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旅立ちとはまさに出会いである
~プロローグ~
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「あー忙しい!オーニズのおかげで大繁盛だけどその分事務処理が大変なのよね」
イヤザザのギルドでは店が閉まった後もエリーヌは事務作業に追われている。扉の外が騒がしい。扉が勢いよく開きマカル、リファー、ムーフーが走り込んできた。
「全く騒がしいわね。今忙しいのよ、静かにしてくれる?」
エリーヌは目線も上げずに作業に追われる。
マカルがバンバンとテーブルを叩く。
「にぃに達がいなくなっちゃったの!」
エリーヌは手を止めた。
「一体どういう事よ」
ムーフーは涙をうかべる。
「もう一ヶ月も帰ってこないの」
「一ヶ月前と言えば…」
エリーヌは記憶を辿る。
「オーカマバレーの近くに異変が起こったの。その調査に行ってもらってからよね。確かに一ヶ月はおかしいわ、調査期間は一週間だったはず。私も仕事に追われて時間の感覚がなかったし、オーニズなら大丈夫だと思っていたから…」
リファーは泣きじゃくる。
「絶対何かあったのよ。探しに行かなきゃ。エリーヌさん許可を出してください!」
エリーヌは考えた。
「うーん、確かにあれから十年経ってあなた達も成人。『イーモズ』としてギルドクエストをこなしてきたわ。でも危険じゃないかしら」
マカルはテーブルをバンバン叩く。
「私達が行きます!ぜーったい私達がい!き!ま!す!」
イーモズの決意の視線がエリーヌを刺す。
「わ、分かったわよ。オーニズの看板で今ここのギルドは大盛況だったから行方不明は確かに困るわね。でも危険だと思ったら直ぐに帰ってくる事。いいわね!」
三人の顔が晴れた。
「「「ありがとうございます!」」」
「それはそうと、リファーはコーナーズの活動もあるのよ」
いつの間にかアキーチャ、リンレも部屋に入ってきた。
アキーチャは「そういう事だったのね」と。
「どうりでリファーは最近の練習に身が入ってなかったのね。それは心配だわ」
リンレがリファーの肩に手を置く。
「行ってきなさい。こっちは二人でなんとかするから心配しないで」
リファーは頷く。
「ありがとう、アキーチャ、リンレ…」
エリーヌが手をパンッと叩いた。
「それじゃあ二人にはリファーの分も倍働いてもらわないとね」と、ウインクした。
「それでは司令を出します。イーモズはオーニズを探し出すこと。行ってらっしゃい!イーモズ!」
「「「いってきます!!」」」
イヤザザのギルドでは店が閉まった後もエリーヌは事務作業に追われている。扉の外が騒がしい。扉が勢いよく開きマカル、リファー、ムーフーが走り込んできた。
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エリーヌは目線も上げずに作業に追われる。
マカルがバンバンとテーブルを叩く。
「にぃに達がいなくなっちゃったの!」
エリーヌは手を止めた。
「一体どういう事よ」
ムーフーは涙をうかべる。
「もう一ヶ月も帰ってこないの」
「一ヶ月前と言えば…」
エリーヌは記憶を辿る。
「オーカマバレーの近くに異変が起こったの。その調査に行ってもらってからよね。確かに一ヶ月はおかしいわ、調査期間は一週間だったはず。私も仕事に追われて時間の感覚がなかったし、オーニズなら大丈夫だと思っていたから…」
リファーは泣きじゃくる。
「絶対何かあったのよ。探しに行かなきゃ。エリーヌさん許可を出してください!」
エリーヌは考えた。
「うーん、確かにあれから十年経ってあなた達も成人。『イーモズ』としてギルドクエストをこなしてきたわ。でも危険じゃないかしら」
マカルはテーブルをバンバン叩く。
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イーモズの決意の視線がエリーヌを刺す。
「わ、分かったわよ。オーニズの看板で今ここのギルドは大盛況だったから行方不明は確かに困るわね。でも危険だと思ったら直ぐに帰ってくる事。いいわね!」
三人の顔が晴れた。
「「「ありがとうございます!」」」
「それはそうと、リファーはコーナーズの活動もあるのよ」
いつの間にかアキーチャ、リンレも部屋に入ってきた。
アキーチャは「そういう事だったのね」と。
「どうりでリファーは最近の練習に身が入ってなかったのね。それは心配だわ」
リンレがリファーの肩に手を置く。
「行ってきなさい。こっちは二人でなんとかするから心配しないで」
リファーは頷く。
「ありがとう、アキーチャ、リンレ…」
エリーヌが手をパンッと叩いた。
「それじゃあ二人にはリファーの分も倍働いてもらわないとね」と、ウインクした。
「それでは司令を出します。イーモズはオーニズを探し出すこと。行ってらっしゃい!イーモズ!」
「「「いってきます!!」」」
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