転生勇者の異世界見聞録

yahimoti

文字の大きさ
52 / 117

第52話 エルフの里と世界樹3

しおりを挟む
エルフの里ではぶっとい木のウロが住居として利用されていて木と木の間に縦横に釣り橋が渡されている。

上に上がる時は木の周りに設けられた螺旋状の階段を使い、降りるときは植物の蔓なのかローブなのかわからんものをスルスルとつたって降りてくる。

女性は主に丈の短い貫頭衣の様なものを来ているので見上げるといろいろ見えてしまうのじゃ。

エルフたちは超長生きで性的なことにはほぼ無関心らしいので気にならんのじゃろう。

里の中なのでリルは人型になってわしの手を引いている。

フエツの街ではエルフは見かけないのでレティシアには珍しいのかもしれない。

おのぼりさんの様にキョロキョロしている。

一際太い木の上からローブを伝って20歳ぐらいの女性がスルスルと降りてきた。

「里長、今そちらに伺おうとしていたんですよ。」

案内していたエルフの一人が声をかける。

「人間?珍しいわね、普通は近づく事も入ることも出来ないはずなのに。」

隠蔽の結界の事を言っているんだろう。

わしやリル、ムートには纏っている魔力のレベルが違いすぎて全く関係ないからの。

すると意外とエルフの里は大森林の浅いところにあるのかもしれんな。

などと考えていると里長と呼ばれた女性は急にわしを抱き上げると顔を近づけてクンクンと匂いを嗅ぐ。

「この魔力の匂い。」

じーっとわしを見る。

「あんたなんでそんなにちっちゃいの、1000年の間に縮んだの。」

そんなわけないわ。

わしはついこの間この世界に来たとこじゃ。

と言うわけにもいかないので返答に困る。

「人間なんてすぐに大きくなるんだから、まあいいわ。10年ぐらいあっという間。」

と勝手に納得した様子。

魔王も同じ事を言っていたし何を納得したんじゃろう、ちょっとこわい。

「せっかく帰って来たんだからゆっくりしていきなさい。」

「リルもムートも久しぶりね。あなた達は変わらない様ね。」

「私はここの里長を務めているティルーン。」

「そこにいるのが娘のユリアその隣が娘の夫のマイケンでその子は孫のリスティよ。」

「みんなあなたの家族よ。」

知らん知らん、わしとあんたの知っている勇者は別もんじゃと言う事も出来ん。どうしたもんじゃろ。

木のウロとは思えない大きさの円形の広間。

天井からテントのように壁面に沿わせて垂らしている。

鮮やかな色で魔獣や神獣の絵がシンボル化されて描かれている。

丁度上座の中央には金色の箔が貼られ白で人のシルエットが描かれている。

あれは神か?

「あなたが描かれているのよ。1000年前のあなたが象徴化されて。」

わしの視線に気がついたのかティルーンが言う。

「3体の神獣と4つの種族を従える勇者ユウト。愛と力の象徴として神格化されているわ。」

あー。愛ね。それであっちこっちでやらかしてくれてんのか。

何やってんだ勇者と言いたい。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~

名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。 日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。 両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日―― 「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」 女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。 目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。 作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。 けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。 ――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。 誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。 そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。 ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。 癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

処理中です...