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11・・・討伐
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太陽が登る前の早朝、俺は最悪の状態で目を覚ました。
(ぎぼじワルイ。・・・義母痔悪い)
それは昨日の狩りで上がった[気配察知]レベル9のせいだ。
このスキルは自分の周りにいる物の気配を感じる便利スキルだが。レベルが上がるたびにその範囲が広がっていく。昨日は、そのおかげで草原にいる獲物を狩りまくったのだが。この気配察知、レベルが9に上がったとたんその範囲がいままでの倍近く広がった。8の時点で結構きつかったのにその倍になったのだ。判断できないものがうごめいてる気持ちわるさ。我慢ができない。
まあこのスキルは意識して範囲を広げれば広げるほど察知する感覚があいまいになって行くようだ。
今はなんとかそれを利用してギリギリまで範囲を広げてあいまいにしているのだが。そんな状態で安眠なんかできるわけがない
「はあーくそどうすればいいんだこれ?」
そう言ってガンガンしてきた頭を抑えながら、昨日深夜近くに付いたコウリ村の宿屋から出た。
そして早々に森へと向うことにした。
「はー街中よりはマシになったか、」
気配察知は自分から遠いと存在が確認できる程度で近づいていくと目で見ているのと変わらない情報が入ってくる。
そんな情報過多の状態をどうにかしようと考えている時に、頭の上から何かが落ちてくる気配に気がついた。
「おっと! ん?これは」
かわした俺の目の前には緑色のゼリーの様なプルプルの塊が降ってきた
「お、スライムか これは記念に《身分証明》」
《身分証明》で調べてみると予想どうり今までで最弱だった。だが、このスライム
《身分証明》
スライム
LV10
HP200
MP20
攻撃力34
守備力10
俊敏力30
魔力 10
[魔法]
無し
[スキル]
状態異常耐性LV4(70/300) 総280ポイント
HP回復上昇LV2(40/50) 総50ポイン
物理防御上昇LV2(40/50) 総50ポイン
[固有技能]
無し
とんでもスキルを持っていた。
「HP回復上昇、状態異常耐性と物理防御かレベルは、低いがヤバいなこれ」
そして俺は、《正当署名》を使うため。挑発しようと手を伸ばすと
ズブッ 「パキッツ」 ぶるっ しーん―――
「えっ!死んだ?弱っ!」
するとスライムの体がドロドロに崩れて中から緑色の石が浮き出てきた
「おーこれが魔石か。昨日狩った奴からは出なかったが、これが動物と魔物のちがいか」
そう言いながら小指の爪程の魔石を《プール》で収納し他のスライムを探し始めた
どうやらスライムは木の上や 穴の中 木の根元など人目に付かない所に隠れているようだ。
それを気配察知で見つけて触らないように挑発、《正当署名》してから狩り尽くす。 そうしていると今度は奥の方でこっちに近づいてくる集団の気配を察知した。
そこには、ゴブリンが3匹 オークが2匹を確認できた。《身分証明》済み
「おーあいつがオークか想像どうりの体だが 俺はあれを食ったのか・・・」
そう言って上がりすぎた俊敏力で近づいて喉に手と付け首を折る、圧倒的な戦力さだな。
ゴブリンから [剣術] [短剣術] [棍術] オークからは [腕力上昇] [威圧]
[嗅覚感知]を徴収した。うまうま そしてゴブリンとオークを解体してみると、心臓の位置に魔石を見つけた。
「ゴブリンは魔石だけでいいか、装備もボロボロだし流石にこれを食うきにはなれないしな。」
もちろんオークは《プール》した。
その後ちょっと頑張りすぎた俺は、 スライムの魔石145個 ゴブリンの魔石36個 オークの魔石 24個 オークの肉24匹分となっている、
不思議なことにスライムとゴブリンとオークが8,9匹くらいのパーティーで行動しているようで、それが村の周囲を囲うように分散していた。
「ん~これは村に近々何かありそうだな」
そう言って昨日、村長が話してくれた事を思い出す。
「ええ、オーガは5日ほど前に目撃されまして その後偵察に何人か行かせたのですが、どうやらゴブリンとオークが集団で見回りをしているようでこちらからは手が出せないのです」
「ゴブリンとオークが一緒に行動するのはよくあるのか?」
「いえ多分ここに来たオーガがまとめているのではないかと。」
「オーガか、ちなみにオーガは一匹だと思うか?」
「ええ基本オーガぐらいになると一匹で行動すると思いますが」
「ちっ、わかったオーガの討伐が終わったらどうすればいい?」
「はいこちらにオーガの角か魔石を持って来てくだされば受領印を押させていただきます」
そう言って村長は俺を宿屋へ見送った
「ん~オーガか。魔物が集団でまとまっている気配があるがここにいるのか?・・・ま、行ってみるか」
そして気配を頼りに森のさらに奥へと入っていった
気配のあるところに近づくたびにゴブリンとオークに会う事が増えていった。
ゴブリンとオークは 武術系スキル持ちやレベルと体が大きくなって奥に行くたびに強化されているようだ。そしてその溜まり場にたどり着いた。
「こんどはゴブリン15匹 オーク5匹か いきなり増えたな、ん?あれは、オーガか?」
ゴブリンやオークの後ろにオークのよりもでかい、まんまな鬼が立っていた。
《身分証明》
オーガ
LV50
HP:3700
MP:370
筋力:900
防御力:500
俊敏力:279
魔力:60
運:76
[スキル]
指揮LV6(370/1200) 総1480ポイント
腕力上昇LV6(590/1200) 総1600ポイント
体力上昇LV5(550/600) 総1060ポイント
威圧LV4(280/300) 総490ポイント
気力操作LV3(100/150) 総160ポイント
[固有技能]
狂鬼化
(これって普通一人で倒すもんじゃないだろ、なんであの村長何も言わずに俺を見送ったんだよ)
そして俺は、オーガを残して全てのゴブリンとオークを狩っていく。
オーガから逃げ回りながら《正当署名》で契約済みの奴らを、喉持って「ゴキッ」。喉持って「ゴキッ」。
そうして周りにはオーガが一匹になった
「さて実験してみようかな」
そういっておれはさっきから仲間をやられ怒り狂ったオーガの前に歩いて行った。
「ガァーーグルルァーー」
「ん?おお、これが威圧かピリピリするな」
ほとんど効いていない威圧を感じながらオーガの攻撃を待っていた、すると
オーガの腕がミチミチと音がなり思いっきり体を反らして俺の顔面にその拳を叩きつけた。
ドンッ!!・・・・
と土煙が上がった。
だが
「あーやっぱり痛くもないのか」
と俺は全くさっきと変化なしで立っていた。
オーガは、口を開けて自分の拳と俺の顔を交互に見ていた。
「さっきのがお前の全力か?」
すると挑発られたのがわかったのかオーガは、地面を叩きながら吠えた。すると徐々に体の色が赤黒
く変化し角と牙が大きくなっていく。
「おーあれが狂鬼化かあそこからさらに大きくなるのか。・・・これはすごいな」
(俺は変身は最後まで見る派なので手は出しません。)
そうしてまた大ぶりの拳で俺に殴りかかってきた
「すまんな」
その拳をよけそのまま真横に移動する。そしてすれ違いざまに喉を持って相手を地面に押し倒した。
ド―――ン
さっきよりも砂煙が舞う
「終わりだ」
ゴギッッ!!
「ふぃー、今回はうん、いい戦いだった!」
そう言って俺はゴブリンは魔石 オークは肉 オーガはそのまま《プール》した。
「さーて、こっからどうしよう。オーガは基本単独行動なんだろ?あと4匹もどっから見つてくればいいんだ?」
と考えていると
「あれ?ユウさんじゃないですか?」
と後ろから声をかけられた。
「ん?ガスール?」
「はい、昨日はどうも」
そう昨日、解体を教えてもらい街で別れたはずのガスールだった。
「ユウさんはこんなところで何やっているんですか?」
「ん、ああ依頼を受けてオーガの討伐にきたんだよ。そっちはどうして?」
「僕も同じです。ただ僕は、偵察のみですけど」
と言って、遂行中の紙を出してきた。冒険者はブッキングした時などは遂行中の紙を見せ合うのがマナーのようだ。
「え!オーガ5匹の討伐依頼ですか?・・・これはありえないですね」
「ああオーガってほとんどが単独行動なんだろ?だからあと4匹討伐しなきゃいけないんだよ」
「あーやっぱりここにいたオーガ倒したのはユウさんだったんですね。あれ?でも倒したオーガは、っていうかオークもいませんね?」
(あ、やばい?《プール》のスキルばれたんじゃ)
「あー、昨日の道具屋で魔法袋買ったんだよ!」
「ああ、そうなんですか、でもこの依頼どうするんです?あと4匹なんてこの辺にいるとも思えないんですけど」
「ああどうするかな」
そんな風に考えていると。
「よし!分かりましたそれなら、私が持っている分をお渡ししましょうか」
そういってガスールは、腰に下げた袋から4個の 拳ぐらいの大きさのある魔石を取り出した
「え、いいのか?俺遠慮とかしないぞ?」
「ええいいですよ。今回のは依頼自体ちょっとおかしかったんですから、助けあいです」
そう言って俺に魔石を渡してきた。
「ありがとな、助かったよ。これで帰るだけだ。でそっちは、これからどうすんだ?」
「僕は、ちょっとオーガがこんな所に来た訳を調査しないといけないので」
「そうかじゃあな」
とガスールと別れ村へと向かった。
(あれ?そういえばガスールに身分証明使って無いな。 昨日もそうだがあいつの俺の気配察知にも引っかからなかったな。んん?もう居なくなってる?・・・・いったい何者なんだ?ガスールッ)
そして村の前でオーガを《プール》から出し、肩に担いで村に入って行った。
「なっ!オーガ! 一体どうゆうことですか!!これは!」
「? オーガを討伐して欲しいと依頼したのはこの村だろう?」
「そっ!!そうですがあなたはFクラスでしょうなぜオーガを討伐きるのですか?!」
(ん?なんで俺のクラス知っているんだ?昨日、俺については名前くらいしか話していないぞ?)
「できたものはしょうがないと思うが。それより早く受領印を押してくれ」
「まってください、この遂行中の紙にはオーガを五体と書いてあります。なので五体揃えるまでは受領印は、押す事は出来ません。」
となぜか自信満々に村長は宣言した
「ああ後の4匹は重かったんで魔石だけ持ってきた。はい4個」
「へ?馬鹿な・・・・クッはい、確かに。分かりました、ではこのオーガはどうしますか?」
(悔しそうだな村長・・・ギルド長から何か言われているのか?それじゃあオーガを上げるのも勿体ないな。)
「そうだな、持って帰るよ」
「では、こちらをギルドの受付に持っていけば依頼達成です」
そう言って村人に見送られながら王都へと帰っていった。
その帰り道、オーガを《プール》して。寄り道(スライム狩り)しながら進んでいると広範囲から俺の事を囲うようにして進んでくる集団の気配があった。それは徐々に徐々に近づいてきていた。
「ん?ゴブリンやオークじゃないな、人かな? 」
そして俺の目の前に黒の鎧をつけた男たちが現れた
「すまねないがここを通す訳にはいかないんだ、素直に死んでくれ」
騎士風に男はそれだけ言うと周りの人たちが腰に差してある剣を一斉に抜いた。
「あー、あんたらギルド長の命令か?・・・・あのおっさんさっそく契約違反だな(フフ)」
(名前はなんだっけ?えーと・・・もうデブでいいか)
そして俺からの質問を無視してそいつらは、襲ってきた。
彼らは、結構な実力者なのか一斉に10人ほどで周りを囲い逃げ道をなくして攻撃を仕掛けてきた。
短剣を持った男達が横から二人、盾を待った男と剣を待った男が正面から斬りかかる。弓と杖をもった人が後方で矢と魔法で攻撃。回避出来る地点を1つずつ潰して行くような動きだった。熟練の連携だ。
だがどの攻撃も当たることなく俺は全て至近距離でかわしていった。
≪スキル《正当署名》により10名との契約が成立しました≫
そしてようやく契約が成立した。今回交した契約も戦力を削った分だけその都度、徴収出来る。
決闘の時に交した契約だ。
集団戦において、人一人の戦力は結構でかい。つまり、一人倒せば戦力が削れる。すると芋ずる式にHPを0にしていける。
そして全員のHPが0になり立っていられ無くなるのにそんなに時間はかからなかった。
そして全員が地面に崩れ落ちた。
「「「「「「!!!」」」」」
(?今回は喋れるやつはいないのか? 人によって反応がまちまちだな。
俺は全員の首を片手で折りながら武器武具は《プール》へ死体はそのまま放置。
(人間の死体は《プール》出来ないからしょうがない)
「この国に来てから命狙われてばっかりだな。この依頼達成し終わったらこの国から出るか、クラスメイトへの復讐はまだまだ先に取っておきたいし。」
そう言って最後の一人の首を折る。
〈10人死亡により勝敗を確認。《強制徴収》により、10人全員のステータスを全て徴収。・・・確認しました〉
そして王都ギルドへと帰っていった
あ!財布と装備もちゃんと《プール》しました。
コレでまた ギンカとキンカの姉妹が増える!!ルン!ルン!
ここからスキル説明のみ
[棍術」武術系スキル 棒や棍系の戦闘能力向上。ただしレベル依存
[物理防御上昇]ステータス上昇系 物理攻撃の際、防御力が上がる。ただしレベル依存
[HP回復上昇]ステータス上昇系 HPの回復速度が上がる。ただしレベル依存。
[威圧]特殊系 ステータスに差のある相手の行動に制限をかける事が出来る。感情によって効果減増
ただしレベル依存。
[状態異常耐性]特殊系 健康状態を維持する。ただしレベル依存(上位の個別耐性スキルが存在する)
[嗅覚感知]種族固有 臭いの嗅ぎ分け、位置特定が出来る。嗅覚の強化。
[隠密]のスキルに対抗できる。ただしレベル依存。
【狂鬼化】
体内の気力操作、MPを消費してHP、筋力、防御力、俊敏力にプラス補正
ただし制御不可、制限時間あり。 時間経過後、の使用は解除不可になる。
(ぎぼじワルイ。・・・義母痔悪い)
それは昨日の狩りで上がった[気配察知]レベル9のせいだ。
このスキルは自分の周りにいる物の気配を感じる便利スキルだが。レベルが上がるたびにその範囲が広がっていく。昨日は、そのおかげで草原にいる獲物を狩りまくったのだが。この気配察知、レベルが9に上がったとたんその範囲がいままでの倍近く広がった。8の時点で結構きつかったのにその倍になったのだ。判断できないものがうごめいてる気持ちわるさ。我慢ができない。
まあこのスキルは意識して範囲を広げれば広げるほど察知する感覚があいまいになって行くようだ。
今はなんとかそれを利用してギリギリまで範囲を広げてあいまいにしているのだが。そんな状態で安眠なんかできるわけがない
「はあーくそどうすればいいんだこれ?」
そう言ってガンガンしてきた頭を抑えながら、昨日深夜近くに付いたコウリ村の宿屋から出た。
そして早々に森へと向うことにした。
「はー街中よりはマシになったか、」
気配察知は自分から遠いと存在が確認できる程度で近づいていくと目で見ているのと変わらない情報が入ってくる。
そんな情報過多の状態をどうにかしようと考えている時に、頭の上から何かが落ちてくる気配に気がついた。
「おっと! ん?これは」
かわした俺の目の前には緑色のゼリーの様なプルプルの塊が降ってきた
「お、スライムか これは記念に《身分証明》」
《身分証明》で調べてみると予想どうり今までで最弱だった。だが、このスライム
《身分証明》
スライム
LV10
HP200
MP20
攻撃力34
守備力10
俊敏力30
魔力 10
[魔法]
無し
[スキル]
状態異常耐性LV4(70/300) 総280ポイント
HP回復上昇LV2(40/50) 総50ポイン
物理防御上昇LV2(40/50) 総50ポイン
[固有技能]
無し
とんでもスキルを持っていた。
「HP回復上昇、状態異常耐性と物理防御かレベルは、低いがヤバいなこれ」
そして俺は、《正当署名》を使うため。挑発しようと手を伸ばすと
ズブッ 「パキッツ」 ぶるっ しーん―――
「えっ!死んだ?弱っ!」
するとスライムの体がドロドロに崩れて中から緑色の石が浮き出てきた
「おーこれが魔石か。昨日狩った奴からは出なかったが、これが動物と魔物のちがいか」
そう言いながら小指の爪程の魔石を《プール》で収納し他のスライムを探し始めた
どうやらスライムは木の上や 穴の中 木の根元など人目に付かない所に隠れているようだ。
それを気配察知で見つけて触らないように挑発、《正当署名》してから狩り尽くす。 そうしていると今度は奥の方でこっちに近づいてくる集団の気配を察知した。
そこには、ゴブリンが3匹 オークが2匹を確認できた。《身分証明》済み
「おーあいつがオークか想像どうりの体だが 俺はあれを食ったのか・・・」
そう言って上がりすぎた俊敏力で近づいて喉に手と付け首を折る、圧倒的な戦力さだな。
ゴブリンから [剣術] [短剣術] [棍術] オークからは [腕力上昇] [威圧]
[嗅覚感知]を徴収した。うまうま そしてゴブリンとオークを解体してみると、心臓の位置に魔石を見つけた。
「ゴブリンは魔石だけでいいか、装備もボロボロだし流石にこれを食うきにはなれないしな。」
もちろんオークは《プール》した。
その後ちょっと頑張りすぎた俺は、 スライムの魔石145個 ゴブリンの魔石36個 オークの魔石 24個 オークの肉24匹分となっている、
不思議なことにスライムとゴブリンとオークが8,9匹くらいのパーティーで行動しているようで、それが村の周囲を囲うように分散していた。
「ん~これは村に近々何かありそうだな」
そう言って昨日、村長が話してくれた事を思い出す。
「ええ、オーガは5日ほど前に目撃されまして その後偵察に何人か行かせたのですが、どうやらゴブリンとオークが集団で見回りをしているようでこちらからは手が出せないのです」
「ゴブリンとオークが一緒に行動するのはよくあるのか?」
「いえ多分ここに来たオーガがまとめているのではないかと。」
「オーガか、ちなみにオーガは一匹だと思うか?」
「ええ基本オーガぐらいになると一匹で行動すると思いますが」
「ちっ、わかったオーガの討伐が終わったらどうすればいい?」
「はいこちらにオーガの角か魔石を持って来てくだされば受領印を押させていただきます」
そう言って村長は俺を宿屋へ見送った
「ん~オーガか。魔物が集団でまとまっている気配があるがここにいるのか?・・・ま、行ってみるか」
そして気配を頼りに森のさらに奥へと入っていった
気配のあるところに近づくたびにゴブリンとオークに会う事が増えていった。
ゴブリンとオークは 武術系スキル持ちやレベルと体が大きくなって奥に行くたびに強化されているようだ。そしてその溜まり場にたどり着いた。
「こんどはゴブリン15匹 オーク5匹か いきなり増えたな、ん?あれは、オーガか?」
ゴブリンやオークの後ろにオークのよりもでかい、まんまな鬼が立っていた。
《身分証明》
オーガ
LV50
HP:3700
MP:370
筋力:900
防御力:500
俊敏力:279
魔力:60
運:76
[スキル]
指揮LV6(370/1200) 総1480ポイント
腕力上昇LV6(590/1200) 総1600ポイント
体力上昇LV5(550/600) 総1060ポイント
威圧LV4(280/300) 総490ポイント
気力操作LV3(100/150) 総160ポイント
[固有技能]
狂鬼化
(これって普通一人で倒すもんじゃないだろ、なんであの村長何も言わずに俺を見送ったんだよ)
そして俺は、オーガを残して全てのゴブリンとオークを狩っていく。
オーガから逃げ回りながら《正当署名》で契約済みの奴らを、喉持って「ゴキッ」。喉持って「ゴキッ」。
そうして周りにはオーガが一匹になった
「さて実験してみようかな」
そういっておれはさっきから仲間をやられ怒り狂ったオーガの前に歩いて行った。
「ガァーーグルルァーー」
「ん?おお、これが威圧かピリピリするな」
ほとんど効いていない威圧を感じながらオーガの攻撃を待っていた、すると
オーガの腕がミチミチと音がなり思いっきり体を反らして俺の顔面にその拳を叩きつけた。
ドンッ!!・・・・
と土煙が上がった。
だが
「あーやっぱり痛くもないのか」
と俺は全くさっきと変化なしで立っていた。
オーガは、口を開けて自分の拳と俺の顔を交互に見ていた。
「さっきのがお前の全力か?」
すると挑発られたのがわかったのかオーガは、地面を叩きながら吠えた。すると徐々に体の色が赤黒
く変化し角と牙が大きくなっていく。
「おーあれが狂鬼化かあそこからさらに大きくなるのか。・・・これはすごいな」
(俺は変身は最後まで見る派なので手は出しません。)
そうしてまた大ぶりの拳で俺に殴りかかってきた
「すまんな」
その拳をよけそのまま真横に移動する。そしてすれ違いざまに喉を持って相手を地面に押し倒した。
ド―――ン
さっきよりも砂煙が舞う
「終わりだ」
ゴギッッ!!
「ふぃー、今回はうん、いい戦いだった!」
そう言って俺はゴブリンは魔石 オークは肉 オーガはそのまま《プール》した。
「さーて、こっからどうしよう。オーガは基本単独行動なんだろ?あと4匹もどっから見つてくればいいんだ?」
と考えていると
「あれ?ユウさんじゃないですか?」
と後ろから声をかけられた。
「ん?ガスール?」
「はい、昨日はどうも」
そう昨日、解体を教えてもらい街で別れたはずのガスールだった。
「ユウさんはこんなところで何やっているんですか?」
「ん、ああ依頼を受けてオーガの討伐にきたんだよ。そっちはどうして?」
「僕も同じです。ただ僕は、偵察のみですけど」
と言って、遂行中の紙を出してきた。冒険者はブッキングした時などは遂行中の紙を見せ合うのがマナーのようだ。
「え!オーガ5匹の討伐依頼ですか?・・・これはありえないですね」
「ああオーガってほとんどが単独行動なんだろ?だからあと4匹討伐しなきゃいけないんだよ」
「あーやっぱりここにいたオーガ倒したのはユウさんだったんですね。あれ?でも倒したオーガは、っていうかオークもいませんね?」
(あ、やばい?《プール》のスキルばれたんじゃ)
「あー、昨日の道具屋で魔法袋買ったんだよ!」
「ああ、そうなんですか、でもこの依頼どうするんです?あと4匹なんてこの辺にいるとも思えないんですけど」
「ああどうするかな」
そんな風に考えていると。
「よし!分かりましたそれなら、私が持っている分をお渡ししましょうか」
そういってガスールは、腰に下げた袋から4個の 拳ぐらいの大きさのある魔石を取り出した
「え、いいのか?俺遠慮とかしないぞ?」
「ええいいですよ。今回のは依頼自体ちょっとおかしかったんですから、助けあいです」
そう言って俺に魔石を渡してきた。
「ありがとな、助かったよ。これで帰るだけだ。でそっちは、これからどうすんだ?」
「僕は、ちょっとオーガがこんな所に来た訳を調査しないといけないので」
「そうかじゃあな」
とガスールと別れ村へと向かった。
(あれ?そういえばガスールに身分証明使って無いな。 昨日もそうだがあいつの俺の気配察知にも引っかからなかったな。んん?もう居なくなってる?・・・・いったい何者なんだ?ガスールッ)
そして村の前でオーガを《プール》から出し、肩に担いで村に入って行った。
「なっ!オーガ! 一体どうゆうことですか!!これは!」
「? オーガを討伐して欲しいと依頼したのはこの村だろう?」
「そっ!!そうですがあなたはFクラスでしょうなぜオーガを討伐きるのですか?!」
(ん?なんで俺のクラス知っているんだ?昨日、俺については名前くらいしか話していないぞ?)
「できたものはしょうがないと思うが。それより早く受領印を押してくれ」
「まってください、この遂行中の紙にはオーガを五体と書いてあります。なので五体揃えるまでは受領印は、押す事は出来ません。」
となぜか自信満々に村長は宣言した
「ああ後の4匹は重かったんで魔石だけ持ってきた。はい4個」
「へ?馬鹿な・・・・クッはい、確かに。分かりました、ではこのオーガはどうしますか?」
(悔しそうだな村長・・・ギルド長から何か言われているのか?それじゃあオーガを上げるのも勿体ないな。)
「そうだな、持って帰るよ」
「では、こちらをギルドの受付に持っていけば依頼達成です」
そう言って村人に見送られながら王都へと帰っていった。
その帰り道、オーガを《プール》して。寄り道(スライム狩り)しながら進んでいると広範囲から俺の事を囲うようにして進んでくる集団の気配があった。それは徐々に徐々に近づいてきていた。
「ん?ゴブリンやオークじゃないな、人かな? 」
そして俺の目の前に黒の鎧をつけた男たちが現れた
「すまねないがここを通す訳にはいかないんだ、素直に死んでくれ」
騎士風に男はそれだけ言うと周りの人たちが腰に差してある剣を一斉に抜いた。
「あー、あんたらギルド長の命令か?・・・・あのおっさんさっそく契約違反だな(フフ)」
(名前はなんだっけ?えーと・・・もうデブでいいか)
そして俺からの質問を無視してそいつらは、襲ってきた。
彼らは、結構な実力者なのか一斉に10人ほどで周りを囲い逃げ道をなくして攻撃を仕掛けてきた。
短剣を持った男達が横から二人、盾を待った男と剣を待った男が正面から斬りかかる。弓と杖をもった人が後方で矢と魔法で攻撃。回避出来る地点を1つずつ潰して行くような動きだった。熟練の連携だ。
だがどの攻撃も当たることなく俺は全て至近距離でかわしていった。
≪スキル《正当署名》により10名との契約が成立しました≫
そしてようやく契約が成立した。今回交した契約も戦力を削った分だけその都度、徴収出来る。
決闘の時に交した契約だ。
集団戦において、人一人の戦力は結構でかい。つまり、一人倒せば戦力が削れる。すると芋ずる式にHPを0にしていける。
そして全員のHPが0になり立っていられ無くなるのにそんなに時間はかからなかった。
そして全員が地面に崩れ落ちた。
「「「「「「!!!」」」」」
(?今回は喋れるやつはいないのか? 人によって反応がまちまちだな。
俺は全員の首を片手で折りながら武器武具は《プール》へ死体はそのまま放置。
(人間の死体は《プール》出来ないからしょうがない)
「この国に来てから命狙われてばっかりだな。この依頼達成し終わったらこの国から出るか、クラスメイトへの復讐はまだまだ先に取っておきたいし。」
そう言って最後の一人の首を折る。
〈10人死亡により勝敗を確認。《強制徴収》により、10人全員のステータスを全て徴収。・・・確認しました〉
そして王都ギルドへと帰っていった
あ!財布と装備もちゃんと《プール》しました。
コレでまた ギンカとキンカの姉妹が増える!!ルン!ルン!
ここからスキル説明のみ
[棍術」武術系スキル 棒や棍系の戦闘能力向上。ただしレベル依存
[物理防御上昇]ステータス上昇系 物理攻撃の際、防御力が上がる。ただしレベル依存
[HP回復上昇]ステータス上昇系 HPの回復速度が上がる。ただしレベル依存。
[威圧]特殊系 ステータスに差のある相手の行動に制限をかける事が出来る。感情によって効果減増
ただしレベル依存。
[状態異常耐性]特殊系 健康状態を維持する。ただしレベル依存(上位の個別耐性スキルが存在する)
[嗅覚感知]種族固有 臭いの嗅ぎ分け、位置特定が出来る。嗅覚の強化。
[隠密]のスキルに対抗できる。ただしレベル依存。
【狂鬼化】
体内の気力操作、MPを消費してHP、筋力、防御力、俊敏力にプラス補正
ただし制御不可、制限時間あり。 時間経過後、の使用は解除不可になる。
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