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むひ

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旅立ちとはまさに出会いである

12話 王の面仮

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 イーモズに続きオーニズ達も宿に入った。
ジースーがはたと気づく。
「僕達見えないから泊まり放題だね!」
ポッツが真顔になる。
「見えんと言うことはだ…ここは妹たちが心配だ。同じ部屋に…痛ったあぁぁぁ!」
チュラーがポッツの頭の火傷を叩いた。
「ろくな事考えんなポッツは。我々は隣の部屋に入ろう。動きがあればすぐに分かるしな。んー。プルリは…女性?なのか?」
プルリは目をぱちくりとした。
「あたちは一応雌しべだお!!」
「花やったんかい!」ポッツの鋭い突っ込みが炸裂する。
チュラーは苦笑いしながらドアを開けた。
「まあ花ならいいか」
「ええんかい!」

 部屋に入るなりポッツは壁に耳をあて、隣の声が聞こえるか確認した。
「ポッツ、なにか聞こえる?」
ジースーが覗く。
「なんやら、キャッキャウフフしてるで…お風呂?…三人でお風呂に入ると!!!!」
ジースーは後ろに倒れたポッツを介抱した。
「チュラー!鼻血が止まらないよー」
「そのまま眠れ、ポッツ」チュラーは手を合わせた。

その夜ジースーは隣の気配で目覚めた。
「チュラー、ポッツ。妹たちが動くみたいだ」
ポッツは目をこする。
「こんな時間にどうしたんや?ん?何か聞こえるな…うめき声?」
チュラーは即座に着替える。
「何か分からんが着いていこう」

宿を出、城の方に歩いていくイーモズに着いて行った。
ポッツの元気が無くなる。
「夜の城でうめき声ってホラーやでこれ…あかん、おしっこしとうなってきた」
チュラーが煽る。
「いいのかな?一人で別行動して…草陰から…」
「言わんとって!チビるわ!ほんまに少しだけでええねんけど待っとってくれへんかなーお願いやー、一生のお願いやー」
「さっさと行ってこい」
「すまんなー、チュラー。ほな行ってくるで」
ポッツは草むらに隠れた。草むらがカサッと揺れ、ポッツが涙を流しながら青い顔で出てきた。
「やっぱり無理や…エグッ」
「漏らしても知らんからな。行くぞ」

少し進むとイーモズが塔の小窓を覗いていた。ムーフーが倒れる。
チュラーが駆け寄る。
「ムーフー!大丈夫か!」
リファーが回復をかけて気がついた。
「鬼だと?そう言えば聞いたことがある。ダッタン王には兄弟がいて権力争いをしていたと。弟は仮面を付けられ幽閉されているらしい。まさか…」

続いてリファーも倒れた。
ジースーはあたふたする。
「わー!回復役が倒れちゃった!僕らじゃ触れないし、わー!」
ジースーは忍び寄る気配に気づいた。身構える。
その影はリファーの背後に周り気付けをした。
「敵じゃないみたいだね」
ほっとしたのも束の間。オーニズ達の足元に巨大な影が伸びる。
「なにこれ!」
上を見ると巨大なドラゴンが通り過ぎて行った。
「えーー!待って!またドラゴン!?」
しかしイーモズ達は何事もないようにしている。
チュラーは身構えながら考える。
「こんなにわかりやすいのがいても妹たちは気づかない。きっとこれはの世界のものだな」
ポッツは剣を抜きいつでもかかれるようにした。
「せやな、今わしらもなんもでけへんから勝てるかわからんで!」
緊張の中ドラゴンは上空で円を描きながら飛んでいってしまった。
「なんやったんや?チュラー」
「分からんがとりあえず戦わずに助かったな」
ジースーは汗を拭う。
「というか、なんでこっちにドラゴンがいるんだろう。うめき声が無くなった途端に帰っていったね」
「ほんまにわからん事だらけやな」

『そう、仮面の王。ルイ35世になるはずだったメクだ』

チュラーはやはり、という顔で頷いた。
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