異世界最強の俺 〜生まれ変わった俺が世界を変える〜

霜月優

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現場で出会いを見つける

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 「フィル了解。直ちに現場に向かう。」

 フィル=フリート 三年ぶりの任務開始。

 トラスト区南部 緊急ポータルの顕現 危険度 高



 「駄目だ、傷一つもつかない」

 初めてにしては頑張った方に見える。
 たった10秒ではあったがその間に約5発もの強烈な打撃をぶつけていた。しかし、キリヤは間違いなく魔力不足だ。

 これが現実なりたくてもなれない一番大きな理由。
「魔力の消失。」

 生まれた時には魔力を所持しているか、が確定してしまう。つまり、魔力を持たない人は生まれた瞬間にクローシス関係の仕事には就く事が出来ないという事だ。

 キリヤはかろうじてその器ではあるが流石に少なすぎる。これで戦うのには無理があるだろう。
 当然の結果だ。

 キリヤは絶望しているが、アルバードは何故か余裕そうだ。全てを理解しているかのように、いや諦めているかのように。

 巨大モンスターがアルバードを掴もうする瞬間、、

「召喚魔法、氷剣アイスソード双剣 加速ブースト
 
 一気にモンスターに詰め寄り足を切り裂き上手に体を倒させる。
 
 「破壊する氷レイルバスタ、、」
 そのまま一気にとどめを刺そうと振り返って攻撃を放とうとする。フィルの邪魔をする人間が一人いた。

 「これなら俺でも倒せそうだ!うおおおっ」

 キリヤだった。
 人間が見えたせいか、フィルは魔法を解除する。

 「危ないぞ、離れてくれないか」

 フィルの言葉にはキリヤは気にも止めず、目の前の獲物だけを見ていた。
 
 キリヤの全ての魔力を拳に込めて、倒れ込んだモンスターの背中に渾身の一撃を放った。

 凄まじい音と共に、モンスターとポータルが消滅する。

 フィル=フリート 任務完了?

 キリヤはアルバードの方を向いて、カッコよくドヤ顔をキメる。

 その二人をフィルはじっと見つめる。
「あっちの立っていた方の少年、、いいな相当な魔力量だ。もう一人の方は魔力は僅かながらある、が、ああ言う人をむやみに入れるのも良くないな……あっちの少年をスカウトするか」

 さっきのクローシスには入るな発言はどこに行ったのやら、今度はスカウトをしてしまう始末。
 まああの子供とか技術者エンジニア志望の奴らと違って、この少年は素晴らしい魔力を持っている。対象外だ。

 「大丈夫?二人とも怪我はない?」

 「はい!貴方のおかげで無事なんとかなりました。ありがとうございます!!」

 倒した方の少年が、笑顔で返事をする。
 本題を切り出しにくい。

 とりあえず、適当に少し話をする。

 「貴方はクローシス隊員の方ですよね?ですよね!名前を教えて貰えますか?」

 まあこのくらいのことなら教えても良いか

 「フィル=フリート」

 「年齢は?」

 こいつやけにグイグイくるな、少しは言葉を考えて欲しいところだ。 しかしここで俺が言わないとなるとフィル=フリートの名前が広められてしまうかもしれない。
 それだけは避けたい。

 「18歳 あんたは?」

 俺が年齢を答えると、歳上かよみたいな顔をした。
 
 「キリヤって言います、15歳です! あ、あのサインとか何か貰えないでしょうか。」

 「もうこれくらいで良いだろ、用事があるんだろ早く行くぞ、、」

 もう一人の少年がどうにかしてこの場から離れたそうにしていた。
 俺はチャンスを逃してしまうと思った。
 すかさず二人を呼び止める。

 「ちょっと待ってくれないか?話がある。」

 するとキリヤの方は誘われるんじゃないか──みたいな顔をしているが、申し訳ないが君ではない。

 「君、クローシス隊員に興味はないかな?」

 俺はキリヤではない方の少年に話しかけたつもりだったがキリヤが速攻で反応する。

 「はい!!!興味あります大ありです。」

 「あ……いや………君じゃなくてな俺が誘ってるのはもう一人の君だ。俺のチームに入ってくれないか?」

 キリヤはかなり落胆している。
 目の前でスカウトをされている親友がいて、対象に自分は用無しかのように遠慮される。
  
「どうして倒した俺じゃなくてアルバードが?」って思っているだろう。 

 少し時間が経って返事を返す。
 「自分はそういうのは向いてないと思いますよ。実際に俺は何もしてないですし、倒したのは俺でも貴方でもなくこいつじゃないですか。どうしてこいつじゃなくて俺を?」

 と言っていることと全く違う表情をしながら話す。
 少し何考えてるか分からないが、彼なりの考えがあるのだろう。

 「君には才能がある。それは魔力だ、どんなに素晴らしい運動神経を持っていても魔力の多い者の方がクローシスは必要としている。正直に言うよ、悪いけどキリヤ君には才能が0に等しい。対して君は100点満点ならば90は超えるだろう。それだけの差が運動神経では埋まらない。申し訳無いが俺はキリヤ君を死なせたく無いんだ。」

 現実を突きつけられ、さらに顔色が悪くなる。
 夢が潰えた瞬間は皆こんな顔をするのだろうか、申し訳ない気持ちでいっぱいだが、死んでしまうよりは幾分マシだろう。

 「では、俺に一つ提案を下さい。」

 アルバートはフィルに一つ提案をする。
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