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むひ

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旅立ちとはまさに出会いである

2話 にし探をりかが手

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 チュラーは目を開けた。
「ここは…」
街の中にいた。隣にはポッツとジースーもいた。ポッツは辺りを見回す。
「どうやらイヤザザみたいやで」
ジースーは整理してみる。
「エリーヌさんの司令で異変を調べてて、オーカマバレーの近くで時空の歪みを発見したんだよね。そこからの記憶が無くて、今イヤザザに立ってる」
チュラーは頷く。
「歪みを調べる前に何かの力で飛ばされたみたいだな。とりあえずエリーヌさんに報告しよう」
ジースーは何か考えていた。
「それにしてもあの歪みは懐かしい感じがしたんだよな。何でだろう?」
ポッツが冷やかす。
「また動物の勘ってやつかいな」

ギルドに向かう途中、イヤザザ中央公園を通るとイーモズが座っていた。ポッツは走り出す。
「おっ!マカルや。おーい!マカルー。マカ…ル…?」
イーモズはまるで他に誰も居ないかのように話をしていた。ポッツはマカルに触れようとするが幽体のようにすり抜ける。
「なんやこれ!聞こえへんのんか?」
チュラーは難しい顔をした。
「どうなってるんだこれは?イーモズの声は聞こえるんだが…」

『うーん、なんか近くに居るような感じがするんだよなー。何でだろう?なんかこう…にぃにに触られてるような…』

「マカル!マカル!ここやで!にぃにはここやで!」
すり抜けながらもポッツは必死に気づかそうとしている。
「ひょっとして」ジースーはポンと手を叩く。
「違う世界の時系列に来たんじゃないかな?例えば鏡の中みたいな」
「あー…ワシらもジースーみたく世界線が違ってしもたんやな…」
チュラーも同じ意見のようだ。
「確かにそんな感じだな。でも一体何故?誰がこんな事を?謎だらけだな。イーモズがどこか行くみたいだぞ」

『にぃにが行きそうな場所かぁ…にぃには変態だから変態が集まる店とか?』

ポッツが突っ込む。
「ちょっと待ってくれる?にぃにをそんな風に見とったんかいな…」
チュラーが泣いているポッツの肩に無言で手を置く。

『うちのお兄ちゃんが許さないわよね、それは』

チュラーは頷く。
「さすが我が妹。よく見てるな」

『アイテムショップはどうかしら?回復アイテムとか旅の前に買うでしょ?』

ジースーが鼻を高くする。
「やっぱリファーは僕に似て頭がいいなー。その通り!アイテムショップなんだよな!あれ?ポッツどうした?」
ポッツは地面を触っていじけていた。
「ええねん…しばらく一人にしておいてくれんか…」
「それじゃあ」チュラーは歩き出す。
「ポッツはここにいろ。俺達はイーモズを追う。行くぞ、ジースー」
「ほいきたー!」
「いやいや、冗談やがな!アモリカンジョークやがな!ちょっとショックやけどな。ワシも行く!」
ポッツが飛んできた。

イーモズの後を追い、アイテムショップに入った。
チュラーは感心する。
「さすが妹達、感がいい」
話の流れでジースーは相違に気づく。
「小瓶って…そんなの受け取ったっけ?」
チュラーも覚えていないようだ。
「そんな記憶は無いのだがな。何かおかしい…」

『変態を治す薬?』

「なんでやねん!」ポッツは泣きながら全力で芸人並みにマカルを突っ込んだが空振りする。
「どうせワシは変態ですよて…」
チュラーは呆れる。
「お前はどんな関係を築いて来たんだよ。もっと俺みたいに知的な話をだな」
「わかったわかった!もう言わんでええ!ワシは改心した」
ジースーは続ける。
「分かったことは、この世界は現実と少し違う。考えられるのは僕らの記憶が弄られている、もしくは本当に世界が違う」
チュラーは驚く。
「ジースーは悪魔化してからになってきた気がするな」
「ちょっとどういう事よ!もう!」
笑った。
「ほら、イーモズが出るぞ。行こう」
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