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そして出逢いは繰り返す
26話 迷子の迷子の子猫ちゃん
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「あそこがオーカマバーレだからこの辺だと思ったが.......」
イールビは辺りを見回す。
「あそこか。みんな、あの家だ」
「やっと着いたー!ロッロ行けー!」とマカルを乗せたロッロが走り出す。
リファーが慌てて追いかける。
「ちょっとマカル!慌てないで!それにロッロに乗るのはやめなさいよー」
ロッロは振り向き楽しそうだった。
『いえいえ、いいのですよ』
マカルとリファーが立ち止まる。そこには「BARホメイ」と書かれてあった。
マカルは二の足を踏む。
「私達入っていいのかなー」
「お酒飲まなきゃいいんじゃない?私達は情報収集に来たのよ」
「そうだね!行こ!おじゃまっしまーす!」
すぐさま奥から女性の罵声が聞こえた。
「うっせーぞ!昼寝の邪魔すんじゃねー!」
「ひいいいいいいいい」マカルは泣き出した。
ムーフーが尋ねる。
「あ、すいません。まだ開いてなかったですか?」
カウンターに一人女性が見えた。女性はクスクス笑いながら近寄る。
「私はミャリーモ。ここの常連よ。ごめんなさいね、店主のホメイは昨日遅くまで飲んで潰れて寝てたのよ。あの人寝起きは機嫌悪いから。悪い人じゃないのよ」
と、奥からホメイが頭をポリポリ掻きながら出てきた。
「んだぁ?おめーらは。ダッタン国の祭りん時に見た顔だな。まだ未成年だろこんなとこ来んじゃねぇよ。けーれけーれ」
シッシッっと追い払った。
後ろからイールビが出る。
「すまんな、私は飲むから入れてくれないかな」
ホメイのイールビを見る目が細くなった。
「まあいいや、入れよ。適当に座れ。みんな飲みもんは?オッサンはブールでいいか?犬っころは外で大人しくしてな!」
『はいいぃぃぃぃ!(意外と嫌じゃないかも)』
「ああ、駆けつけのブールといこうか」
テーブルに座ったイーモズ達はパルピスを注文した。
「はいよ!」と、ホメイはテーブルに飲み物を雑に置いたのでイールビのマントにブールの泡が飛んだ。
イールビは泡を拭きながら尋ねる。
「この辺に星の巫女がいると聞いたが知らないか?」
「星の巫女.......さっきも同じこと聞いてきた奴がいたな。で、探してどうするんだ」
イールビは少し考えたが率直に言った。
「ムヒコーウェルを復活させる」
イーモズは兄達からホメイがムヒコーウェルにされたことを聞いていたので背筋に冷たいものが走った。
ホメイは黙って背を向け言い放った。
「教えらんねーな」
ムーフーはテーブルを乗り越えホメイに食いつく。
「お願い!友達の命がかかってるの!教えてください!あなたがムヒコーウェルを憎むのも分かる。だけど.......お願い.......」
ムーフーの泣き顔を見てホメイはため息をついた。
「オーカマバーレの西の祠だ.......」
「ありがとうございます!」
ムーフーは駆け出した。
「ちょっとムーフー!」リファー、マカルも追いかける。
イールビは飲みかけのブールを急いで飲み干し、「済まなかった」とホメイに言い残す。寝ていたユランを引きずり外に出た。
散乱したグラスを横目にホメイはカウンターに戻る。
「ほんとここに来る客は世話しねーなー。また金取りそびれちまったよ。おめーは払えよ、ミャリーモ」
ミャリーモはいつもの事と笑う。
「分かってますよ。でもいいの?場所教えて」
「いいさ、どうせ起こせねーから」
「あなた嫌がってるもんね。もう一人のあなたと会うのを」
「オレは今のままでいいから」
ミャリーモはホメイをじーっと見る。
「ほんとに?」
「うるせーなー!黙って飲んどけよ」
「うふふ。嘘はダメよ。本当は期待してるんでしょ」
「.......」
ドアの隙間から黒い物が「ニャー」と入ってきた。
ホメイは目を丸くして駆け寄り抱きしめた。
「ピナどこいってたんだよ!15年もいなくなりやがって。心配したんだぞ!うっ.......」
「ニャー」とピナは涙をペロペロ舐めた。
「.......そうか。時が来たのか.......分かったよ、腹くくるわ。あいつらならやってくれる。それに·····ピナがいてくれれば大丈夫だ」
夜の帳が森を隠した。
イールビは辺りを見回す。
「あそこか。みんな、あの家だ」
「やっと着いたー!ロッロ行けー!」とマカルを乗せたロッロが走り出す。
リファーが慌てて追いかける。
「ちょっとマカル!慌てないで!それにロッロに乗るのはやめなさいよー」
ロッロは振り向き楽しそうだった。
『いえいえ、いいのですよ』
マカルとリファーが立ち止まる。そこには「BARホメイ」と書かれてあった。
マカルは二の足を踏む。
「私達入っていいのかなー」
「お酒飲まなきゃいいんじゃない?私達は情報収集に来たのよ」
「そうだね!行こ!おじゃまっしまーす!」
すぐさま奥から女性の罵声が聞こえた。
「うっせーぞ!昼寝の邪魔すんじゃねー!」
「ひいいいいいいいい」マカルは泣き出した。
ムーフーが尋ねる。
「あ、すいません。まだ開いてなかったですか?」
カウンターに一人女性が見えた。女性はクスクス笑いながら近寄る。
「私はミャリーモ。ここの常連よ。ごめんなさいね、店主のホメイは昨日遅くまで飲んで潰れて寝てたのよ。あの人寝起きは機嫌悪いから。悪い人じゃないのよ」
と、奥からホメイが頭をポリポリ掻きながら出てきた。
「んだぁ?おめーらは。ダッタン国の祭りん時に見た顔だな。まだ未成年だろこんなとこ来んじゃねぇよ。けーれけーれ」
シッシッっと追い払った。
後ろからイールビが出る。
「すまんな、私は飲むから入れてくれないかな」
ホメイのイールビを見る目が細くなった。
「まあいいや、入れよ。適当に座れ。みんな飲みもんは?オッサンはブールでいいか?犬っころは外で大人しくしてな!」
『はいいぃぃぃぃ!(意外と嫌じゃないかも)』
「ああ、駆けつけのブールといこうか」
テーブルに座ったイーモズ達はパルピスを注文した。
「はいよ!」と、ホメイはテーブルに飲み物を雑に置いたのでイールビのマントにブールの泡が飛んだ。
イールビは泡を拭きながら尋ねる。
「この辺に星の巫女がいると聞いたが知らないか?」
「星の巫女.......さっきも同じこと聞いてきた奴がいたな。で、探してどうするんだ」
イールビは少し考えたが率直に言った。
「ムヒコーウェルを復活させる」
イーモズは兄達からホメイがムヒコーウェルにされたことを聞いていたので背筋に冷たいものが走った。
ホメイは黙って背を向け言い放った。
「教えらんねーな」
ムーフーはテーブルを乗り越えホメイに食いつく。
「お願い!友達の命がかかってるの!教えてください!あなたがムヒコーウェルを憎むのも分かる。だけど.......お願い.......」
ムーフーの泣き顔を見てホメイはため息をついた。
「オーカマバーレの西の祠だ.......」
「ありがとうございます!」
ムーフーは駆け出した。
「ちょっとムーフー!」リファー、マカルも追いかける。
イールビは飲みかけのブールを急いで飲み干し、「済まなかった」とホメイに言い残す。寝ていたユランを引きずり外に出た。
散乱したグラスを横目にホメイはカウンターに戻る。
「ほんとここに来る客は世話しねーなー。また金取りそびれちまったよ。おめーは払えよ、ミャリーモ」
ミャリーモはいつもの事と笑う。
「分かってますよ。でもいいの?場所教えて」
「いいさ、どうせ起こせねーから」
「あなた嫌がってるもんね。もう一人のあなたと会うのを」
「オレは今のままでいいから」
ミャリーモはホメイをじーっと見る。
「ほんとに?」
「うるせーなー!黙って飲んどけよ」
「うふふ。嘘はダメよ。本当は期待してるんでしょ」
「.......」
ドアの隙間から黒い物が「ニャー」と入ってきた。
ホメイは目を丸くして駆け寄り抱きしめた。
「ピナどこいってたんだよ!15年もいなくなりやがって。心配したんだぞ!うっ.......」
「ニャー」とピナは涙をペロペロ舐めた。
「.......そうか。時が来たのか.......分かったよ、腹くくるわ。あいつらならやってくれる。それに·····ピナがいてくれれば大丈夫だ」
夜の帳が森を隠した。
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