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決着。

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 「危ない!!」

 フィルはクリスに向かって叫ぶが、届かない。
 そして、フィルの攻撃がクリスにしっかり捉えてしまう。

 「くっ、、、うっ、あ?」

 ここでクリスは違和感を覚える。
 
 「ここは仮想空間だぞ?なんで痛みが、、、」

 クリスはフィルの一撃で膝を落とす。
 この瞬間にクリスは攻撃の意志が消え、一方的になる。


 「止まらない、、このままじゃ」

 フィルは目を閉じて現実からまた逃げてしまう。
 しかしフィルの体は残念ながら止まらない、、


 「早く本部に救援を!!2人とも付いてきてくれ!」

 「はい!!」

 「キリヤは行くな、俺とここにいろ。」
 
 「何で?」

 「アルゴさん俺達はここで本部を待っています。ここには人がいた方がいいと思うので、」

 「分かった!!頼むぞ2人共!」

 そう言ってアルゴはすぐに部屋から出て、本部室まで速攻で向かう。所に出待ちの人が沢山いた。

 「クリスさんとの勝負どうでしたか?」「勝ちましたか?」

 こんな緊急事態になんて質問をするんだ。と思いながらも人の上に立つ存在としてここはどうにか上手く切り抜ける方法はないかと探す。

 「負けた!!クリスさんには敵わないよ!!」

 正直に負けたと簡潔に伝えて、エレベーターに逃げ込む。
 帰りもこの不安があると踏んだアルゴはエレベーターで擬態をする。

 「大丈夫?本当に」
 
 心配するキリヤにアルバードはただ頷くだけだ。
 やっぱ少しは不安なのだろう。

 クリスはもう立つ事すら出来ないくらいにボロボロになる。もう次は死のみだった。

 フィルの前には時空が歪むほどの黒い魔力が収束し始めている。
 もう終わる、と思った瞬間、、ぱたりと空気の様にフィルが倒れ込む。

 「俺の負けだ、フィル=フリート」

 「戦闘終了。転送開始。」

 転送はちゃんと機能した。何とか2人とも生存したまま戻ってきてくれた。クリスも勿論重傷ではあるが、フィルの意識が無い。

 そのタイミングで丁度良くアルゴが戻ってきた。

 「何ですか?ビーフさんそんな格好で?」

 「ここでもビーフ呼びかい!それにはいろいろ訳があってね!もう大丈夫だ。回復術師ヒーラーの人も来てくれたから。」

 「良かったあ」

 キリヤはここでようやく、心が休まる。


 

 「フィル=フリート。次は逃げんなよ。」

 それだけ言って、回復を終えたクリスは部屋を後にした。

 「クリス・ステラ、、なんて異常者なんだ」

 アルバードはクリスの精神力には驚かされていた。

 

 一時間後。

 「もう大丈夫だけどしばらくは絶対安静だからね。分かった?」

 「余裕です」

 休む理由が出来てフィルは嬉しそうだ。

 「じゃあゆっくり帰んなさい。」

 フィルは緊急治療室から出て、入り口前にいるキリヤとアルバードに向かって

 「帰るぞ」

 とだけ言った。
 2人は無言でフィルについていく。そうして、2人のクローシス隊員初日を終える、
 

 一応 基礎能力紹介

 アルバード・ソルサー 

 魔力   92

 筋力  60 
 機動力    85
 技術       95
 体力       46
 防御力    50
 知力       89
────────
 キリヤ・スタウフェン

 魔力  4

 筋力  92
 機動力    81
 技術       60
 体力       76
 防御力    39
 知力       65
────────
注)防御数値は低くなりやすくなっています。
 
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