【完結】どうも。練習台の女です

本編

ジュリエッタ様に指南しました

ジャッカル様たちの従姉妹であり、私のお友達でもあるジュリエッタ様から相談を受けた。

旦那様が浮気しているらしいと。

ジュリエッタ様は、レオナード様の二度目のご結婚より後に結婚されている。お相手は伯爵家の長男で、歳も近く悪い噂もなく、中々の良縁だと当初は喜んでいらしたのだけれど。

「他に女がいるのよ」

訪ねていらしたジュリエッタ様は、悔しそうに顔を歪めた。しかも相手の女性も一応貴族らしい。

暗い顔のジュリエッタ様に相談されても、私にできることはたかが知れている。貴族の女性の駆け引きは守備範囲外だ。
なので、私のテリトリーである寝台の上での行動規範について、色々お伝えした。

最初は顔を赤らめていたジュリエッタ様も次第に真剣に聞き入って、最後は

「私、努力が足りていませんでしたわ！」

と意気揚々と帰って行った。

後日、使いから渡された手紙に「上手くいったけど腰が辛い」と書かれていたので、以前自分で使って効果のあった薬と体操の図解を贈っておいた。

お友達の助けになれて何よりです。