タイトル:転生ワールドでギルド結成! ~最強仲間と歩む異世界冒険譚~

ユキワラシ

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第二章:新たな世界の扉

第八話:封印された真実

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ネブラ・ルインの入り口をくぐった瞬間、俺たちは異様な空気に包まれた。

「……ここが忘れられた都か。」
リリアが低く呟く。

巨大な石造りの建物が並ぶこの場所は、まるで時間が止まったかのような静けさに支配されていた。崩れた塔、ひび割れた道、そして不気味な霧が漂う広場――。

だが、その中心に立つ巨大な門がすべての異様さを際立たせていた。

「あれが……『闇の扉』?」
ルゥが震えた声で言う。

アシュリアは静かに頷いた。

「ええ。でも、まだ完全には開いていないわ。」

俺たちはその門を見つめた。
黒い魔力が漂い、異様な気配を放っている。まるで何かが封じられているかのように。

「この扉の向こうには何がある?」
俺が尋ねると、アシュリアはゆっくりと口を開いた。

「この扉の向こうには……『闇の王』が封印されているの。」

「闇の王……!?」
俺たちは息を呑んだ。

アシュリアはゆっくりと扉に近づき、その表面を指でなぞる。

「千年前、この世界には『光』と『闇』の二つの勢力があった。闇の王はこの世界を支配しようとし、強大な力を持っていた。でも、それを阻止したのが……この都に住んでいた魔道士たち。」

「つまり、この都は闇の王を封印するための砦だったのか……?」
リリアが推測する。

アシュリアは頷き、続ける。

「でも、封印には“鍵”が必要だった。だから、魔道士たちはこの都の魔力を使い、“鍵”を作った。そして、その鍵を世界中に散りばめた。」

俺たちはすぐに思い出した。

――ノワールが探していた“黒い石”。
――アシュリアが言っていた“鍵”。

「つまり……もしもこの鍵がすべて集まったら……?」
ルゥが震えた声で言う。

「封印が解けて、『闇の王』が復活するわ。」
アシュリアは淡々と言った。

それは、俺たちが今まで戦ってきたどの敵よりも遥かに危険な存在だった。

「……ヤバいな。」
俺は剣を握りしめる。

もしもノワールの残党が鍵を集めていたとしたら?
もしも、すでに封印が弱まり始めているとしたら?

俺たちは止めなければならない。

「アシュリア、封印を強化する方法はあるのか?」
俺が尋ねると、彼女は少しだけ考えた後、答えた。

「方法は二つ。一つは、鍵をすべて回収して、封印を完全に閉じること。でも、それは難しい……。もう一つは――」

彼女が言いかけたその時だった。

「……来たわ。」

アシュリアが鋭い目で周囲を睨む。

「何が――」
俺が言い終わる前に、地面が揺れた。

ドォン!!!

巨大な音と共に、闇の霧が一気に広がる。

そして、その中から現れたのは――

黒い鎧を纏った男。

「お前たちが、《アストラ》か……。」

その声は低く、重く、そして威圧的だった。

「……誰だ、お前は。」
俺は剣を構えながら問う。

男はゆっくりと剣を抜き、闇の波動を纏わせる。

「俺の名は《ダスク》。ノワール様の意志を継ぐ者だ。」

「ノワールの……残党か!」

リリアが剣を抜くと、ダスクは薄く笑った。

「そうだ。そして……この封印を破るのが、俺の使命だ。」

次の瞬間、ダスクが一気に踏み込んだ。

「来るぞ!!」

俺たちの戦いは、再び始まった――!


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第九話予告:闇の騎士《ダスク》
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