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48.旗を揺らして
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迷ってしまうと言っていたベラは、親戚に車を出してもらうように頼んでいたようで、一切迷う可能性もなく目的地までたどり着いた。
同乗していた私は、当日イベントの会場にもなる広場に降り立ち、はためく小さな国旗たちを見上げる。
ここは今は使われていない軍の施設跡地だ。綺麗に整備されているけれど、少し先に見えるレンガ造りの建物は学校にもお店にも見えなくて、少し異質だった。
「ロミィ、ベラ、いらっしゃい」
先に到着していたオルメアが、手にヘルメットを持ったままにこやかに手を振ってくる。
オルメアが着ているのは、操縦するときに着るものなのだろう。学校の制服姿や彼の私服とは違って、作業着のようにも見える服を纏った彼の姿は、洗練された顔立ちとの差異が私にとっては刺激的だった。
「オルメア、もう乗っていたの?」
「ああ、早く着いたから、練習してた」
オルメアの後ろに見える赤い複葉機を見たベラが興奮気味に跳ねる。
「わ! 間近で見ると飛行機ってかっこいい! 操縦席、狭いんだね」
「ははは。そうだね。これ小さいからね」
「私も操縦してみたいなぁ」
楽しそうに話す二人の後ろで、私はやっぱりオルメアの表情を窺っている。
今日も変わらない。あの陰りは、私の思い違いだったのか。
ぼんやりとそんなことを考えていると、オルメアが私を振り返る。
「ロミィ」
「……うん?」
「来てくれてありがとう。退屈だったら、ごめんね」
「いいえ。退屈なわけないわ。オルメアの操縦するところ見るの、楽しみなんだから」
「……そう?」
「もちろん」
私の趣味とは違うことを承知しているのだろう。そんな気を遣ってくれるなんて、優しいのはオルメアの方だ。
それからベラが飽きるまで複葉機を観察した後、オルメアは早速当日の動きを確認するために操縦席に座って空とベラの顔を交互に見ながら話し始めた。
操縦席に座った彼の顔の雰囲気ががらりと変わり、私は真剣なそのやり取りを息をのんで見ていた。
「じゃあ、出発してみるね」
そう声をかけた彼から少しずつ離れ、私とベラはオルメアが複葉機を空に飛ばす様子をじっと見守る。
エンジン音が響き、髪の毛が背中の後ろへと誘われていった。
「わぁっ!」
空に飛び立つ複葉機を見たベラのため息のような歓声が風に乗って聞こえてきた。もうオルメアの姿はよく見えない。ただ赤い翼を持った複葉機が、綺麗な路を描きながら空を舞っていく。
「……すごい」
こんなに近くで、小さいとはいえ飛行機が飛び立つところを見たのは初めてだ。私も素直な感嘆の声が零れる。
大地から離れて空を飛び交う翼を操縦しているのがオルメアだなんて。
「…………かっこいいな」
赤い翼がはためかせる旗を追いかけたまま、彼にときめく心にチクリと罪悪感が残った。
何度か飛行の練習をした後で、ベラは複葉機を整備してくれている人と意気投合したのか、その人が操縦する飛行機に乗せてもらうことになった。
ベラが束の間の空の旅を楽しんでいる間、私とオルメアは広場に残って休憩する。休憩と言っても、私は何もしていないのだけれど。
「オルメア、飛行機操縦できるなんてすごいね。お父様に教わったの?」
「ああ、そうだよ。会社で扱っている商品のことは、誰よりも知っていないとだめだって言われて」
水を飲んでいたオルメアは、肩をすくめてはにかむ。ベンチに座った私たちは、ベラが飛び立つ前に手を振ってきたのでそれに応えた。
「ふふ。確かにそれはそうね。私も、だからファッションが好きになったんだもの」
「ロミィの選ぶ服はいつもセンスがいいよね。きっとロミィが努力したからだろう」
オルメアはクリスマスの時を思い出したかのように、ふっと砕けて笑う。
「ありがとう。でも努力しているのはオルメアもでしょう?」
「……それは、どうかな」
水の入ったボトルを手に持ったまま、オルメアは膝に腕をついて全身を前にもたれかかる。
オルメアの視線の先では、ベラが乗った飛行機がエンジン音を立てて、その近くには風が吹きすさんでいた。もう間もなく発進だ。
「そこは疑問に思うところではないでしょう? 現に、オルメアは複葉機でイベントを盛り上げるじゃない」
「……うん。そうだね」
オルメアが目を伏せたところで、ベラの歓声が聞こえてきた。ちょうど飛行機が飛び立ったのだ。
彼女の笑い声が遠のいていくのが分かる。すごく楽しそうだ。
「…………ロミィ、ロミィは、服が好き?」
青空に羽ばたいていくベラを乗せた飛行機を見上げながら、オルメアが呟くように尋ねてきた。
「ええ。好き。大好き。こればっかりは、譲れないわ」
私が生まれた時から傍にあって、私を支えてきてくれた数々の布たちを思い浮かべて頬を綻ばせる。
大好きに決まっている。だからこそ、父に良い顔をされなかった挑戦だってまだ諦められないのだ。
「オルメアは? 飛行機、好き?」
私の表情を横目で見ていたオルメアに、私も尋ねてみる。
オルメアの家と言えば、飛行機だってたくさん作っている。飛行機だけでなく、それこそ宇宙船の開発とか、船とか、機械とか、インフラまでをも担っている企業だ。
オルメアも、小さなころからそれらが近くにあって、誰よりも早く色んなものを目にしてきたことだろう。飛行機の操縦だってできるし、服が好きになった私と同じかもしれない。
そう思った、ほんの些細な質問だった。
「うん……。嫌いでは、ないけどね」
だから彼からまた太陽が陰るなんて考えてもみなかった。
前に遠くから見た時と同じで、彼の表情から元気が失せたように見えた。今度はこんなに近くで変化が見れたのだ。この隙を逃したら、きっともう彼に触れることなど出来ない。
焦りで叫びそうな心を抑え、私はオルメアの瞳に話しかける。
「でも、好きでもないの……?」
「……うーん」
オルメアは参ったように笑い、私の瞳を見つめ返す。
「ロミィは、イディナさんを勇気づけることができた。すごく羨ましいよ」
「……でも、それは」
「ロミィが見つけた服の力だ。……でも、僕はまだ見つけられないんだ」
「見つけるって……何を?」
彼の優しい目が緩み、何かを手放してしまったように力が抜けていく。
「会社で造っている物は、どれも重要なものだ。それは分かってる。きっと人の役にも立っている。だけど、それだけじゃないんだ」
「それだけじゃない……?」
「ああ。僕らの商売は、多くの人を傷つけることだってできてしまうから」
ようやく見えた。
自分を恥じるように笑うオルメアの瞳の奥に見える沈んだ光。それがようやく姿を現してくれた。
オルメアの家の事業はとても大事なもので、もはや欠かすことはできないだろう。人々の生活を助けるのに必ず求められるものだ。
けれど、同時に。
誰かを攻撃する、強力な武器だって作ることができる。
軍事企業。そう言われる側面もあることだろう。
「オルメア……」
「ごめん、こんな話。つまらないよね」
「そ、そんなことない……!」
またいつものように笑おうとするから、私は思わず声を荒げて迫ってしまった。驚いてきょとんとするオルメア。そこに、遠く離れていた大きなエンジン音が帰ってくる。
風に煽られ、髪の毛が顔にかかってオルメアが見えなくなってしまった。慌ててどかそうとするけれど、こういう時に限ってなかなか髪の毛が言うことを聞かない。
どうにか髪を耳にかけたところでオルメアを再び捉えようとするけれど、戻ってきた飛行機に乗ったままのベラが興奮した様子でこちらに大きく手を振ってきた。
「ねぇー! 二人とも! さいっこうだよ!!」
彼女の陽気な声にオルメアの視線も奪われてしまう。
「はは、ベラ、酔わなかったかな。ロミィ、行こう」
既に見慣れた笑顔に戻っていたオルメアは立ち上がり、飛行機を降りようとするベラの方へと向かう。
「うん……」
オルメアの後に続き、とぼとぼと歩き出す。
ふと周りを見てみれば、ここは軍事施設の跡。
思えば、こんな場所を借りられるのもオルメアの家の都合があるのだろう。
遠くに見える建物に刻まれるのは、ベラが降りた飛行機に刻まれているのと同じ刻印。
「ねぇ、ロミィも乗ってみたら?」
「え? 私は……」
今はそんな気分じゃない。そう言おうとした私をオルメアが遮る。
「無理しなくてもいいからね、ロミィ」
その瞳がやっぱり寂しくて、深海から手を伸ばしているみたいに、彼が答えを求めているのが嫌というほど伝わってきた。
その手を取りたくて、私は胸の前でぐっとこぶしを握る。
「乗るわ」
どうすれば彼の迷いや恐れを取り除けるのか分からない。
でもようやく向き合えそうな彼の心から、私は決して逃げたくない。
臆病者で我儘な私だもの。
逃げ続けるのは、もう終わり。
ベラから受け取ったヘルメットをかぶり、私は意を決して後ろの席に乗り込む。
ニアの気持ちへの答えも、オルメアに対する想いも、中途半端はもうやめよう。
にこにこ笑って手を振るベラの隣に立っているオルメアの私を気遣う表情をしかと捉え、耳が押しつぶされそうなほどのエンジン音を全身で受けた私は、自然と勇気が沸き上がってくる。
大丈夫。
ここはもう、私の夢の中だから。
同乗していた私は、当日イベントの会場にもなる広場に降り立ち、はためく小さな国旗たちを見上げる。
ここは今は使われていない軍の施設跡地だ。綺麗に整備されているけれど、少し先に見えるレンガ造りの建物は学校にもお店にも見えなくて、少し異質だった。
「ロミィ、ベラ、いらっしゃい」
先に到着していたオルメアが、手にヘルメットを持ったままにこやかに手を振ってくる。
オルメアが着ているのは、操縦するときに着るものなのだろう。学校の制服姿や彼の私服とは違って、作業着のようにも見える服を纏った彼の姿は、洗練された顔立ちとの差異が私にとっては刺激的だった。
「オルメア、もう乗っていたの?」
「ああ、早く着いたから、練習してた」
オルメアの後ろに見える赤い複葉機を見たベラが興奮気味に跳ねる。
「わ! 間近で見ると飛行機ってかっこいい! 操縦席、狭いんだね」
「ははは。そうだね。これ小さいからね」
「私も操縦してみたいなぁ」
楽しそうに話す二人の後ろで、私はやっぱりオルメアの表情を窺っている。
今日も変わらない。あの陰りは、私の思い違いだったのか。
ぼんやりとそんなことを考えていると、オルメアが私を振り返る。
「ロミィ」
「……うん?」
「来てくれてありがとう。退屈だったら、ごめんね」
「いいえ。退屈なわけないわ。オルメアの操縦するところ見るの、楽しみなんだから」
「……そう?」
「もちろん」
私の趣味とは違うことを承知しているのだろう。そんな気を遣ってくれるなんて、優しいのはオルメアの方だ。
それからベラが飽きるまで複葉機を観察した後、オルメアは早速当日の動きを確認するために操縦席に座って空とベラの顔を交互に見ながら話し始めた。
操縦席に座った彼の顔の雰囲気ががらりと変わり、私は真剣なそのやり取りを息をのんで見ていた。
「じゃあ、出発してみるね」
そう声をかけた彼から少しずつ離れ、私とベラはオルメアが複葉機を空に飛ばす様子をじっと見守る。
エンジン音が響き、髪の毛が背中の後ろへと誘われていった。
「わぁっ!」
空に飛び立つ複葉機を見たベラのため息のような歓声が風に乗って聞こえてきた。もうオルメアの姿はよく見えない。ただ赤い翼を持った複葉機が、綺麗な路を描きながら空を舞っていく。
「……すごい」
こんなに近くで、小さいとはいえ飛行機が飛び立つところを見たのは初めてだ。私も素直な感嘆の声が零れる。
大地から離れて空を飛び交う翼を操縦しているのがオルメアだなんて。
「…………かっこいいな」
赤い翼がはためかせる旗を追いかけたまま、彼にときめく心にチクリと罪悪感が残った。
何度か飛行の練習をした後で、ベラは複葉機を整備してくれている人と意気投合したのか、その人が操縦する飛行機に乗せてもらうことになった。
ベラが束の間の空の旅を楽しんでいる間、私とオルメアは広場に残って休憩する。休憩と言っても、私は何もしていないのだけれど。
「オルメア、飛行機操縦できるなんてすごいね。お父様に教わったの?」
「ああ、そうだよ。会社で扱っている商品のことは、誰よりも知っていないとだめだって言われて」
水を飲んでいたオルメアは、肩をすくめてはにかむ。ベンチに座った私たちは、ベラが飛び立つ前に手を振ってきたのでそれに応えた。
「ふふ。確かにそれはそうね。私も、だからファッションが好きになったんだもの」
「ロミィの選ぶ服はいつもセンスがいいよね。きっとロミィが努力したからだろう」
オルメアはクリスマスの時を思い出したかのように、ふっと砕けて笑う。
「ありがとう。でも努力しているのはオルメアもでしょう?」
「……それは、どうかな」
水の入ったボトルを手に持ったまま、オルメアは膝に腕をついて全身を前にもたれかかる。
オルメアの視線の先では、ベラが乗った飛行機がエンジン音を立てて、その近くには風が吹きすさんでいた。もう間もなく発進だ。
「そこは疑問に思うところではないでしょう? 現に、オルメアは複葉機でイベントを盛り上げるじゃない」
「……うん。そうだね」
オルメアが目を伏せたところで、ベラの歓声が聞こえてきた。ちょうど飛行機が飛び立ったのだ。
彼女の笑い声が遠のいていくのが分かる。すごく楽しそうだ。
「…………ロミィ、ロミィは、服が好き?」
青空に羽ばたいていくベラを乗せた飛行機を見上げながら、オルメアが呟くように尋ねてきた。
「ええ。好き。大好き。こればっかりは、譲れないわ」
私が生まれた時から傍にあって、私を支えてきてくれた数々の布たちを思い浮かべて頬を綻ばせる。
大好きに決まっている。だからこそ、父に良い顔をされなかった挑戦だってまだ諦められないのだ。
「オルメアは? 飛行機、好き?」
私の表情を横目で見ていたオルメアに、私も尋ねてみる。
オルメアの家と言えば、飛行機だってたくさん作っている。飛行機だけでなく、それこそ宇宙船の開発とか、船とか、機械とか、インフラまでをも担っている企業だ。
オルメアも、小さなころからそれらが近くにあって、誰よりも早く色んなものを目にしてきたことだろう。飛行機の操縦だってできるし、服が好きになった私と同じかもしれない。
そう思った、ほんの些細な質問だった。
「うん……。嫌いでは、ないけどね」
だから彼からまた太陽が陰るなんて考えてもみなかった。
前に遠くから見た時と同じで、彼の表情から元気が失せたように見えた。今度はこんなに近くで変化が見れたのだ。この隙を逃したら、きっともう彼に触れることなど出来ない。
焦りで叫びそうな心を抑え、私はオルメアの瞳に話しかける。
「でも、好きでもないの……?」
「……うーん」
オルメアは参ったように笑い、私の瞳を見つめ返す。
「ロミィは、イディナさんを勇気づけることができた。すごく羨ましいよ」
「……でも、それは」
「ロミィが見つけた服の力だ。……でも、僕はまだ見つけられないんだ」
「見つけるって……何を?」
彼の優しい目が緩み、何かを手放してしまったように力が抜けていく。
「会社で造っている物は、どれも重要なものだ。それは分かってる。きっと人の役にも立っている。だけど、それだけじゃないんだ」
「それだけじゃない……?」
「ああ。僕らの商売は、多くの人を傷つけることだってできてしまうから」
ようやく見えた。
自分を恥じるように笑うオルメアの瞳の奥に見える沈んだ光。それがようやく姿を現してくれた。
オルメアの家の事業はとても大事なもので、もはや欠かすことはできないだろう。人々の生活を助けるのに必ず求められるものだ。
けれど、同時に。
誰かを攻撃する、強力な武器だって作ることができる。
軍事企業。そう言われる側面もあることだろう。
「オルメア……」
「ごめん、こんな話。つまらないよね」
「そ、そんなことない……!」
またいつものように笑おうとするから、私は思わず声を荒げて迫ってしまった。驚いてきょとんとするオルメア。そこに、遠く離れていた大きなエンジン音が帰ってくる。
風に煽られ、髪の毛が顔にかかってオルメアが見えなくなってしまった。慌ててどかそうとするけれど、こういう時に限ってなかなか髪の毛が言うことを聞かない。
どうにか髪を耳にかけたところでオルメアを再び捉えようとするけれど、戻ってきた飛行機に乗ったままのベラが興奮した様子でこちらに大きく手を振ってきた。
「ねぇー! 二人とも! さいっこうだよ!!」
彼女の陽気な声にオルメアの視線も奪われてしまう。
「はは、ベラ、酔わなかったかな。ロミィ、行こう」
既に見慣れた笑顔に戻っていたオルメアは立ち上がり、飛行機を降りようとするベラの方へと向かう。
「うん……」
オルメアの後に続き、とぼとぼと歩き出す。
ふと周りを見てみれば、ここは軍事施設の跡。
思えば、こんな場所を借りられるのもオルメアの家の都合があるのだろう。
遠くに見える建物に刻まれるのは、ベラが降りた飛行機に刻まれているのと同じ刻印。
「ねぇ、ロミィも乗ってみたら?」
「え? 私は……」
今はそんな気分じゃない。そう言おうとした私をオルメアが遮る。
「無理しなくてもいいからね、ロミィ」
その瞳がやっぱり寂しくて、深海から手を伸ばしているみたいに、彼が答えを求めているのが嫌というほど伝わってきた。
その手を取りたくて、私は胸の前でぐっとこぶしを握る。
「乗るわ」
どうすれば彼の迷いや恐れを取り除けるのか分からない。
でもようやく向き合えそうな彼の心から、私は決して逃げたくない。
臆病者で我儘な私だもの。
逃げ続けるのは、もう終わり。
ベラから受け取ったヘルメットをかぶり、私は意を決して後ろの席に乗り込む。
ニアの気持ちへの答えも、オルメアに対する想いも、中途半端はもうやめよう。
にこにこ笑って手を振るベラの隣に立っているオルメアの私を気遣う表情をしかと捉え、耳が押しつぶされそうなほどのエンジン音を全身で受けた私は、自然と勇気が沸き上がってくる。
大丈夫。
ここはもう、私の夢の中だから。
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