃあ引きますわな。ははは。
どうやって手に入れたかを聞かれたが、よくわからないと返答すると、またため息をつかれてしまった。
「さぁ!居酒屋【妖狐】スペシャルコースの準備ができましたので、みなさんお腹の覚悟はよろしいですか」
ヨーコさんの元気な声に暗い雰囲気だったカウンターが一気に明るくなり、同時に料理のいい香りが私達の腹を鳴らした。
『はーーーい!!』
全員で子供のように元気な声で返事をすると、グラスと箸だけだったカウンターの上にヨーコさんの説明とともに次々と美味しそうな料理が置かれ目の前が華やかになる。
「いっいただきます!」
いてもたってもいられず、キツネ色のカリッカリッの衣を纏った【金翅鳥の唐揚げ】に箸を伸ばし一気に口に放り込む。噛んだ瞬間、衣は音を立てて砕け、包んでいた鶏肉が程よい抵抗をしながら弾けるように切れ、その中に隠していたタレと肉汁が混じり合ったスープが溢れ口全体に広がる。臭みのない程よい噛みごたえのある上質な鶏肉もさることながら、ほのかにニンニクの香る味付けがビールをさらに進ませる。
「うまい!」
「なんじゃこれは!?うますぎるんじゃ」
リアスさんは【三途魚のネギ味噌焼き】を食べて驚きの声をあげた、白身魚の切り身の上にネギ味噌をたっぷりのせ、じっくりと焼き上げたた焼き魚は少しだけ焦げ目のついた味噌の香ばしい、いい香りを漂わせている。他にも【火鰻の蒲焼き】【叫顔根のきんぴら】【天空鯨のベーコンサラダ】【海王イカ塩辛】まだまだ料理が追加されて、私達は一口ごとに至福の声を上げる。
「どれも驚くほど美味しい料理ですね、でも聞いたことのない食材ばかりなんですがこの世界では一般的なものなんですか」
「妾も聞いたことのない食材ばかりじゃぞ」
その言葉に直感がはたらいた私は箸を止め、5本目の一升瓶飲み干した酒豪の横顔を見つめる。
「この食材を食えるのは世界広しと言えども、ここを入れても片手で足りるだろうな」
「目の前にしてこんなこと言うのもおかしいですが、不可能じゃないですか?」
エヴァさんは気付いたかという表情でニヤリと笑い、なんじゃなんじゃと連呼して二人の顔を交互に覗き込むリアスさんに、どこか嬉しそうな態度でもったいつけている。
「今日のウチのお料理の食材のほとんどは魔獣なんですよ」
「あー、ヨーコさん。せっかくお嬢で楽しんでたのにぃ言っちゃダメですよ」
リアスさんは一瞬驚いたようではあったが、美味しいのでいっかという感じで食事を再開し、それを酔いどれギルマスがつまらなそうに酒をあおりながら見つめる。
「えー気になりませんか?リアスさん」
「何がじゃ?料理は何を使おうが、うまければ正義じゃ」
いやいやそうじゃなくて、さてはこのガッカリエルフ、モンスター倒したことないな。いいか、モンスターは倒すと
「なんで魔獣を【食材】にできるか気になるか?」
「はい、だってモンスターは倒すと砂煙になってしまいますから」
そういうことなんですよガッカリエルフさん、別にグロいとかキモいとかそういう理由じゃないんですよ。
「それを説明するため、異世界人に世界の構成要素から教えてあげよう」
酔いどれギルマスは上機嫌で面倒くさそうな話を始めた、酔っ払っいというのは異世界でも共通のようだ……。
まるで面接でも受けているような重い空気の中、自分が転生者であること、魔王との遭遇とその正体、創造神との邂逅、鬼との戦闘やフェンリルとマロフィノのこと、そしてアフラさんのことを話す。時折、エヴァさんから詳細を求められることがあった、創造神や魂界の様子、魔王の容姿や武器、フェンリルの姿や洞窟の構造などである。ただ、リアスさんは無言のままずっとうつむいていた。
「そして今、居酒屋【妖狐】にいたるです」
私が話終わるとエヴァさんから突拍子のない注文が入った。
「上半身裸になれ」
「えっ?」
反論は一切認めない、という目で私を睨む。しぶしぶ立ち上がって服を脱ぐとリアスさんは「キャッ」いう恥ずかしさではなく恐怖めいた悲鳴をあげ口に手を当て驚いている。どうしたのだろうと自分の体を見ると胸の真ん中には槍で貫かれた時の大きな傷跡が残っていた。
「後ろを向け」
指示に従い二人に背を向けつつ自分でも背中を覗いてみた、よくは見えないが入れ墨ようなものと胸の傷と同じ高さに傷跡が見えた。
「えっ?俺入れ墨」
「もう着ていいぞ、だいたいわかった、概ね信じよう。アフラと魔王については思い当たる節があるから【時空召喚】されたってことで間違いないだろうが、ただお前の言うゲームプログラムってやつの【死者転生】っていうのがね」
「わけのわからないヤツじゃとは思おておったが、異世界からこの世界の人間に転生するなど、やっぱりわけのわからないヤツじゃな」
リアスさんは悪態をつきながらも一応納得してくれたらしいが、驚きなのはエヴァさんが創造神が禁呪と言っていた【死者転生】に難色を示したものの何故かすんなりと私の話を信じてくれたことだ。あの怪しげな【魔法の呪文】唱えずに済んだので一安心である。
そして、【時空召喚】アフラさんの言っていた呼ばれてきたというのは、この世界の誰かに召喚されたということだったのようだ。
脱いだ服を着ながら、ふとカウンターの中に目をやると、料理の支度で忙しくしていた女将のヨーコさんが私の前に立っていた。
「あの、タタラさんひとつお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「はい、なんでしょう」
どこか悲しげな表情に何かまずいことを言ったのかと緊張する。
「フェンリルの最後はどんな様子だったでしょうか」
予想外の質問に戸惑いながらも、私にマロフィノを託し散っていった彼女の最後を事細かに話す。
「これは俺の妄想かもしれませんが、マロフィノに看取られながら心安らかな最後だったと思います」
「そう、なら……良かった」
ヨーコさんは安堵の表情で黒い瞳に溢れた涙を人差し指で拭いながら、優しく微笑んだ。彼女とフェンリルの関係が気にはなったが、この状況で、自ら説明しないことを根掘り葉掘りたずねるのは野暮くさいぞと自分自身に言い聞かせる。
「そうだ、これ」
アイテムウィンドウを開き【フェンリルの魔石】を取り出して見せた。
「これはまさか……」
ヨーコさんは両手で口を押さえ、目を見開いて驚きの表情を見せる。するとカウンターを叩く大きな音がしてグラスが揺れた。
「バカヤロウ!今すぐしまえ!」
その声に驚き、魔石を落としそうになりながら急いでアイテムウィンドウに収納する。
「爆発なんてしませんよ、たぶん」
「黒い魔石……【フェンリルの魔石】だと」
鑑定スキルを使ったのであろうエヴァさんは握り込んだ左手をカウンターに押し付けたまま私を睨みつけている、その頬には一滴の汗が流れていった。
「そ、そうですけど。黒い魔石、しかもドロップモンスターの名前付きの魔石なんて前の世界では見たことなかったもので……何かまずかったです?」
「何個もっている?」
「三つ……ほど」
ご飯の皿を舐め回しているマロフィノ以外の全員がドン引きした。ヨーコさんにフェンリルを感じてもらえればと思い、不意に魔石を取り出した行為はどうやら失策だったらしい。エヴァさんは片手で頭を支えるような仕草をとり、ため息をついて言った。
「アクリス全土で確認されている黒い魔石は四つしかない、しかもその全てが保有国で国宝扱いされているというのに」
黒い魔石というのはかなりのレアアイテムらしく、今まで発見した人は全員その時代に名を残すような冒険者や英雄達だったらしい。現在、入手方法や使用用途など詳しいことはその希少性からなかなか研究も進まず、何も分かっていないというのが現状らしい。ちなみ一個で町一個は買えるくらいの価値があるのではないかというのがエヴァさんの見解だ。
唐突にそんなもん出されたらそりゃあ引きますわな。ははは。
どうやって手に入れたかを聞かれたが、よくわからないと返答すると、またため息をつかれてしまった。
「さぁ!居酒屋【妖狐】スペシャルコースの準備ができましたので、みなさんお腹の覚悟はよろしいですか」
ヨーコさんの元気な声に暗い雰囲気だったカウンターが一気に明るくなり、同時に料理のいい香りが私達の腹を鳴らした。
『はーーーい!!』
全員で子供のように元気な声で返事をすると、グラスと箸だけだったカウンターの上にヨーコさんの説明とともに次々と美味しそうな料理が置かれ目の前が華やかになる。
「いっいただきます!」
いてもたってもいられず、キツネ色のカリッカリッの衣を纏った【金翅鳥の唐揚げ】に箸を伸ばし一気に口に放り込む。噛んだ瞬間、衣は音を立てて砕け、包んでいた鶏肉が程よい抵抗をしながら弾けるように切れ、その中に隠していたタレと肉汁が混じり合ったスープが溢れ口全体に広がる。臭みのない程よい噛みごたえのある上質な鶏肉もさることながら、ほのかにニンニクの香る味付けがビールをさらに進ませる。
「うまい!」
「なんじゃこれは!?うますぎるんじゃ」
リアスさんは【三途魚のネギ味噌焼き】を食べて驚きの声をあげた、白身魚の切り身の上にネギ味噌をたっぷりのせ、じっくりと焼き上げたた焼き魚は少しだけ焦げ目のついた味噌の香ばしい、いい香りを漂わせている。他にも【火鰻の蒲焼き】【叫顔根のきんぴら】【天空鯨のベーコンサラダ】【海王イカ塩辛】まだまだ料理が追加されて、私達は一口ごとに至福の声を上げる。
「どれも驚くほど美味しい料理ですね、でも聞いたことのない食材ばかりなんですがこの世界では一般的なものなんですか」
「妾も聞いたことのない食材ばかりじゃぞ」
その言葉に直感がはたらいた私は箸を止め、5本目の一升瓶飲み干した酒豪の横顔を見つめる。
「この食材を食えるのは世界広しと言えども、ここを入れても片手で足りるだろうな」
「目の前にしてこんなこと言うのもおかしいですが、不可能じゃないですか?」
エヴァさんは気付いたかという表情でニヤリと笑い、なんじゃなんじゃと連呼して二人の顔を交互に覗き込むリアスさんに、どこか嬉しそうな態度でもったいつけている。
「今日のウチのお料理の食材のほとんどは魔獣なんですよ」
「あー、ヨーコさん。せっかくお嬢で楽しんでたのにぃ言っちゃダメですよ」
リアスさんは一瞬驚いたようではあったが、美味しいのでいっかという感じで食事を再開し、それを酔いどれギルマスがつまらなそうに酒をあおりながら見つめる。
「えー気になりませんか?リアスさん」
「何がじゃ?料理は何を使おうが、うまければ正義じゃ」
いやいやそうじゃなくて、さてはこのガッカリエルフ、モンスター倒したことないな。いいか、モンスターは倒すと
「なんで魔獣を【食材】にできるか気になるか?」
「はい、だってモンスターは倒すと砂煙になってしまいますから」
そういうことなんですよガッカリエルフさん、別にグロいとかキモいとかそういう理由じゃないんですよ。
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