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むひ

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戦いとは何か

11話 森の焦燥

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「みんな準備は出来たか」
チュラーが急かし、ジースーがATK50ライフルを持ってウロウロしていた。
「あれーおかしいな。弾がないー」
ポッツが剣を肩にかけ呆れる。
「またかいな。置く場所決めとけゆうたやん」
「だって決めてたんだよ。その決めた場所忘れたゃったんだよ」
スーザンヌが奥から箱を持ってきた。
「ほら、これでしょ」
「あーそれ!母さんありがとう」
チュラーがエニスを見て何かに気づいた。
「その剣…」
「ああ、これはアイネ家で貰ったんだ」
「これは業物わざものだぞ。さすがアイネ家だな」
「そんなに凄いのか。知らなかった。今度お礼を言っておかなければ」
出発の準備は整った。

 途中から道がなくなった。ジースーが前に出る。
「たしかこっちだったと思うよ」
先に進むジースーをチュラーが冷静に止める。
「ジースー、そっちじゃない。それは村街に戻るほうだ」
「あれ?そうだっけ。いや、違うって、やっぱりこっちだ」
ポッツがジースーの肩に手を置いた。
「ジースー、大人しく着いてきなさい」
ジースーはブスっとして着いて行った。

 突然草むらが揺れ影が飛び出した。
「敵か!」
四人は身構えた。
「止めて。おじさんをこれ以上傷付けないで。イールビおじさんは悪くないんだ!」
16歳位の少女だった。怯えてるのが分かるくらい震えていた。チュラーは「大丈夫だよ」と歩み寄る。
「来るなって言ってるだろ!これ以上進むなら私が容赦しないからな!」
「タバス下がれ」と低い声がすると同時に巨大な犬か飛びかかってきた。ジースーの目が変わる。
「そこ!」
銃声が響き渡り、犬が身をひるがえす。
「外したか。予想以上の速さだ」
犬が毛を逆立て牙をむく。その背中を男は撫でた。
「大丈夫だったか、ロッロ」
「お前が声を奪ったのか!」声を荒らげチュラーが呪文を詠唱する。「焼き尽くせ!」号令とともに火の玉がイールビを襲う。
イールビが火の玉に当たると同時にポッツが退路を断つように回り込む。いいコンビネーションだ。
イールビが消えた。
辺りに静寂が戻る。
ポッツが辺りを見回す。
「どうなっとるんや。消えたで」
チュラーはそう言えばと。
「祠はまだ先のはずだ。ダッタン国を抜けないと行けないはずなんだ。でもジースーの射撃を逃れるとはただの犬ではないな」
「そうだね。完全に狙えたはずなんだ」
ジースーは首をひねる。エニスは何もできなかった。助けになるつもりで着いてきたはずなのに。
「急ごう」
エニスは焦りを覚えた。
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