異世界最強の俺 〜生まれ変わった俺が世界を変える〜

霜月優

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弱腰大師匠

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 「おい!そこのお前」

「俺じゃないよなあ?」
 完全に弱腰になっているキリヤは心の中でそう呟いてクリスの言葉を無視する。

 「聞いてんのか?」

「ああやっぱり俺の事かな?」

 「えっあっすいません!!」

 クリスに声を掛けられたかと思ってキリヤは速攻謝り、その場を立ち去ろうとする。

 「わりぃ、お前に用はない。」

 「ホッ」としている自分が情けない。
ここは開き直って、俺はまだこんな強い人に声を掛けられるほどの存在では無いと頭の中で繰り返し思い続ける。
 そうで無いと、自分を保ってられない気がした。

 「はあぁ………俺だろ?クリス」

 「ああ お前だよフィル=フリート。お前を俺はずっと待ち続けてた。」
 
 「勝負か?嫌なんだけど……」

 試合の予感をしてフィルは先制攻撃で戦いの話を無しにしようとする。

 「フン、、俺の知ってるフィル=フリートは人間と戦えない腰抜けなんかではなく、仲間を見捨て、味方をも殺す、冷酷で残忍な人間だろうが!それに3年前の空間戦線くうかんせんせんにも参戦しねえで、ここまで堕ちるまで堕ちて何今更、善人ぶってんだよ!!!」

 え?フィルさんが人殺し?
 確かに冷酷ではあるけど、俺だってフィルさんには助けられたし、こんなに大人しい人が人を殺すなんてあり得ない!!
 絶対にクリスの言いがかりだと思ったキリヤは急にクリスに突っかかろうとする。

 「フィルさんは絶対に…………」

 「これ以上は言わない方がいい!キリヤ君!!!」
 「お前、、相手が誰かわかってんのか?」

 「で…でも!!」

 キリヤがクリスに反論をしようとする所に割り入ってアルバードとアルゴが止める。
 
 「下がってろ。お前らこれは俺とクリスとの会話だ。気にすんな。 お前これ以上言うのはやめろ」

 フィルはクリスに近づき、圧をかける。

 「ここでも格好をつけるか、本当気に入らない。こんな奴にリューさんは、、、」

 それぞれの思いが交錯する中、二人は戦闘準備を始める。


 「フィル=フリート。お前何でまだここにいる?リューさんを殺しておいて何故ここにいるんだ?」

 「お前には関係ない。」

 クリスが、フィルに挑発をかけるが、流石はTOP2だ。やすい挑発に当然乗らない。

 「俺はお前に攻撃するつもりは一切ない。勝手に一人で遊んどけ」

 「その余裕がムカつくんだよ! じゃあ俺はお前を殺す気でやる。お前はそれでも俺を攻撃をしないのか?」

 「フン」

 それ以降試合開始まで二人は会話をすることはなかった。


 「アルゴさん惜しかったですね。あのサインいいですか?」

 一方その頃、キリヤはアルゴさんに夢中だ。

 「ごめんな、俺達クローシス隊員はそんな仕事じゃないからサインはしないかな、、」

 「そ、そうですか」

 生放送の時もフィルさんが言ってたじゃないか、クローシスはそんな仕事じゃないって事を、

 「あの、あなたの事、俺、ビーフ先輩って読んで良いでしょうか?」

 ちょっと暗い雰囲気をアルバードの衝撃の一言で掻き消される。

 「え?あーんー、、まあ良いよフィルさんの弟子だしね。特別だぞ」

 「え!ありがとうございます。ビーフさん!!」

 この話に誰よりも早く突っかかってたのはまたもやキリヤだった。
 その反応速度に少しアルゴも戸惑ってしまっている。

 「君もか、仕方ないな!!許す!!」

 「ありがとうございますビーフさんって呼ばせていただきます!!!」

 さっきサイン貰えなくて落ち込んでたとは思えない程に元気を取り戻していた。まあそれは良かった事だ。

 「やっぱ俺、アルゴさんって呼びます。こんなすごい方をあだ名で呼ぶなんて、俺はまだ出来ないです、、」

「ほーっ アルバード君は良い奴だな、元々俺の事をビーフ何て呼ぶつもりはなかったんだろう。キリヤ君と俺に何か繋がりを持たせたかったのか、、頭が良いな、人の扱いにも長けてる。そして何より魔力量も多い。こんな逸材が何故今まで本部の目に留まらなかったのかが不思議なくらいだな、」

 アルゴは考え込む。

 「その通りです」

 と3人の仲が少し深まった?所でいよいよ二人の戦闘が始まろうとする。

 
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