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女神のみぞ知る
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「これが聖剣らしいっす。私が振ってもタダのなまくらっすけど・・・」
謁見の間にて、乱暴に投げ捨てられる剣。それは王国にあると言われている勇者専用の剣、聖剣だという。
「よくやったドロシー。して報酬はどうしようか・・・」
彼女の名はドロシー。帝国暗部のトップである。
天啓はシノビ。暗殺、諜報、要人の護衛など多種多様の汚れ仕事専門が職業だ。
「金・・・は余るほど持ってるな。土地も要らんだろうし・・・何か欲しいものがあれば言え。わしのできる限り叶えてやろうではないか」
「そうっすか。それじゃあ情報をひとつ」
「ほう?お前ほどの人物が掴めない情報を俺が持ってるとは思えんが・・・」
「心を読める少女の詳細を寄越せっす」
「・・・その情報を得てどうするつもりだ」
「どうって・・・殺すに決まってるっす。そんな危ない人物を野放しにしてる方がどうかしてるっすよ。使い方によっては国すら滅ぼしかねないっすよ?」
ドロシーは心を読める人物がいるという噂を聞いた時から、ずっとその人物の情報を集めていた。
しかしなかなか情報が思うように集まらない。
それもそのはず、誰か強力な権力者が、情報を隠蔽しているのだ。
暗部のトップであるドロシーにすら情報を掴ませない徹底ぶり。ならばその隠蔽している人物というのは・・・。
「良いだろう。なんなら王都に招いてやってもいい」
あっさりと承諾する皇帝。それに呆気を取られるドロシー。
「あんたが簡単に情報を渡すって事は・・・よっぽどの悪人なんっすかね。善良な市民には命をかけても守ろうとするお人好しのあんたが・・・」
「ふん!もうあいつに俺の手なんぞ要らん。それだけの事だ・・・ただ、ドロシー。俺はお前に死んで欲しくない。考え直さないか?」
「そんなに強いんっすか?私が殺されるくらいに?」
「彼女が戦闘態勢に入っていれば、ドロシーと言えど簡単には行かんだろ」
「ふーん。まぁ意識の外から殺すのがあたしのやり方っすから、実力なんてどうでもいいっすよ」
「そうか・・・。白い髪の小さな少女で名前はマリー。連れの男と一緒に行動しているだろう。・・・もう一度言うが、俺はお前に死んで欲しくはない。だから殺されると思った時は全身全霊で謝るんだぞ?」
じっとドロシーを見つめる皇帝。その目はやめておけと訴えていた。
「私は表立って裁けない危険な芽を摘むだけです。これまでも、これからも。私を殺すだけの実力があるなら諦めるっすよ」
「馬鹿共を裏で処理している事には感謝している」
「分かってるっすよ。十分なお金と、私たち一族が住む土地もくれたんですし、忠誠を誓うほどでは無いっすけどね」
それじゃあっと手をヒラヒラと振って、謁見の間を立ち去るドロシー。
「俺に出来ることは・・・まぁなんとかなるだろう・・・頼んだぞレン」
他力本願にそうつぶやく皇帝。
果たしてこれからレンの逆鱗に触れに行く彼女は、生き残ることが出来るのか・・・。
それは女神のみ知る事だ。
謁見の間にて、乱暴に投げ捨てられる剣。それは王国にあると言われている勇者専用の剣、聖剣だという。
「よくやったドロシー。して報酬はどうしようか・・・」
彼女の名はドロシー。帝国暗部のトップである。
天啓はシノビ。暗殺、諜報、要人の護衛など多種多様の汚れ仕事専門が職業だ。
「金・・・は余るほど持ってるな。土地も要らんだろうし・・・何か欲しいものがあれば言え。わしのできる限り叶えてやろうではないか」
「そうっすか。それじゃあ情報をひとつ」
「ほう?お前ほどの人物が掴めない情報を俺が持ってるとは思えんが・・・」
「心を読める少女の詳細を寄越せっす」
「・・・その情報を得てどうするつもりだ」
「どうって・・・殺すに決まってるっす。そんな危ない人物を野放しにしてる方がどうかしてるっすよ。使い方によっては国すら滅ぼしかねないっすよ?」
ドロシーは心を読める人物がいるという噂を聞いた時から、ずっとその人物の情報を集めていた。
しかしなかなか情報が思うように集まらない。
それもそのはず、誰か強力な権力者が、情報を隠蔽しているのだ。
暗部のトップであるドロシーにすら情報を掴ませない徹底ぶり。ならばその隠蔽している人物というのは・・・。
「良いだろう。なんなら王都に招いてやってもいい」
あっさりと承諾する皇帝。それに呆気を取られるドロシー。
「あんたが簡単に情報を渡すって事は・・・よっぽどの悪人なんっすかね。善良な市民には命をかけても守ろうとするお人好しのあんたが・・・」
「ふん!もうあいつに俺の手なんぞ要らん。それだけの事だ・・・ただ、ドロシー。俺はお前に死んで欲しくない。考え直さないか?」
「そんなに強いんっすか?私が殺されるくらいに?」
「彼女が戦闘態勢に入っていれば、ドロシーと言えど簡単には行かんだろ」
「ふーん。まぁ意識の外から殺すのがあたしのやり方っすから、実力なんてどうでもいいっすよ」
「そうか・・・。白い髪の小さな少女で名前はマリー。連れの男と一緒に行動しているだろう。・・・もう一度言うが、俺はお前に死んで欲しくはない。だから殺されると思った時は全身全霊で謝るんだぞ?」
じっとドロシーを見つめる皇帝。その目はやめておけと訴えていた。
「私は表立って裁けない危険な芽を摘むだけです。これまでも、これからも。私を殺すだけの実力があるなら諦めるっすよ」
「馬鹿共を裏で処理している事には感謝している」
「分かってるっすよ。十分なお金と、私たち一族が住む土地もくれたんですし、忠誠を誓うほどでは無いっすけどね」
それじゃあっと手をヒラヒラと振って、謁見の間を立ち去るドロシー。
「俺に出来ることは・・・まぁなんとかなるだろう・・・頼んだぞレン」
他力本願にそうつぶやく皇帝。
果たしてこれからレンの逆鱗に触れに行く彼女は、生き残ることが出来るのか・・・。
それは女神のみ知る事だ。
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