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旅立ちとはまさに出会いである
5話 教会騎士団
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アムーロ教会では会議が開かれていた。司教を中心に円卓が組まれ教会騎士団幹部三名、カクト、リカー、ヒャノが重々しい空気の中座っていた。司教が口を開く。
「時は動いたか…カクト、分かっているな」
「はっ、司教様。我々の目的は大悪魔ムビー様の復活。その鍵を握る事」
「我々教会が悪魔をこの世に出すとは皮肉なものだな。だが、それもいたしかたあるまい。教会は罪の意識を浄化させ成り立つ。そのためには罪が必要なのだ。幹部三名の極秘任務だ、検討を祈る」
「「「はっ!」」」
会議室を出た三人は別室で密談をした。カクトが切り出す。
「先ずは鍵の確保だな」
リカーは頷く。
「第一の鍵は開いた。残る鍵は…」
ヒャノが立ち上がる。
「行こう。我々の目的の為に」
ダッタン国噴水広場は恋人の憩いの場。目のやり場に困る。そんなのには目もくれず、リファーは謎を解く名探偵のように思考を回す。
「なんだかクエストとは別に調査をしてたものがあるようね」
「そうね」とムーフー。
「異変の調査で図書館に行くのもおかしいし、アイテムショップで謎の小瓶、マカルを心配してた…」
マカルは震える。
「私に何かあるのかなー…怖い…」
リファーがなだめる。
「大丈夫よ、きっと。オーニズも絶対無事だわ。あれだけの修羅場をくぐってきたんだから。信じましょう」
マカルはうなづく。
「そうだよね。今は信じるしかないもんね。あの時みたいに」
ムーフーはスクッと立ち上がる。
「でもね、前と違うのは私たちも今は力が着いたって事。私たちの手で絶対お兄ちゃんを見つけてみせる!三人ならできないことないよ!スーパーヒーローの妹達なんだよ!」
二人はうなづく。リファーは「はっ」とする。
「そういえばセッツ山近いよねナカムトさんなら何か分かるかも!」
「そうだね!」ムーフーも名案とばかりにリファーを褒める。
「そうと決まれば」マカルが立ち上がる。
「セッツ山へレッツゴー!」
セッツ山はダッタン国最高峰の山脈。簡単には登らせてくれない。「あっ!」山の入口でマカルは食料があまりないことに気づいた。
「ねぇどうする?せっかくここまで来たのに戻るのも時間かかるし…」
三人が悩んでいると後ろから女性の声がかかった。
「お困りですか?」
リファーは「実は…」と。
「ここまで来たものの食料が少し足りなくて」
「そんなことならうちに来なさい。私はレモ。なんだかあなた達は初めての気がしないのよ。放っておけないわ」
「いいんですか?」
「気にしないでちょうだい。昨日何故かキョーサを作りすぎて困ってるのよ」
マカルの目が輝く。
「キョーサ!大好物なの!」
ムーフーはたしなめる。
「マカル!興奮しないの!」
「だってキョーサだよ!興奮するでしょー」
リファーはハンケチを出す。
「マカルはとりあえずヨダレを拭きなさい」
レモが笑う。
「仲のいいこと」
レモの家に着き、キョーサを包んでもらった。
「はいどうぞ。でもなんでかしらね。あなた達は懐かしい感じがするのよ」
リファーはうやうやしく受け取る。
「ありがとうございます。何でか分かりませんけど私もそう思ってました」
「何かの縁かしらね」
「全ては繋がってますから」
「そうよね、知らない人が実は誰かの知り合いだったり。前も倒れてた人を助けたんだけど後で『力を貸してください』って、そしたら平和が訪れた…不思議だものよね」
ムーフーは少し興奮しながら聞き直す。
「『力を貸してください』ってanythingの事よね!エニスだよね!レモさんエニスに会ってるの?」
「エニスを知ってるの?ええ、エニスと名乗っていたわ」
「じゃあオーニズは?」
「いいえ、オーニズは来てないわ」
「そうですか…実はオーニズがいなくなってしまって…探してるんです」
「三賢者がいなくなってしまったの?それは大変だったわね。でもオーニズはそれからも見てないわね。ん?そういえば2週間前にセッツ山が騒がしかったような…」
「もしかすると、お兄ちゃん達かも…」
「時は動いたか…カクト、分かっているな」
「はっ、司教様。我々の目的は大悪魔ムビー様の復活。その鍵を握る事」
「我々教会が悪魔をこの世に出すとは皮肉なものだな。だが、それもいたしかたあるまい。教会は罪の意識を浄化させ成り立つ。そのためには罪が必要なのだ。幹部三名の極秘任務だ、検討を祈る」
「「「はっ!」」」
会議室を出た三人は別室で密談をした。カクトが切り出す。
「先ずは鍵の確保だな」
リカーは頷く。
「第一の鍵は開いた。残る鍵は…」
ヒャノが立ち上がる。
「行こう。我々の目的の為に」
ダッタン国噴水広場は恋人の憩いの場。目のやり場に困る。そんなのには目もくれず、リファーは謎を解く名探偵のように思考を回す。
「なんだかクエストとは別に調査をしてたものがあるようね」
「そうね」とムーフー。
「異変の調査で図書館に行くのもおかしいし、アイテムショップで謎の小瓶、マカルを心配してた…」
マカルは震える。
「私に何かあるのかなー…怖い…」
リファーがなだめる。
「大丈夫よ、きっと。オーニズも絶対無事だわ。あれだけの修羅場をくぐってきたんだから。信じましょう」
マカルはうなづく。
「そうだよね。今は信じるしかないもんね。あの時みたいに」
ムーフーはスクッと立ち上がる。
「でもね、前と違うのは私たちも今は力が着いたって事。私たちの手で絶対お兄ちゃんを見つけてみせる!三人ならできないことないよ!スーパーヒーローの妹達なんだよ!」
二人はうなづく。リファーは「はっ」とする。
「そういえばセッツ山近いよねナカムトさんなら何か分かるかも!」
「そうだね!」ムーフーも名案とばかりにリファーを褒める。
「そうと決まれば」マカルが立ち上がる。
「セッツ山へレッツゴー!」
セッツ山はダッタン国最高峰の山脈。簡単には登らせてくれない。「あっ!」山の入口でマカルは食料があまりないことに気づいた。
「ねぇどうする?せっかくここまで来たのに戻るのも時間かかるし…」
三人が悩んでいると後ろから女性の声がかかった。
「お困りですか?」
リファーは「実は…」と。
「ここまで来たものの食料が少し足りなくて」
「そんなことならうちに来なさい。私はレモ。なんだかあなた達は初めての気がしないのよ。放っておけないわ」
「いいんですか?」
「気にしないでちょうだい。昨日何故かキョーサを作りすぎて困ってるのよ」
マカルの目が輝く。
「キョーサ!大好物なの!」
ムーフーはたしなめる。
「マカル!興奮しないの!」
「だってキョーサだよ!興奮するでしょー」
リファーはハンケチを出す。
「マカルはとりあえずヨダレを拭きなさい」
レモが笑う。
「仲のいいこと」
レモの家に着き、キョーサを包んでもらった。
「はいどうぞ。でもなんでかしらね。あなた達は懐かしい感じがするのよ」
リファーはうやうやしく受け取る。
「ありがとうございます。何でか分かりませんけど私もそう思ってました」
「何かの縁かしらね」
「全ては繋がってますから」
「そうよね、知らない人が実は誰かの知り合いだったり。前も倒れてた人を助けたんだけど後で『力を貸してください』って、そしたら平和が訪れた…不思議だものよね」
ムーフーは少し興奮しながら聞き直す。
「『力を貸してください』ってanythingの事よね!エニスだよね!レモさんエニスに会ってるの?」
「エニスを知ってるの?ええ、エニスと名乗っていたわ」
「じゃあオーニズは?」
「いいえ、オーニズは来てないわ」
「そうですか…実はオーニズがいなくなってしまって…探してるんです」
「三賢者がいなくなってしまったの?それは大変だったわね。でもオーニズはそれからも見てないわね。ん?そういえば2週間前にセッツ山が騒がしかったような…」
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