3 / 85
旅立ちとは何か
体が覚えてる
しおりを挟む
出発した一行は草原を歩く。ガヤガヤ本当に仲のいいギルドだ。
草むらが揺れた。モチャが前に出る。
「この辺は最近モンスターが出るんだ。気をつけて」
草むらから大きなネズミが出てきた。
「ギャーっ!ねーずーみー!」
ピヨーンがハーチの影に隠れた。ハーチはやれやれという顔をしながら。
「全く。そんなに驚かなくても…って私を盾にするな!」
そんなやり取りをストールは横で笑っている。意外に一番冷静なのかもしれない。
モチャが剣を構える。
「やるよ!エニスも戦えるかい」
「た、多分…」
僕は戦ったことがあるのか?扱えるのか?
大ネズミは襲いかかった。
その瞬間だった。みんなの胸のあたりがポゥッと光った。
「うわ!何これ!」
ハビモズは各々慌てた。やっぱり一番最初に冷静になったのはストールだった。
「こんなの初めてだよ。なんだろう。この温かい感じ」
身体が動いた。考えるより早く身体が動いた。
牙を半身でかわし、横一線薙いだ。大ネズミはズーンと音を立てて倒れた。
ピヨーンの目が丸くなる。
「すげー!というかさっきの光は何だったんだ」
モチャは倒れた大ネズミから牙を切り取った。
「エニス凄いね。今のは何だったの?」
分からない。
「いや、分からない、これは、…勝手に…」
モチャはリュックに牙を入れた。
「あ、この牙売れるんだよね。お金も稼がないと武器も買えないから。またキンコちんの武器屋行きたいんだよね」
そうか、武器を買うのもお金がいる。それを快く貸してくれるハビモズに頭が上がらない。
ピヨーンが突然ぴょんぴょん飛び跳ねた。
「キンコちんのとこ行きたい!今から行こうよ!」
街に戻ろうとするピヨーンの襟をハーチが掴んだ。
「今からナーナ国に行くの!」
はーい、と項垂れたピヨーンを後ろから「ほら、行くよ」と背中を押すストール。
なんだろう。危険なところに居る気がしない。このギルドならどこまででも行けそうな気がする。
「見えた!ナーナ国だ」
モチャが駆け出す。モチャに続いてみんな「わー」と駆け出した。
置いてかれる。
「ちょ、ちょと待ってよー」
エニスは全力で走った。
草むらが揺れた。モチャが前に出る。
「この辺は最近モンスターが出るんだ。気をつけて」
草むらから大きなネズミが出てきた。
「ギャーっ!ねーずーみー!」
ピヨーンがハーチの影に隠れた。ハーチはやれやれという顔をしながら。
「全く。そんなに驚かなくても…って私を盾にするな!」
そんなやり取りをストールは横で笑っている。意外に一番冷静なのかもしれない。
モチャが剣を構える。
「やるよ!エニスも戦えるかい」
「た、多分…」
僕は戦ったことがあるのか?扱えるのか?
大ネズミは襲いかかった。
その瞬間だった。みんなの胸のあたりがポゥッと光った。
「うわ!何これ!」
ハビモズは各々慌てた。やっぱり一番最初に冷静になったのはストールだった。
「こんなの初めてだよ。なんだろう。この温かい感じ」
身体が動いた。考えるより早く身体が動いた。
牙を半身でかわし、横一線薙いだ。大ネズミはズーンと音を立てて倒れた。
ピヨーンの目が丸くなる。
「すげー!というかさっきの光は何だったんだ」
モチャは倒れた大ネズミから牙を切り取った。
「エニス凄いね。今のは何だったの?」
分からない。
「いや、分からない、これは、…勝手に…」
モチャはリュックに牙を入れた。
「あ、この牙売れるんだよね。お金も稼がないと武器も買えないから。またキンコちんの武器屋行きたいんだよね」
そうか、武器を買うのもお金がいる。それを快く貸してくれるハビモズに頭が上がらない。
ピヨーンが突然ぴょんぴょん飛び跳ねた。
「キンコちんのとこ行きたい!今から行こうよ!」
街に戻ろうとするピヨーンの襟をハーチが掴んだ。
「今からナーナ国に行くの!」
はーい、と項垂れたピヨーンを後ろから「ほら、行くよ」と背中を押すストール。
なんだろう。危険なところに居る気がしない。このギルドならどこまででも行けそうな気がする。
「見えた!ナーナ国だ」
モチャが駆け出す。モチャに続いてみんな「わー」と駆け出した。
置いてかれる。
「ちょ、ちょと待ってよー」
エニスは全力で走った。
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように
柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」
笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。
夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。
幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。
王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる