こちらに、サインをお願いします。(笑)

どくどく

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14・・・頭痛解消 バファッ(ガンッ!)・・・や、やさしさは?

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俺は、今部屋の中で目をつぶり胡坐をかき座っている。いわゆる座禅で瞑想といった精神統一の格好だ。

あの後クコに自分の[スキル]気配察知の使い方が分からずに、周りの気配で気分が悪い事を伝えると

「…ご主人様、…気配察知、広げすぎ…処理出来てない…範囲を狭く…そうすれば治る…です」
(どうやら表情だけではなく言葉も感情を乗せるのが苦手のようだ。)

「いやでも、狭くするともっと情報が膨大になって。動くことすらできなくなるんだけど?」

「? …スキルのレベルはいくつ…です?」

「10に成ったばかりだな」

「じゅ!?…そん、な…10、国級者クラス…なのになぜ使えない?…です」

「いやまあ成り行きで・・・」

と、とりあえずの言いわけをしておく正直言い訳を考えるのも辛い。

「…じゃ、いい…それでも小さくして…出来れば……体から2cmの範囲くらいまで…です」

「そんなにか?・・・わかった、いくぞ!!」

そして気合いを入れて 範囲を絞る

「グッ!」

(ああ!街中の全ての気配が濃縮していく感じがする。・・・うへぇ気持ち悪い・・・圧力ぱない押し返されるみたいだ)

と、やっていると範囲が5メートルほどになった。すると急に楽になっていく。そして。

「おお無くなった!!頭痛も吐き気も、しない」

「…うん、…それ普通…ちゃんしたと使い方、覚える…です」

そう言ってクコは精神統一の仕方、気配の感じ方の説明を始めた。
クコは、最初は戸惑っていたがスキルの説明をしていくうちにだんだんと饒舌になっていった。

「気配察知、範囲を狭めるとより、詳しい情報を獲る事できる。それを自分のほしい情報だけ意識して周りの気配を感じていく。イメージの基本は半球型、自分の知りたい情報がある場合はその方向に扇状に広げていく感覚、処理できる情報は慣れて行くか[並列演算]、[思考加速]、[高速演算]、などで補助し広げられる。
さっきほどは多分、半円か球型に広げて処理できずにいた。だから頭痛の症状が出ていたと思われます。理想形は扇型も狭めて行き、知りたい情報を線で結ぶのが理想。この探知系スキルはまだ種類があり主に動物系魔物系に多くみられ・・・」

「まてまて、今はそこまではいい気配察知だけ教えてくれ。さっきよりはだいぶ範囲を意識できるようにはなって来たが狭くするのがこう難しいんだ 体に張り付く感じがして」

と自分が夢中になっていたのに気づいたのか。顔が少し赤くなっていった

「…人に教えるのは初めて…ごめんなさい……ご主人様…です」

そういってクコは、うつむいてしまった、

「…でも…これから気を付ける…あと張り付く違和感は…慣れてないだけ…でもその感覚は、大事…他人に察知される…その感覚も同じように感じる…です」

そういって夕方近くになってようやく俺は、気配察知を使えるようになっていった。

今までと全く違い範囲を狭め、自分の意識で、調整できるようになった。後ろにいる相手でもどう動いているか認識でるようになっていた。

「ふー、とりあえずはこれで終わりか、こんなに便利なスキルも使い方を知らないと全く使えないな。」

そんなことを言っていると、さっきと違い俺の方を向いてクコが、話しかけてきた

「…ご主人様…聞きたい事が、ある…です」

「ああこのスキルをどうやって(・・・・)習得したのか。だろう?」

「…もしかして…ご主人様…あの貴族と同じ…」
とクコが言い終わる前に俺は答えた。

「ああそうだ、俺のこのスキルは他人から奪ったものだ」

「…また、私は…繰り返し…奪われる…」

そう言って瞳の色がさらに暗くなっり、表情が抜けていく

「また・・・か、クコの持っている[固有技能]が関係してるんだろ?」

「!!…やっぱり知ってた…それで私を買った…」

さっきまで少し元気になったと思ったクコが俺から距離を取り。あの時の無表情に戻った

「いやそれは違うぞクコ、勘違いするな。俺が、クコを買ったのは、俺と似ていると思ったからだ」

「…似ている?…」

「そうだ、いや厳密には昔の俺かな。似ていたんだ。だから俺は、クコに名前を聞いたんだよ。この世界で初めての興味を持った対象だからな」

「…言っている意味…わからない…私に、何を…させる?…です」

「クコには俺の手伝いをしてもらいたい、この世界を自由に奪い生きるための手伝いを。だからクコには俺の為に強くなってもらうぞ?そのためにクコを選んだんだよ」

「…強く?…私が…ご主人様…が強くなるんじゃない?…私から奪い…強くなるんじゃ?…」

「クコから奪う?なんでそんな必要がある?」

そう言って俺は自分の《身分証明》をクコにも見えるように。 白紙の契約書に映し出した。

(さすが《契約書制作》さまさまだな。白紙にサインすれば俺も契約者あつかいになる。)

《身分証明》

ユウ・タカイシ

[職業]
無し(異端の契約士)

LV 1
HP:376870
MP:347400
攻撃力:27123
防御力:21021
俊敏力:23520
魔力:21004
運:1212

[魔法]
無魔法LV7(1500/2400)総3810ポイント
光魔法V6(590/1200) 総1600ポイント
火魔法LV9(9800/10000) 総20610ポイント
水魔法LV6(60/1200) 総1170ポイント
風魔法LV9(9800/10000) 総20610ポイント
土魔法LV5(230/600) 総740ポイント
闇魔法LV6(1160/1200) 総2270ポイント

[スキル]

剣術10(200/20000)20010総ポイント
短剣術10(200/20000)20010総ポイント
斧術LV6(70/1200) 総1180ポイント
格闘術LV8(290/4800) 総5000ポイント
弓術LV5(50/600) 総560ポイント
盾術LV5(50/600) 総560ポイント
棍術LV6(70/1200) 総1180ポイント
体力上昇LV9(7900/10000) 総18710ポイント
腕力上昇LV9(7000/10000) 総17810ポイント
物理防御上昇LV9(7190/10000) 総17000
脚力上昇LV10(250/20000)20060総ポイント
魔力上昇LV6(70/1200) 総1180ポイント
HP回復上昇LV9(7190/10000) 総17000
MP回復上昇10(200/20000)20010総ポイント
見切りLV8(290/4800) 総5000ポイント
罠設置LV10(1250/20000)21060総ポイント
罠感知LV10(750/20000)20560総ポイント
罠解錠LV6(70/1200) 総1180ポイント
作法LV5(55/600) 総565ポイント
隠密LV10(1250/20000)21060総ポイント
気配察知LV10(2250/20000)22060総ポイント
危険察知LV9(9900/10000) 総19710ポイント
魔力察知LV5(155/600) 総665ポイント
気力操作LV3(100/150) 総160ポイント
魔力操作LV9(6900/10000) 総16710ポイント
偽装LV10(30/20000)19840総ポイント
鑑定LV8(290/4800) 総5000ポイント
看破LV6(870/1200) 総1980ポイント
詠唱破棄LV8(1300/4800) 総6010ポイント
隠密LV10(200/20000)20010総ポイント
隠蔽LV10(200/20000)20010総ポイント
指揮LV6(410/1200)総1640ポイント
威圧LV4(280/300) 総490ポイント
態異常耐性LV10(19690/20000)総39200総ポイント
突進LV6(60/1200) 総1170ポイント
嗅覚感知LV4(180/300) 総390ポイント




【固有技能】
契約書(悠)
バーサーカー
無詠唱(闇)
狂鬼化
鑑定の魔眼



そしてクコは身分証明を見ながら

「……ごしゅ、ご主人様…神様…です」

「化け物の方が近いと思うが。これで信用してくれるか?」


「…で、でも…わ、わたしは…なに、すればいいか……わっわからない…です」

とクコは言葉を詰まらせながら混乱しているようだった。

「今は落ち着け、それをこれから自分で考えていくんだ。まず、クコは何をしたい?」

「これから?……強く、なり、たい…なれなかった、から…頑張ったのに…奪われちゃった…頑張ったのに…全部なくなっちゃったから……で、す 」

歯を食いしばりながらも無表情の目をいっぱいに広げ伝えようとするがそれでも感情は伝わらない、伝えられない。そんなクコは俺の方を向き
「…私は…殺したい奴が…居る…です」

そういってクコは、ゆっくりと自分に何があったのか、その過去を話し始めた。

「…昔は、もっと…普通に話せてた…です」
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