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むひ

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戦いとは何か

15話 そこに生まれるのは

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 ポッツはダッタン城の方へ行けば兵士が集まっているのではと考えた。
やはり城に近づくにつれて装備をした者が増えてくる。
「酒場か。入ってみるか。ごめんやすー」
入った瞬間人相の悪い客に睨まれる。
「失礼しましたー」
ポッツは扉を閉めた。
「ちょっとまて!わしなんもしてへんで!突入や!」
睨まれたのは勘違いだったらしい。
「人相悪いのは損するで。わしみたいに温厚な顔にならんとあかんで」
ポッツはビールを注文し。隣にいた男性剣士に話しかけた。
「わし、ポッツと言います。ちょっとお聞きしたいんですけど。声が奪われるっていう話聞いた事あります?」
男性は「僕はケンだ」と自己紹介をした。
「ああ、聞いたことあるよ。ここの城のピーヤ姫も声が奪われたそうだ。だから兵士を募集している。もうすぐ城の中に入れるから一緒に行かないか。僕も一人で心細いんだ」
「それは願ったり叶ったりですわ。ぜひぜひ一緒に行きましょう」
そういう事になった。

 城の門を潜ると通路を挟んで兵士が並んでいた。奥の間に全員通され。王の演説が始まった。
「私はダッタン国王ルイ35世である。我が娘ピーヤの声が何者かによって奪われた。断じて許されることではない!それゆえ兵士を募集した。我が娘の声を取り戻して欲しい。取り戻した者には賞金を出す」
その賞金の多さに会場はザワついた。
「これはチャンスやで。わしらの目的と王の目的が一致した。王が力を貸してくれるかもしれへん」
ポッツが見回すとセイクの姿があった。セイクもこちらに気付き、目が合った。セイクはフンッと鼻を鳴らすと言った。
「お前も賞金目当てか」
「それは聞き捨てならんな。わしも可愛い妹の声を奪われとんるや!マカルはな、自分の声が嫌いやった。でもな、やっと自信を取り戻してくれたんや!その矢先に…こんな…酷すぎるで…」
ポッツは人目も気にせずに泣いた。
セイクはポッツの肩に手をかけた。
「済まなかった。私も一緒だ。妹達の声が奪われた。君の気持はよく分かる。何かあれば助太刀しよう」
「あんたもかいな。わしはてっきりあんたは目立ちたがりのアイドル剣士かと思うとったわ。すまんかったな」
二人は堅い握手を交わした。
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