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最終決戦
30話 大サソリ
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砂漠を三日走った。それぞれにも疲れが見えた。突然セイクがみんなを止める。
「何かいる。気をつけろ」
突然砂の中からサソリが出てきた。その大きさは船のようでそそり立った尻尾は大木を思わせた。
「あっそうや、ワシ用事思い出したわ」
ポッツがUターンするのをチュラーが止める。
「お前虫ダメだもんな。でもな、倒さないと先へは進めない。マカルの声も戻ることは無い…」
「マ、マ、マ、マ、マカルぅうううう!」
ポッツは泣きながら大サソリに向かった。大サソリは尻尾を唸らせ振り下ろす。馬の脚力は素晴らしく、横へ後ろへ飛んで尾を避けた。
「私が行く!」とセイクは馬上から飛び剣を抜いた。
「水の精霊、氷の精霊力を貸したまえ」
詠唱を始め剣を振り下ろす。すると氷の剣が頭上から降り注ぎ大サソリに刺さる。刺さったところから凍てつく。
ポッツはその瞬間を逃さなかった。
「ソードウェイブ!うらあああああああああぁぁぁ!」
飛び込みながら剣を降ると衝撃波の刃が凍った大サソリを砕いた。
ポッツは着地する。
「セイクはん凄いなー!そんな事できたんか!」
「私のはまだ足止めくらいにしかならなかった。私もまだ中途半端だな。サソリを砕くまではいかなかった。いい攻撃だったポッツ」
チュラーは「やれやれ」と。
「俺も準備してたんだが出番はなかったみたいだな。お前技に名前付けたのか。ソードウェイブか、いいなそれ」
「ええやろ!かっこええやろ!チュラーが『炎香』とか名前つけとるからな。ワシも付けようと思ってな。セイクはんの技はなって言うんや」
「私は…名前など付けておらん」
少しセイクが赤くなる。ポッツは見過ごさなかった。
「ほほー。実は付けとるんやな。ほんで名前は?ん?ん?どうした?どんどん赤くなって可愛ええのう!」
「……」
チュラーが止めてもポッツは悪ノリして聞かなかった。
「ほれほれ、言うてみい。ほれほれ」
セイクの目が変わった。チュラーは嫌な予感がした。
「ポッツ止め…」
「……。ア…アイス・ロマンス!氷漬けになれ!ポッツぅうううう!」
氷の剣がポッツを襲う。
「ごめんなさいいいいいぃぃぃい!」
ポッツは氷に閉ざされた。
「気が済んだか、セイク」チュラーは炎香でポッツを溶かした。
「ぷはー!危ないとこやったで!すまんかった!セイクはん!しっかし凄い氷やな。かっこええわ」
「あの訓練で少しは魔法が使えるようになったんだ。しかし魔法単体だとすぐ消えてしまう。だから剣を触媒として氷を出したんだ」
「なんやわからんけどアイス・ロマンスかっこええなー。ワシのは目に見えへんもんな」
「だがその威力は想像以上だったぞ」
後ろで見ていたジースーははしゃいでいた。
「みんな凄い凄い!強くなってる!僕なんか要らないかも!」
チュラーが悲しい顔をする。
「ジースー、それは違う。一人でも欠けたらダメなんだ。全員で走りきる。そしてオーニズは三人いてオーニズだ」
ジースーの目が曇る。
「そうだね、チュラー…三人でオーニズなんだよね」
ナツァーキが何かを発見した。
「向こうに小屋が見えるな。みんなも疲れたろ、少し休憩させてもらおう」
セイクも同意する。
「そうだなここで疲れ果てては元も子もない」
小屋へと向かった。
「何かいる。気をつけろ」
突然砂の中からサソリが出てきた。その大きさは船のようでそそり立った尻尾は大木を思わせた。
「あっそうや、ワシ用事思い出したわ」
ポッツがUターンするのをチュラーが止める。
「お前虫ダメだもんな。でもな、倒さないと先へは進めない。マカルの声も戻ることは無い…」
「マ、マ、マ、マ、マカルぅうううう!」
ポッツは泣きながら大サソリに向かった。大サソリは尻尾を唸らせ振り下ろす。馬の脚力は素晴らしく、横へ後ろへ飛んで尾を避けた。
「私が行く!」とセイクは馬上から飛び剣を抜いた。
「水の精霊、氷の精霊力を貸したまえ」
詠唱を始め剣を振り下ろす。すると氷の剣が頭上から降り注ぎ大サソリに刺さる。刺さったところから凍てつく。
ポッツはその瞬間を逃さなかった。
「ソードウェイブ!うらあああああああああぁぁぁ!」
飛び込みながら剣を降ると衝撃波の刃が凍った大サソリを砕いた。
ポッツは着地する。
「セイクはん凄いなー!そんな事できたんか!」
「私のはまだ足止めくらいにしかならなかった。私もまだ中途半端だな。サソリを砕くまではいかなかった。いい攻撃だったポッツ」
チュラーは「やれやれ」と。
「俺も準備してたんだが出番はなかったみたいだな。お前技に名前付けたのか。ソードウェイブか、いいなそれ」
「ええやろ!かっこええやろ!チュラーが『炎香』とか名前つけとるからな。ワシも付けようと思ってな。セイクはんの技はなって言うんや」
「私は…名前など付けておらん」
少しセイクが赤くなる。ポッツは見過ごさなかった。
「ほほー。実は付けとるんやな。ほんで名前は?ん?ん?どうした?どんどん赤くなって可愛ええのう!」
「……」
チュラーが止めてもポッツは悪ノリして聞かなかった。
「ほれほれ、言うてみい。ほれほれ」
セイクの目が変わった。チュラーは嫌な予感がした。
「ポッツ止め…」
「……。ア…アイス・ロマンス!氷漬けになれ!ポッツぅうううう!」
氷の剣がポッツを襲う。
「ごめんなさいいいいいぃぃぃい!」
ポッツは氷に閉ざされた。
「気が済んだか、セイク」チュラーは炎香でポッツを溶かした。
「ぷはー!危ないとこやったで!すまんかった!セイクはん!しっかし凄い氷やな。かっこええわ」
「あの訓練で少しは魔法が使えるようになったんだ。しかし魔法単体だとすぐ消えてしまう。だから剣を触媒として氷を出したんだ」
「なんやわからんけどアイス・ロマンスかっこええなー。ワシのは目に見えへんもんな」
「だがその威力は想像以上だったぞ」
後ろで見ていたジースーははしゃいでいた。
「みんな凄い凄い!強くなってる!僕なんか要らないかも!」
チュラーが悲しい顔をする。
「ジースー、それは違う。一人でも欠けたらダメなんだ。全員で走りきる。そしてオーニズは三人いてオーニズだ」
ジースーの目が曇る。
「そうだね、チュラー…三人でオーニズなんだよね」
ナツァーキが何かを発見した。
「向こうに小屋が見えるな。みんなも疲れたろ、少し休憩させてもらおう」
セイクも同意する。
「そうだなここで疲れ果てては元も子もない」
小屋へと向かった。
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