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私小説
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この世の果て迄、自分が認められたい事に拘る。自分が何故生きているのか、生きた証を残して置きたい。そんな事を昔SNSをして呟いて固定にしていた。天の川をイメージして永遠に輝き続ける、一つの星として、残る事に憧れと美しさを見た。時の消えゆくまま、過ぎゆくまま、僕はいつもTwitterがアカウントロックされて、ちょっとでも何かを呟いたら、凍結される、そんな言いたいことも言えないSNSの世界に何度も何度も、挫けそうになった。そんな時に助けてくれたのは、他ならぬ両親だった。こんなものに依存してるからお前はおかしくなったんだ、そう指摘していた親父の意見は正しかった。そして、乳癌になってしまい、生きる事に恐怖とそこに至る過程に、眠れない日々を幾夜も過ごした母親がいます。僕はお母さんを愛しているし、生きていてくれている事が僕にとってどんなに救いになっているか、計り知れません。愛する母に、自分の好きだった尾崎豊と言う漢もまた、母親に対して並々ならぬ深い愛情を持って、辛く苦しい時の中、生き急ぐ様にこの世を去って、もう29年が過ぎた。彼の亡くなった歳を僕は優に超えた。数えれば、14年が過ぎ去った事になる。その中で、彼と言う漢が、悔やんだ母親に自分の仕事の手伝いを酷使させた後、亡くなった後、大粒の涙を溢して、うなだれていた、その切なさは、大きな喪失だっただろう。君のお母様は、きっとそんな彼に頭を撫でながら、お疲れ様。そう言ったに違いない。僕は鬼滅の刃で、煉獄さんがお母さんと死ぬ間際逢えたそのシーンに何か重なるものを感じてしまう。僕がその漫画の中のキャラクターを好きになろうとはまさか、夢にも思わなかった。けれど、それは紛れもなく、いや間違いなく、好きになるだろうことは予測された未来だった。人の死の悲しみに寄り添い、死を悼む。僕は、それが歌によって、祈りとなり込められると思っていた。それは、烏滸がましくもありました。けれど、それぐらい音楽には、人の心を癒す、救いがあった、そう彼を想った過去があります。彼とは他ならぬ尾崎豊その人である。
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