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谷地都

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桜祭り1

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桜祭り
辺りは色づき始め、聞こえる音楽、笑い声、舞っている花びら、全てがきらめいている。
そんな景色ももう見慣れたように歩くのは天、大輝、雪菜、光、比奈の5人だ。この5人は小学校以来からの友達、いや親友と言うべきなのかもしれない。高校3年なので12回目の桜祭りなので見慣れているのも無理はないだろう。しかし、1人だけ落ち着きのない男がいる、天だ。
『なにはしゃいでんだよ!ガキかよ(笑)』
もう1人の男大輝が冗談まじりに言う。
『そんなんじゃなくて俺はーー』
天は途中で口をつぐんだ。
『何よ、はしゃいでもいいじゃん!あほ!』
光が大輝に言い返す。
この2人は活発的で性格が似ているのだろう。
その隣で雪菜と比奈が笑っている。これがいつも通りなのである。ただし今回はいつも通りとは行かない、来年はみんな別々の進路に進むのでみんなでくる最後の祭りなのだ。そして落ち着きのない天は雪菜に告白をしようと決めていたのだ。
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