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2.幸せをありがとう
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「静かにしろ。うるせぇな。こいつ、道でこんなボロボロだったんだよ、服を用意してやってくれ。後、風呂に入れてやれ。」
と、金髪の彼はテキパキと指示を出した。
すると、女の人一人が私の前に立った
「さぁ、シャワーを浴びに行きましょうか。」
と私の手を引くある女性
さすがに歳も歳なので自分でとっとと終わらせた
洋服を着ようとするとあるもので戸惑った
浴室のすぐ外にいた女の人に声をかけ中に入ってもらい
「これって…なんですか」
と聞いた。
「あら…ブラジャーよ?付けたことないの?」
「…はい。」
「…そう。教えてあげるわ。後ろをむいてごらん」
そうして、ブラジャーというものの付け方を教わった
また一人の女性に手を引かれながら大きなお部屋に戻ると別の女性3人が私を囲んだ
「あの…大事な事だから少しお話を聞かせてね」
と、一人の人が言う
私はあの金髪の男性の向かいのソファーにこの女性たちと腰を下ろした
「さっき、下着の付け方を教える時に体を見てしまったのですけど、すごい痣でした。背中には根性焼きのような跡と、あとカミソリで切られたような細い傷が複数…」
「洋服もものすごくボロボロでしたわ。」
「あと、手首には縛られていた?のかしら?そのようなあともくっきりと…」
と、初めのひとりを含め4人の女性が真剣にこの金髪の男性に話し込む。
金髪の男性はキリッとしていた眉毛を八の字にして哀れむように私の顔を見た
「おまえ…名前は?」
「…あんな…」
「なぁ、あんな。聞かせてくれ。それは誰にやられたんだ?」
「……」
話してもいいのだろうか…。今日あったばかりの人に。
そう悩んだ。でも彼は何も答えない私にまた問いかけた
「これただ事じゃないんだよ。あんな。分かるか?
お前そのうち殺されるぞ?」
ぶつかった時のような勢いはなく、優しく私に話しかける彼
私は俯いた
「…はぁ。なんだよ、死にたいのか?お前今自分がどういう状況なのか分かってる?」
静かに問いかける彼に私は首を横に振った
「わ…たし…もう10年近く…外に出たことが…ありません。だから、どこになにを言ったら…いいのかが…分かりません…。」
「「10年近く!?」」
「…で?その傷は誰がしたんだ?」
「…お父…さん…。」
「…そんな…。どういう心境で自分の子供にこんなことが出来るのかしら」
私の言葉にメイドのような女性達が驚いた
「初対面のやつの世話なんてしたくないが、状況が状況だ。俺は、有羽越グループリーダーの御曹子で、名前はしゅんだ。俺は女に不自由なんかしていないから無駄なことは考えるな。2階に空いている部屋は沢山ある。好きなように使えばいい。ベッドとか、生活に必要な物は今から使い達にすぐに準備させる。今まで暴力とかで何も動けなかったんだろう?心配するな。もう一人じゃない。俺が助けてやる」
彼はそう言って私に手を差し伸べた
「どうして…ここまでしてくれるんですか。だって、わたし、あなたのこと何も知らない。あなただって私の事何も知らないでしょ?そんな人に居場所を提供できるなんて…、」
「お前は現に暴力を受けている!実の父親から。それだけだ。それ以外に何がある。俺は今まで御曹子だからなんでも親がしてくれると、言われ続けてきた。そうだよ。俺は楽してここまでデカくなった。なんかあれば、全部親父が金を払って揉み消してくれた。お前を見たら自分が汚く見えた。」
そう悲しそうに語る彼。
なんだか寂しそうに見えた。
「あなたは…綺麗です。」
「…お前に何がわかる。…まぁいい。生きる世界の違う俺らがああやってぶつかったのはきっと、お前を救えと言われてる気がしたんだ。ほら。行くぞ。」
彼は1度ポケットに戻した手を再び私の方へ差し伸べた。私の彼の手に自分の手を重ねた。
「もしもし、ゆうり。頼みがある」
『なに~?デートなら今日は無理よ。』
「金は用意する。ある男を落として、ハンコと個人情報を手に入れて欲しい」
『いくら?』
「いくらならいい?」
『50万。』
「…ちっ。クソ女。」
『人に頼み事をしてるにも関わらずその態度?』
「わかったわかった。頼むよ。」
『了解。』
しばらく何か電話でやり取りしたあとにすぐ私の方へ目を向けるしゅんさん
「家を教えろよ。」
そういって私は車の助手席に乗せられた
そんなに遠い場所ではなかったのであっという間に自宅付近だった。
そこでウロウロしていたのは
「…お…とう…さん…」
そう。父だった。
「…狂ってんじゃねぇのか…?」
しゅんさんも父の姿を見て目を見開く
そう、父はイライラのあまり人通りが少ないこの細道でねこを解体していたのだ
「…やばそうだな」
駿さんは眉間に皺を寄せ、
私の頭を掴みガっと下に押した
「窮屈かもしれねぇが、少しだけ近づいてみる。見えないように頭を下にして外から見られないようにしてろ」
そう言って少し車を進めるしゅんさん
「この、篠崎って家で間違いないか?」
「?」
訳が分からず私が黙った
「今お前の親父が入っていったんだよ。水色の家だ」
「あ…そこです」
「まさかお前。自分の苗字をわからなかったのか?」
と、唖然するしゅんさん
頷く私
…頭悪い…とか…そういうこと思われてるんだろうな
私はそう思った。父に毎日いわれた。ネジが外れてるとかアホとかバカとか。
きっとしゅんさんも私の事そう思ってるんだ。
勝手な私の考えなのにものすごく落ち込んでしまった
そんな私に気づいたのか
彼は大きな手をぽんと私の頭に置いた
「苦しかったよな。自分が誰なのかも分からないで。」
優しく低い声でそういう彼のせいで私は泣き出した
「ち。なくなよ。めんどくせぇな。」
電話するから静かにしろと言われ必死に鳴き声を押し殺した
「もしもし、ゆうり。悪ぃな何回も」
と、金髪の彼はテキパキと指示を出した。
すると、女の人一人が私の前に立った
「さぁ、シャワーを浴びに行きましょうか。」
と私の手を引くある女性
さすがに歳も歳なので自分でとっとと終わらせた
洋服を着ようとするとあるもので戸惑った
浴室のすぐ外にいた女の人に声をかけ中に入ってもらい
「これって…なんですか」
と聞いた。
「あら…ブラジャーよ?付けたことないの?」
「…はい。」
「…そう。教えてあげるわ。後ろをむいてごらん」
そうして、ブラジャーというものの付け方を教わった
また一人の女性に手を引かれながら大きなお部屋に戻ると別の女性3人が私を囲んだ
「あの…大事な事だから少しお話を聞かせてね」
と、一人の人が言う
私はあの金髪の男性の向かいのソファーにこの女性たちと腰を下ろした
「さっき、下着の付け方を教える時に体を見てしまったのですけど、すごい痣でした。背中には根性焼きのような跡と、あとカミソリで切られたような細い傷が複数…」
「洋服もものすごくボロボロでしたわ。」
「あと、手首には縛られていた?のかしら?そのようなあともくっきりと…」
と、初めのひとりを含め4人の女性が真剣にこの金髪の男性に話し込む。
金髪の男性はキリッとしていた眉毛を八の字にして哀れむように私の顔を見た
「おまえ…名前は?」
「…あんな…」
「なぁ、あんな。聞かせてくれ。それは誰にやられたんだ?」
「……」
話してもいいのだろうか…。今日あったばかりの人に。
そう悩んだ。でも彼は何も答えない私にまた問いかけた
「これただ事じゃないんだよ。あんな。分かるか?
お前そのうち殺されるぞ?」
ぶつかった時のような勢いはなく、優しく私に話しかける彼
私は俯いた
「…はぁ。なんだよ、死にたいのか?お前今自分がどういう状況なのか分かってる?」
静かに問いかける彼に私は首を横に振った
「わ…たし…もう10年近く…外に出たことが…ありません。だから、どこになにを言ったら…いいのかが…分かりません…。」
「「10年近く!?」」
「…で?その傷は誰がしたんだ?」
「…お父…さん…。」
「…そんな…。どういう心境で自分の子供にこんなことが出来るのかしら」
私の言葉にメイドのような女性達が驚いた
「初対面のやつの世話なんてしたくないが、状況が状況だ。俺は、有羽越グループリーダーの御曹子で、名前はしゅんだ。俺は女に不自由なんかしていないから無駄なことは考えるな。2階に空いている部屋は沢山ある。好きなように使えばいい。ベッドとか、生活に必要な物は今から使い達にすぐに準備させる。今まで暴力とかで何も動けなかったんだろう?心配するな。もう一人じゃない。俺が助けてやる」
彼はそう言って私に手を差し伸べた
「どうして…ここまでしてくれるんですか。だって、わたし、あなたのこと何も知らない。あなただって私の事何も知らないでしょ?そんな人に居場所を提供できるなんて…、」
「お前は現に暴力を受けている!実の父親から。それだけだ。それ以外に何がある。俺は今まで御曹子だからなんでも親がしてくれると、言われ続けてきた。そうだよ。俺は楽してここまでデカくなった。なんかあれば、全部親父が金を払って揉み消してくれた。お前を見たら自分が汚く見えた。」
そう悲しそうに語る彼。
なんだか寂しそうに見えた。
「あなたは…綺麗です。」
「…お前に何がわかる。…まぁいい。生きる世界の違う俺らがああやってぶつかったのはきっと、お前を救えと言われてる気がしたんだ。ほら。行くぞ。」
彼は1度ポケットに戻した手を再び私の方へ差し伸べた。私の彼の手に自分の手を重ねた。
「もしもし、ゆうり。頼みがある」
『なに~?デートなら今日は無理よ。』
「金は用意する。ある男を落として、ハンコと個人情報を手に入れて欲しい」
『いくら?』
「いくらならいい?」
『50万。』
「…ちっ。クソ女。」
『人に頼み事をしてるにも関わらずその態度?』
「わかったわかった。頼むよ。」
『了解。』
しばらく何か電話でやり取りしたあとにすぐ私の方へ目を向けるしゅんさん
「家を教えろよ。」
そういって私は車の助手席に乗せられた
そんなに遠い場所ではなかったのであっという間に自宅付近だった。
そこでウロウロしていたのは
「…お…とう…さん…」
そう。父だった。
「…狂ってんじゃねぇのか…?」
しゅんさんも父の姿を見て目を見開く
そう、父はイライラのあまり人通りが少ないこの細道でねこを解体していたのだ
「…やばそうだな」
駿さんは眉間に皺を寄せ、
私の頭を掴みガっと下に押した
「窮屈かもしれねぇが、少しだけ近づいてみる。見えないように頭を下にして外から見られないようにしてろ」
そう言って少し車を進めるしゅんさん
「この、篠崎って家で間違いないか?」
「?」
訳が分からず私が黙った
「今お前の親父が入っていったんだよ。水色の家だ」
「あ…そこです」
「まさかお前。自分の苗字をわからなかったのか?」
と、唖然するしゅんさん
頷く私
…頭悪い…とか…そういうこと思われてるんだろうな
私はそう思った。父に毎日いわれた。ネジが外れてるとかアホとかバカとか。
きっとしゅんさんも私の事そう思ってるんだ。
勝手な私の考えなのにものすごく落ち込んでしまった
そんな私に気づいたのか
彼は大きな手をぽんと私の頭に置いた
「苦しかったよな。自分が誰なのかも分からないで。」
優しく低い声でそういう彼のせいで私は泣き出した
「ち。なくなよ。めんどくせぇな。」
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「もしもし、ゆうり。悪ぃな何回も」
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