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初バトル②
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強制転移?
俺はあいつの指定されたポータルに入ると、全く分からない所に転送されて行く。
「こ、ここはどこなんだ、」
気づいたら俺は小さなビジネスホテルのような所にいた。あいつの姿は無かった。
そう俺が戸惑っていると、奴の声が聞こえた。
「着いたか、戦る覚悟はもうあるんだろ早くやるぞ」
奴の姿は見えない、これも奴の能力なのか、それともこの空間に何か仕掛けがあるのか俺には全く理解できなかった。
俺は姿の見えない奴に、聞こえてるか分からんが、
「ああ、準備は出来てるよ、お前こそ俺に負けるのが怖くて俺の前に来ないで隠れているんだろ!」
ここには俺一人しかいないから、かなり強気だった。
もしも、本当に奴がここにいて姿を消す能力があるとするならば、間違いなく俺はもう奴に負けていた。
しかし幸いな事に姿を消す能力は存在しないらしい。
「じゃあ試合を開始するお前に時間使うのも勿体ないし、1本先取で良いか?」
「一本先取?何だそれ」
俺は先取という言葉がよく分かってなかった。ある程度の言葉は理解していたつもりだったけど、まだ聞いたことのない言葉もたくさんあるもんだ。
「先に一回勝った方の勝ちってルールだ良いな!」
キレ気味なくせに、所々優しい所のあるやつだ。でもこいつは兄さんを馬鹿にした奴、俺が許すわけがねぇ
「分かった。じゃあ一本先取で行こう───」
「対戦が承認されました。超越仮想世界へ、フィル=フリート、ピエロ・ラガルパスの2名の証明書を確認。転送を始動します。その場から動かないで下さい。」
超越仮想世界?何だそのかっこいい響きは、仮想の世界っていうんだから、こことはまた違う所に飛ばされるんだろう。そんなことを想像していると、自分の立っている地面が突如光り始める。
「な、な、なんだ?」
俺は困惑して、周りをキョロキョロする。
「身体を動かさないで下さい。」
注意された。
一度注意され、2度も同じことをする俺ではない、今度はしっかり指示通りに動かない。
そうすると、身体が少しずつ消えていく。
かなり驚いたが、俺は言われた通り動かなかった。
顔が消え始めると転送先が見えるようになった。
「2名の転送が完了しました。」
転送が終わると俺の目の前に奴が立っていた。
「見えるか、じゃあ試合開始だ!」
試合開始と言うと速攻で俺に詰めてくる。とんでもない速さ、俺も特訓はしていたが、実際に人と稽古つける事がなく実践経験が皆無だった事もあり、初めから防戦一方になってしまったが、奴の攻撃をしっかりと見極め、攻撃は見事に躱している。
「はぁはぁ、流石にやるな。でもお前なんかにこの俺が負けるかよぉぉ!」
「くっ」
こいつマジか、さっきまでの攻撃は手を抜いていたのか、奴はもう1段階スピードが上がっている。
流石に、"強豪クランのメインアタッカー"と自分で言ってるだけあるな、
しかしまだ俺に攻撃は届かない。まだ俺も余裕で受け流していた。
「舐めるなよガキが、」
奴の一撃が俺のこめかみを貫く。
俺のこめかみから血が流れる。しかし痛みは無い。俺はその状況に俺は気付かないくらいに集中していた。
相手の才能を一度落ち着いて考えていこう。
まず俺とは違い、魔術師ではなく、槍を使った剣士で、剣にしては射程が長めで、動きは初速が速めだが、攻撃する時は、減速して以外と対応できる速度になる。
そこにカウンターをするんだ。
「はあぁぁぁ!」
俺の腹に剣が飛ぶ、渾身の一撃を俺はしっかりと避けたつもりだったが、腹に激痛が走る。
「うぅぅ」
俺は痛みで反射的に後ろに飛んだ。中央は避けたが、腹が貫かれた跡がある。
そこにゆっくりと奴が俺の方に話しながら歩く。
「威勢だけか、情け無い。これで終わりなのか、」
「くっ」
俺は何も言えなかった。結局俺は威勢がいいだけで実際、俺はこの勝負で一度も攻撃をしていない。
いや、出来ていない。
俺が攻撃をすると、いくらあいつが兄さんを馬鹿にしたとはいえ人間を傷つける事が俺には出来ない。そして今になって、腹の痛みと同時にこめかみの痛みがやって来た。
「ぐっ」
俺は片手で塞ぐ。
しかし、この二つの痛みが突然として消えた。そして腹の穴も塞がっている。
何故だ、さっきまでは確実に俺の体は傷を負っていたのに、
「ど、どうなってんだ俺の体は、」
「ああ。この空間はどれだけ攻撃しても痛みだけが発生するようになってる。つまり俺がお前を攻撃し続けられるって事だよ!」
と回復した俺をすぐさま急接近してくる。
そこで俺は手を前に出した。
それは相手の動きを少しでも止める事と、俺の反撃の一手だ。
想定通りに奴は俺の手の前で動きを止めてしまう。
「なあ、攻撃してもすぐに完治するってことは、別に本気でやっても死なないって事だよな、」
「そうだって言ってんだよ。死ねえぇ」
奴は再度俺に攻撃を仕掛ける。
だが、あの時一度立ち止まってしまった時からもう勝負は決まっていた。
「動くな」
俺は強力な魔力結界を張り大技を繰り出そうとした…
俺はあいつの指定されたポータルに入ると、全く分からない所に転送されて行く。
「こ、ここはどこなんだ、」
気づいたら俺は小さなビジネスホテルのような所にいた。あいつの姿は無かった。
そう俺が戸惑っていると、奴の声が聞こえた。
「着いたか、戦る覚悟はもうあるんだろ早くやるぞ」
奴の姿は見えない、これも奴の能力なのか、それともこの空間に何か仕掛けがあるのか俺には全く理解できなかった。
俺は姿の見えない奴に、聞こえてるか分からんが、
「ああ、準備は出来てるよ、お前こそ俺に負けるのが怖くて俺の前に来ないで隠れているんだろ!」
ここには俺一人しかいないから、かなり強気だった。
もしも、本当に奴がここにいて姿を消す能力があるとするならば、間違いなく俺はもう奴に負けていた。
しかし幸いな事に姿を消す能力は存在しないらしい。
「じゃあ試合を開始するお前に時間使うのも勿体ないし、1本先取で良いか?」
「一本先取?何だそれ」
俺は先取という言葉がよく分かってなかった。ある程度の言葉は理解していたつもりだったけど、まだ聞いたことのない言葉もたくさんあるもんだ。
「先に一回勝った方の勝ちってルールだ良いな!」
キレ気味なくせに、所々優しい所のあるやつだ。でもこいつは兄さんを馬鹿にした奴、俺が許すわけがねぇ
「分かった。じゃあ一本先取で行こう───」
「対戦が承認されました。超越仮想世界へ、フィル=フリート、ピエロ・ラガルパスの2名の証明書を確認。転送を始動します。その場から動かないで下さい。」
超越仮想世界?何だそのかっこいい響きは、仮想の世界っていうんだから、こことはまた違う所に飛ばされるんだろう。そんなことを想像していると、自分の立っている地面が突如光り始める。
「な、な、なんだ?」
俺は困惑して、周りをキョロキョロする。
「身体を動かさないで下さい。」
注意された。
一度注意され、2度も同じことをする俺ではない、今度はしっかり指示通りに動かない。
そうすると、身体が少しずつ消えていく。
かなり驚いたが、俺は言われた通り動かなかった。
顔が消え始めると転送先が見えるようになった。
「2名の転送が完了しました。」
転送が終わると俺の目の前に奴が立っていた。
「見えるか、じゃあ試合開始だ!」
試合開始と言うと速攻で俺に詰めてくる。とんでもない速さ、俺も特訓はしていたが、実際に人と稽古つける事がなく実践経験が皆無だった事もあり、初めから防戦一方になってしまったが、奴の攻撃をしっかりと見極め、攻撃は見事に躱している。
「はぁはぁ、流石にやるな。でもお前なんかにこの俺が負けるかよぉぉ!」
「くっ」
こいつマジか、さっきまでの攻撃は手を抜いていたのか、奴はもう1段階スピードが上がっている。
流石に、"強豪クランのメインアタッカー"と自分で言ってるだけあるな、
しかしまだ俺に攻撃は届かない。まだ俺も余裕で受け流していた。
「舐めるなよガキが、」
奴の一撃が俺のこめかみを貫く。
俺のこめかみから血が流れる。しかし痛みは無い。俺はその状況に俺は気付かないくらいに集中していた。
相手の才能を一度落ち着いて考えていこう。
まず俺とは違い、魔術師ではなく、槍を使った剣士で、剣にしては射程が長めで、動きは初速が速めだが、攻撃する時は、減速して以外と対応できる速度になる。
そこにカウンターをするんだ。
「はあぁぁぁ!」
俺の腹に剣が飛ぶ、渾身の一撃を俺はしっかりと避けたつもりだったが、腹に激痛が走る。
「うぅぅ」
俺は痛みで反射的に後ろに飛んだ。中央は避けたが、腹が貫かれた跡がある。
そこにゆっくりと奴が俺の方に話しながら歩く。
「威勢だけか、情け無い。これで終わりなのか、」
「くっ」
俺は何も言えなかった。結局俺は威勢がいいだけで実際、俺はこの勝負で一度も攻撃をしていない。
いや、出来ていない。
俺が攻撃をすると、いくらあいつが兄さんを馬鹿にしたとはいえ人間を傷つける事が俺には出来ない。そして今になって、腹の痛みと同時にこめかみの痛みがやって来た。
「ぐっ」
俺は片手で塞ぐ。
しかし、この二つの痛みが突然として消えた。そして腹の穴も塞がっている。
何故だ、さっきまでは確実に俺の体は傷を負っていたのに、
「ど、どうなってんだ俺の体は、」
「ああ。この空間はどれだけ攻撃しても痛みだけが発生するようになってる。つまり俺がお前を攻撃し続けられるって事だよ!」
と回復した俺をすぐさま急接近してくる。
そこで俺は手を前に出した。
それは相手の動きを少しでも止める事と、俺の反撃の一手だ。
想定通りに奴は俺の手の前で動きを止めてしまう。
「なあ、攻撃してもすぐに完治するってことは、別に本気でやっても死なないって事だよな、」
「そうだって言ってんだよ。死ねえぇ」
奴は再度俺に攻撃を仕掛ける。
だが、あの時一度立ち止まってしまった時からもう勝負は決まっていた。
「動くな」
俺は強力な魔力結界を張り大技を繰り出そうとした…
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