2 / 41
1・・・ようやく異世界へ
しおりを挟む
頭がぼーっとしている。
まるで今まで寝ていたかのような感覚だ、周りでざわざわと騒ぐ音が聞こえるが聞こえる。
そして周囲を見渡すと唖然とした。
(何処だここは?)
見た事も無い部屋。
天井には、大きなシャンデリア,正面の壁にはステンドグラスで描かれた羽根の生えた天使?の絵。
地面には黒い線で描かれた大きな模様・・・いやこれは魔方陣?
そしてその上には自分を含めたクラスメイトが座りこんでいた。
「なんだよここどこだよ!!」 「なに!なにがおこってるの?」 「おい!誰か説明しろよ!」 「さっきまで教室にいたよね!」 「嘘だろこれって!」
徐々にクラスメイト達か騒ぎだした。そんな時
「待ってくれみんな! 落ち着いて!」
(確かクラスの委員長になった奴だ、名前は・・・覚えてねぇ誰だ?)
「みんな今パニックになるのはまずいです!落ち着いて現状を把握しましょう」
名無し委員長が仕切り始めた、すると
「落ち着けだと!!落ち着けるわけないだろこんな状況で!!マジここ何処だよ!!」
「誘拐なんじゃないの?だって私たちさっきまで教室にいたんだよ?」
「眠らされたの? 催眠ガスとか?」
「さいみんがす? ゆうかい?誘拐だと!!ふざけるなよ!!誰だよでてこいよ!!」
「なんで私がこんな目に会わなきゃいけないの!誰よ誰のせいよ!」
とさらにパニックになってしまった。委員長もこの状況を押えようとしていたが効果わ無かった。
そんな中で
「まあまあ~ みんな~怖いのわかるけどさ~叫んでもこの状況は解決しないよ~? まずは~ 冷静になろうよ~」
健司だ 健司が冷静にみんなに声をかけていった。すると
「あぁ健司かすまん、ちょっと混乱しててさ」
「葉山君ありがとう 私、すっごく怖くて」
「そうだなやっぱ たよりになるな健司!!」
と健司を中心にクラスがまとまり始めた。
(何なんだこいつらは!たかが普通の高校生だぞこいつは!そんなに健司はクラスの中心で安心できる存在なのか?そんな信用があるのか?なんでこんな奴が なんでこんな奴に、なんで!)
と また無表情で脳内での呪詛を吐いていると
(((ガシャ!ガシャ!ガシャ! ))) (ギーーバン!!)
と複数の足音の後、扉が開く音が聞こえた、そして
「お待たせいたしました!!異世界の称号も持つ勇者様方!!」
そこには、タキシードに眼鏡、ポマードたっぷりオールバックの痩せた男とその横に地面につきそうな白く長い髪と髭そして真っ白なローブを着た老人とが立っていた。
そしてその奥には、銀色の甲冑を着た人間が二十人ほどが整列していた。
そんな状況を見て僕たちは声も出せず固まってしまっていた。
「失礼いたしました、わたしは勇者様方の案内役を担当します。ハーゲン・マレーと申します気軽にハーゲンとお呼びくださいそしてこちらが今回の召喚の儀を成功させた宮殿魔術師魔術師長のジュール・マルグリド様です」
とタキシード姿の男が話し始めた。どうやらこの男が案内役のようだ。
そして白髪のじいさんが前へ出来てきて。
「うむ 勇者諸君よ!!我は一足先に謁見の間にて、王と待っておる主らの中に真の勇者が居ることを、願っておるぞ!!」
それだけ言うと白髪じいさんは部屋から出て行った
(一体何しに来たんだ?あの爺さん)
と考えていると、振り向きざまに一瞬睨みつけられた様な気がした。
そしてハーゲンが説明を始めた
「まずこの世界は皆様からすると異世界と呼ばれるものでございます。」
その言葉でクラスのほとんどが困惑しながらも説明を黙って聞いていた。
「そして皆様にはこの国の勇者とその仲間として戦ってほしいのです」
(・・・誰も反応無しか・・・この異様な現状と雰囲気は疑いようがないか。)
その後 僕らはハーゲンの話を黙って聞くしかなかった。
なんでもこの異世界の名前は ルーフというらしい 。
大陸はすべて陸続きになっていて人間を含めた種族、エルフ、ドワーフ、獣人、魔族などのそれぞれの国が存在しているのだと言う。もちろんその他にも種族関係なく治めるられている国や外交が盛んで他国と有効な関係の国などもあり。全ての国が戦争状態というわけではないようだ。
しかしどうやらこの国は国交よりも戦争を推奨しているようだ。
その理由がこの国の名前 人間至上主義国家 クラストル といういかにもな呼称だった
名前のとうり他種族間の身分差別が著しい国らしい。隣国の獣人の国、魔族の国と現在睨みあいが続いているらしい。
そして僕達が帰るためには魔族の国の王を倒し、王が持っている魔道具。それを使えば元の世界に帰れるらしい。
なんとも胡散臭い、信用できない話だ。僕のこの国に対しての評価がどんどんと下がっていく。
そしてこの 女神の間 で異世界からの召喚者は女神からの加護を貰い“異世界”の職業称号が与えられる。 そしてその中から異世界の勇者が選ばれるのだそうだ。
(うん、あのステンドグラスは女神だったのか。あの教室で流れた音声、そこでも女神の名前が出てきたな。)
「さあそれでは!異世界の勇者様方ステータスと唱えてください!それがあなた方が女神から与えられた力です!」
とハーゲンは高らかに宣言した。
そして僕達は いわれるままに唱えていた
「「「「「「ステータス」」」」」」」
そして皆、空中の一点を見つめていた
僕以外は。
まるで今まで寝ていたかのような感覚だ、周りでざわざわと騒ぐ音が聞こえるが聞こえる。
そして周囲を見渡すと唖然とした。
(何処だここは?)
見た事も無い部屋。
天井には、大きなシャンデリア,正面の壁にはステンドグラスで描かれた羽根の生えた天使?の絵。
地面には黒い線で描かれた大きな模様・・・いやこれは魔方陣?
そしてその上には自分を含めたクラスメイトが座りこんでいた。
「なんだよここどこだよ!!」 「なに!なにがおこってるの?」 「おい!誰か説明しろよ!」 「さっきまで教室にいたよね!」 「嘘だろこれって!」
徐々にクラスメイト達か騒ぎだした。そんな時
「待ってくれみんな! 落ち着いて!」
(確かクラスの委員長になった奴だ、名前は・・・覚えてねぇ誰だ?)
「みんな今パニックになるのはまずいです!落ち着いて現状を把握しましょう」
名無し委員長が仕切り始めた、すると
「落ち着けだと!!落ち着けるわけないだろこんな状況で!!マジここ何処だよ!!」
「誘拐なんじゃないの?だって私たちさっきまで教室にいたんだよ?」
「眠らされたの? 催眠ガスとか?」
「さいみんがす? ゆうかい?誘拐だと!!ふざけるなよ!!誰だよでてこいよ!!」
「なんで私がこんな目に会わなきゃいけないの!誰よ誰のせいよ!」
とさらにパニックになってしまった。委員長もこの状況を押えようとしていたが効果わ無かった。
そんな中で
「まあまあ~ みんな~怖いのわかるけどさ~叫んでもこの状況は解決しないよ~? まずは~ 冷静になろうよ~」
健司だ 健司が冷静にみんなに声をかけていった。すると
「あぁ健司かすまん、ちょっと混乱しててさ」
「葉山君ありがとう 私、すっごく怖くて」
「そうだなやっぱ たよりになるな健司!!」
と健司を中心にクラスがまとまり始めた。
(何なんだこいつらは!たかが普通の高校生だぞこいつは!そんなに健司はクラスの中心で安心できる存在なのか?そんな信用があるのか?なんでこんな奴が なんでこんな奴に、なんで!)
と また無表情で脳内での呪詛を吐いていると
(((ガシャ!ガシャ!ガシャ! ))) (ギーーバン!!)
と複数の足音の後、扉が開く音が聞こえた、そして
「お待たせいたしました!!異世界の称号も持つ勇者様方!!」
そこには、タキシードに眼鏡、ポマードたっぷりオールバックの痩せた男とその横に地面につきそうな白く長い髪と髭そして真っ白なローブを着た老人とが立っていた。
そしてその奥には、銀色の甲冑を着た人間が二十人ほどが整列していた。
そんな状況を見て僕たちは声も出せず固まってしまっていた。
「失礼いたしました、わたしは勇者様方の案内役を担当します。ハーゲン・マレーと申します気軽にハーゲンとお呼びくださいそしてこちらが今回の召喚の儀を成功させた宮殿魔術師魔術師長のジュール・マルグリド様です」
とタキシード姿の男が話し始めた。どうやらこの男が案内役のようだ。
そして白髪のじいさんが前へ出来てきて。
「うむ 勇者諸君よ!!我は一足先に謁見の間にて、王と待っておる主らの中に真の勇者が居ることを、願っておるぞ!!」
それだけ言うと白髪じいさんは部屋から出て行った
(一体何しに来たんだ?あの爺さん)
と考えていると、振り向きざまに一瞬睨みつけられた様な気がした。
そしてハーゲンが説明を始めた
「まずこの世界は皆様からすると異世界と呼ばれるものでございます。」
その言葉でクラスのほとんどが困惑しながらも説明を黙って聞いていた。
「そして皆様にはこの国の勇者とその仲間として戦ってほしいのです」
(・・・誰も反応無しか・・・この異様な現状と雰囲気は疑いようがないか。)
その後 僕らはハーゲンの話を黙って聞くしかなかった。
なんでもこの異世界の名前は ルーフというらしい 。
大陸はすべて陸続きになっていて人間を含めた種族、エルフ、ドワーフ、獣人、魔族などのそれぞれの国が存在しているのだと言う。もちろんその他にも種族関係なく治めるられている国や外交が盛んで他国と有効な関係の国などもあり。全ての国が戦争状態というわけではないようだ。
しかしどうやらこの国は国交よりも戦争を推奨しているようだ。
その理由がこの国の名前 人間至上主義国家 クラストル といういかにもな呼称だった
名前のとうり他種族間の身分差別が著しい国らしい。隣国の獣人の国、魔族の国と現在睨みあいが続いているらしい。
そして僕達が帰るためには魔族の国の王を倒し、王が持っている魔道具。それを使えば元の世界に帰れるらしい。
なんとも胡散臭い、信用できない話だ。僕のこの国に対しての評価がどんどんと下がっていく。
そしてこの 女神の間 で異世界からの召喚者は女神からの加護を貰い“異世界”の職業称号が与えられる。 そしてその中から異世界の勇者が選ばれるのだそうだ。
(うん、あのステンドグラスは女神だったのか。あの教室で流れた音声、そこでも女神の名前が出てきたな。)
「さあそれでは!異世界の勇者様方ステータスと唱えてください!それがあなた方が女神から与えられた力です!」
とハーゲンは高らかに宣言した。
そして僕達は いわれるままに唱えていた
「「「「「「ステータス」」」」」」」
そして皆、空中の一点を見つめていた
僕以外は。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる