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馴れ初め
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会見が終わり数ヶ月が経つ
ラインハートギルドはマスターの交代、実行犯一人の永久追放だけと、表向きには軽い処罰であったが、実際にはギルドにとってかなりの影響があった。
「今日からこのギルドのマスターになるマオリだ。前マスターの様な失態のないよう今後は俺がしっかり管理をするから安心しろ」
と言っていたそうだが、このマオリって奴は実際には、指示だけをして部下に稼がせて自分だけ良い思いをする糞野郎だった。それに気づいたギルドのエース隊員がギルドの退会届を出したと噂が立ち、どんどん隊員が抜けていき。ラインハートギルドは自然消滅したとの事。
この話は公にはされていないが、俺たちの間ではかなり有名な話だ。
────長期遠征の帰りの兄
「見ました?ラインハートギルドのマスターが辞めるらしいです。ギルドの脱税の容疑がかけられたそうです。」
一人の男が、兄さんに話しかける。
「ラインハート、お前」
兄さんとラインハートには昔から交流があったらしい。
五年前
「リュー、お前は属性を持ってないのにどうしてそこまで努力出来るんだ?」
ラインハートは属性を二つ持ちながらも武術の訓練を怠らない、まさに俺の憧れる人間そのものだった。そんな人が初めて才能という言葉で兄さんとの差を片付けた。
それに兄さんは反応した。
「それは妥協なんだよ、才能がないで片付ける奴はこの世界には必要ないだから俺は何度でも、お前に立ち向かうんだよ」
と言いながら二人は超越仮想世界で何度も何度も戦い続ける。
「試合が終了しました。転送開始します。その場から動かないでください。」
「はあはあ、勝ったぞ才能じゃねえんだよ本当の勝負ってもんは」
遂に初めて兄さんがラインハート相手に十本勝負で勝ち越した。その映像は今でも大切にしているらしい。
「一回勝っただけで何浮かれてやがる。もう一回勝負だ。」
落ち着いて見えるがラインハートも実は負けず嫌い、負けたままで終わる人間ではなかった。それ以降も何百セット試合をしたそうだが、あの一戦以降一度も勝ち越すことができなかったそう。
─────
「あの人は俺の知る中で一番凄い奴だった、そんな人がこんな事で終わる様な人間じゃねえ、絶対に帰ってくる。」
「だったって何ですか?今は違うんですか、」
横の奴が聞いてくる。
「ああ、今はもっと凄い奴がいるよ。俺の見てきた世界は思ったよりも狭い世界だったんだな。」
兄さんは最弱都市と呼ばれるトラスト区で活動をしているためそこまで強い人と任務をすることがほぼ無かった。そこで10歳の時に出張依頼で本部に行った時に同じ位の年齢のラインハートと出会ったらしい。
一方その頃の事務所
「おい、任務の要請が来たぞ。受けるか」
ダックスさんが依頼が来たという事で俺を呼ぶ。
──
場所 モード区北部
人数 8人以上15人以下
危険度 Bランク
クエストリーダー スクラムド・リーブル
これからも続けてもらうためにと比較的安全な依頼をダックスさんが選んでくれた。
初任務にしてはかなり最適と言ったところか、しかし不安な要素もある。
「クエストリーダーって何ですか?」
そうクエストリーダーについてだ
「ポータルは落札したり本部から直接命令されたりするんだ。命令や落札したクランが代表を務め、他のクランから人を募るって感じでクエストを行う時に必要な事項だ」
「知らない人についていくって事ですか?」
「安心しろこのリーダーはかなりの凄腕だ。Bランクのポータルに行くような奴ではない。」
俺の心配はそこでは無かった。
俺だけでポータル行かなきゃ行けないところだった。正直この依頼は俺にとってベストだと思う。でも、やっぱり一人は怖い。
「う、受けませんこの依頼」
断ってしまった。これ以上ない安全な依頼を断ってしまった。
ダックスさんが困っているとランが、
「じゃあ俺がついて行きますよ、一人が怖いんだろ俺となら行くか」
「い、行きます!」
まさに救世主だった。俺はランのことが神の様に見えた。
そして今俺はポータルの前にいる。
ラインハートギルドはマスターの交代、実行犯一人の永久追放だけと、表向きには軽い処罰であったが、実際にはギルドにとってかなりの影響があった。
「今日からこのギルドのマスターになるマオリだ。前マスターの様な失態のないよう今後は俺がしっかり管理をするから安心しろ」
と言っていたそうだが、このマオリって奴は実際には、指示だけをして部下に稼がせて自分だけ良い思いをする糞野郎だった。それに気づいたギルドのエース隊員がギルドの退会届を出したと噂が立ち、どんどん隊員が抜けていき。ラインハートギルドは自然消滅したとの事。
この話は公にはされていないが、俺たちの間ではかなり有名な話だ。
────長期遠征の帰りの兄
「見ました?ラインハートギルドのマスターが辞めるらしいです。ギルドの脱税の容疑がかけられたそうです。」
一人の男が、兄さんに話しかける。
「ラインハート、お前」
兄さんとラインハートには昔から交流があったらしい。
五年前
「リュー、お前は属性を持ってないのにどうしてそこまで努力出来るんだ?」
ラインハートは属性を二つ持ちながらも武術の訓練を怠らない、まさに俺の憧れる人間そのものだった。そんな人が初めて才能という言葉で兄さんとの差を片付けた。
それに兄さんは反応した。
「それは妥協なんだよ、才能がないで片付ける奴はこの世界には必要ないだから俺は何度でも、お前に立ち向かうんだよ」
と言いながら二人は超越仮想世界で何度も何度も戦い続ける。
「試合が終了しました。転送開始します。その場から動かないでください。」
「はあはあ、勝ったぞ才能じゃねえんだよ本当の勝負ってもんは」
遂に初めて兄さんがラインハート相手に十本勝負で勝ち越した。その映像は今でも大切にしているらしい。
「一回勝っただけで何浮かれてやがる。もう一回勝負だ。」
落ち着いて見えるがラインハートも実は負けず嫌い、負けたままで終わる人間ではなかった。それ以降も何百セット試合をしたそうだが、あの一戦以降一度も勝ち越すことができなかったそう。
─────
「あの人は俺の知る中で一番凄い奴だった、そんな人がこんな事で終わる様な人間じゃねえ、絶対に帰ってくる。」
「だったって何ですか?今は違うんですか、」
横の奴が聞いてくる。
「ああ、今はもっと凄い奴がいるよ。俺の見てきた世界は思ったよりも狭い世界だったんだな。」
兄さんは最弱都市と呼ばれるトラスト区で活動をしているためそこまで強い人と任務をすることがほぼ無かった。そこで10歳の時に出張依頼で本部に行った時に同じ位の年齢のラインハートと出会ったらしい。
一方その頃の事務所
「おい、任務の要請が来たぞ。受けるか」
ダックスさんが依頼が来たという事で俺を呼ぶ。
──
場所 モード区北部
人数 8人以上15人以下
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これからも続けてもらうためにと比較的安全な依頼をダックスさんが選んでくれた。
初任務にしてはかなり最適と言ったところか、しかし不安な要素もある。
「クエストリーダーって何ですか?」
そうクエストリーダーについてだ
「ポータルは落札したり本部から直接命令されたりするんだ。命令や落札したクランが代表を務め、他のクランから人を募るって感じでクエストを行う時に必要な事項だ」
「知らない人についていくって事ですか?」
「安心しろこのリーダーはかなりの凄腕だ。Bランクのポータルに行くような奴ではない。」
俺の心配はそこでは無かった。
俺だけでポータル行かなきゃ行けないところだった。正直この依頼は俺にとってベストだと思う。でも、やっぱり一人は怖い。
「う、受けませんこの依頼」
断ってしまった。これ以上ない安全な依頼を断ってしまった。
ダックスさんが困っているとランが、
「じゃあ俺がついて行きますよ、一人が怖いんだろ俺となら行くか」
「い、行きます!」
まさに救世主だった。俺はランのことが神の様に見えた。
そして今俺はポータルの前にいる。
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