タイトル：転生ワールドでギルド結成！ ～最強仲間と歩む異世界冒険譚～

第二章：新たな世界の扉

第十一話：光と闇の王

ノクト・ルクスの闇が世界を覆い始めていた。

俺たちは必死に耐えながらも、圧倒的な力の前に防戦一方だった。

「……なんて力だ……！」
リリアが息を切らしながら呟く。

ノクトは余裕の表情を浮かべ、俺たちを見下ろすように立っていた。

「もはや貴様らに抗う術はない。世界は再び“正しき闇”に包まれるのだ。」

その言葉とともに、彼の背後に黒い太陽のような魔力が発生する。

「……何か来るぞ！」
ルゥが叫ぶ。

次の瞬間、闇の波動が一気に押し寄せた。

「くっ……！」
俺たちは耐えようとするが、膝をついてしまう。

まるで世界そのものが彼に支配されつつあるようだった。

だが、その時――

「……違う。」

アシュリアが静かに立ち上がった。

ノクトが彼女を見つめる。

「ほう？」

アシュリアは弓を構え、その瞳に決意を宿していた。

「あなたの言う“正しき闇”なんてものは存在しない！」

彼女の言葉に、ノクトは微笑を浮かべる。

「では聞こう……貴様の言う“正しき光”とは何だ？」

「光とは、希望を繋ぐもの。闇は、それを支える影……どちらか一方では、世界は成り立たない！」

アシュリアの弓が光を放ち始める。

「それこそが……私が受け継いだ意志！」

俺はその言葉を聞きながら、気付いた。

――そうか。

「ノクト、お前は“光”を否定しているんじゃない。自分が“光”だったことを否定されたから、闇に囚われているんだ！」

ノクトの表情が僅かに揺らぐ。

「……黙れ。」

「違うなら、証明してみせろ！！」

俺は剣を構え、最後の力を振り絞った。

「いくぞ、みんな！！」

「ええ！」
「任せろ！」
「燃えてきた！」

俺たちの全力が、ついに闇の王へと向かう――！


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第十二話予告：最後の決戦