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むひ

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最終決戦

29話 白馬の王子様

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 それぞれ準備を始めた。
チュラーは新しい魔法方程式を完成すべく勉強にいそしむ。ポッツが険しい顔でそばに来た。
「なあ、チュラー、そろそろか?」
「ひょっとするとな。ポッツも準備しておけよ」
「嫌やなー。でもしょうがないのかもしれへんけど…割り切れんわ…」
「やるしかないんだよ、それが役目だ」
ジースーが駆け寄る。
「ねーねー、なんの話ししてるの?」
チュラーははぐらかす。
「ん?いや、出陣の準備はできたかっていう話だ。ジースーは用意できたのか?」
「うん、僕は準備要らないから大丈夫だよ」
「ところであれは一体何なんだ?魔法でもないみたいだが」
「あれねー……わかんない!なんか出た!」
ポッツも興味津々なようだった。
「なんかて…ほんま世界線が違うなジースーは。ほら、ないんかい、こう、体内エネルギーを指先になんちゃらみたいな」
「…んー…ない!」

 ナツァーキが部屋に入ってきた。
「みんな準備は出来たか?オーカマバレーは実際のところ地図にも無いんだ。一体どれくらいかかるか見当もつかない。とりあえずルイ王が馬を支給してくれたからそれで行こう。今回はルイ王の許可を頂いたから私も同行する」
ポッツは目を輝かせた。
「ナツァーキも参戦か!これは心強いで」
セイクは磨いている剣を置いた。
「何から何まで済まない。地図にないとは…どうやって行けばいいんだ?」
ジースーは少し考え。
「西の果てだから西に行けばいつか着くんじゃない?」
「それはそうだな」とセイクが笑う。
「分からないからと言って立ち止まっていては着かないしな。とりあえず歩けばいつかは着くか」
ジースーは馬での遠征にウキウキしていた。
「あっるっこーあっるっこー♪♪」
すかさずポッツが反応する。
「ジースー!それ以上はあかーん!」

揃えられた馬は精悍な顔つきでみんなの意気込みを反映しているようだった。その中に三頭だけ純白の馬がいた。
エニスは馬を撫でながら。
「よろしく頼むよ。白馬は三頭だからオーニズでちょうどいいんじゃないかな」
とオーニズを振り返る。ポッツは白馬を見渡しながら。
「白馬の王子様か…このおとぎ話にピッタリやな、チュラー」
「ポッツは白馬というよりポニーが似合うと思うがな」
「チュラー、お前とはいつか決着を付けなければいけないと思うとった。ワシの右腕に眠りし漆黒の龍が貴様を焼付k…」
「準備もできたことだし出発しようか」
セイクは陣頭をとる。
「セイクはん!最後まで言わせてくれへんか!まあええわ、一刻も早くマカルの声を取り戻してやらんとな。三年も回り道したんや。心配で心配でしょうがないんや!うおおおおぉ」
チュラーも奮い立つ。
「それでは西の果てに向かって…」
声を溜める。

「出陣!」

「おーーーーー!」
馬は駆け出した。それは力強く。一抹の迷いも感じられなかった。砂埃を巻き上げ勇者たちは未だ見ぬ西の果てに旅だったのであった。
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