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26・・・勝利後が楽しいばかりだと思うなよ!
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戦いが終わり。
「あ、クコ!!クコは大丈夫なのか!!クコ!!」
とクコの元へと走り、抱き上げる。
「クコ!!足は、足は大丈夫か?動けるか?どこが痛い?」
すると真っ赤な顔をしたクコがそれを隠すように胸に顔を押し付ける。
「…うん…痛い…動けない…です」
〈嘘です!嘘ですね!!もうとっくに完治しています。スキル[HP回復上昇]のレベル限界突破の【高速治癒】を渡してあります。効果は治癒力回復力上昇(大)です。欠損以外ならほぼ傷も残りません。まあオーガ種は無駄にタフなのは、[HP回復上昇]は殆どの個体が持っているせいですし・・・
って聞いてますか?!そんな事より!早く離れて!ください!!〉
「クコほんとうに大丈夫か?」
「…ん…大丈夫…です。」
とようやく戦闘は終わった。そう戦闘は(・・・)終わった。・・・あたり一面まだかろうじて生きている奴もいるが動けない魔物ばかり、つまりこれから剥ぎ取り地獄が待っている。
その数オーク110匹、オークの上位種ハイオークにソルジャーオーク会わせて60匹オーガ38匹
(いたんだね)、ジェネラルオーガ3匹そしてエンペラーオーガ1匹。そしてエンペラーの使役獣達。森で待機していた、Bクラス上位の魔物ウォーウルフキング1匹その下位 ウォーウルフ41匹、こいつらは多分オーガ達の足代わりに使われていたのだろう。そして、鳥が役100羽・・・・
それから俺とクコは装備や武器あとは魔石だけ取りそのまま《プール》して言った。
・・・・日が落ち明け方近くになり作業が終わった。
「終わった。やっと終わった――。でもよくこんなに契約の処理ができたな。」
そう言いながら、契約書の束を手に取る。
「これはクコとシエルのおかげだなありがとう。」
「…ん…シエルの…おかげ…です」
〈フフ!確かに今回は、賭けでしたがうまくいきました。私のステータスサポートの「各ステータスポイント凍結」で支払い可能額を超えた契約相手の自動徴収を凍結させておく。そして合図が有れば一瞬で《強制徴収》。それであの量の魔物と契約しポイント化それを最後まで貯めておいて一瞬で徴収、と言う事が出来たというわけです。マスターと一緒に[思考加速]すれば簡単な事ですけどね〉
「ああ、今回使ったエンペラー以外に使った契約は最初の契約「俺の命にかかわる事を絶対にしないだ」。オール0のステータスに対してあの戦力。魔物全てが徴収限界になるのはそんなに時間はかからなかったからな。まあ今はもう使えないけどな。」
「…うん…ご主人様…強くなりすぎ…です」
そうやって徹夜明けのテンションも限界でクコと俺は昼まで眠った。ちなみにシエルは眠る必要無いので、見張り役をやってもらう。まあ実体は無いんだが。
そうして昼過ぎになりこれからの事を決める事になった。
「…村か街…に行く…です。」
〈私も賛成ですクコならもう大丈夫です、心配いりません。それより目的地のシュベール領へのちゃんとしたルートの確保と消耗品の買い足しとやらなければいけない事がいろいろあります。〉
「うーんそうなんだけどな。ここからだと小さい村が一つしかない。しかも結構遠いし、これなら後山何個か超えてから大きい街探したほうが近道な気がするんだよな。」
〈村に行けば、もしかしたら魔法ギルドで魔法使えるようになるかもしれませんよ。〉
そしてクコがまた、俺にお姫様だっこの形で抱き上げられ、俺の全力疾走を味わう事になった。
「!!!!…」
「ウヲォォォ―――――待ってろよ俺の魔法ォォォーーーーー」
〈まあ魔法ギルドでの魔法解口の儀が出来るのは貴族がいるような大きな街だけですけどね。
って聞こえてないですね。〉
そうして全速力で走り続けそれでも息一つきれない体に驚きながら、夕方近くに村へのたどり着いた。
「突然すいません、実は道をお尋ねしたいんですが。街へ行く道はどっちですか?」
と村の門番?柵番?のようなに入口に立っている男に話しかけた。
「お前冒険者か?こんな所に迷子?悪い事は言わない速ここから、離れッ(グッゥ)・・・・あ、ああ、ま、まずは村長のところに行くといい。」
そう言って通してもらった。
ちなみに俺達の格好は、念を入れて村に付く前に着替えてある。俺は初めて買った皮鎧に黒のマントクコは、頭から足元引きずるぐらいまである真っ黒なローブに身長よりもでかい杖を持っている。まるで高名な魔法使い様だ。この服は俺を襲ってきた奴が殆ど顔を隠すタイプのローブを着ていたので予備はたくさんある。
そして村人に聞いて村長の家まで来ていた。
「ようこそいらっしゃいました冒険者様。この村はあまり歓迎できるような物はありませんがゆっくりして行ってください。宿泊所は有りませんが離れがありますのでそこをご自由にどうぞ。」
そういって指差した場所には物置にしか見えない小屋があった。あそこで寝ろと言っているんだな、
(まあ外よりはいいけど。)
そして村長は詳しい話は明日でお願いしますと言って早々に追い出された。
(シエルこの村なんか変じゃないか?)
〈はい、村人は門の前に立っていた人以外見ていませんし。村自体も雰囲気が悪いですね・・・・・恐らくこちらを警戒しているのかもしかすると何かを隠しているのか。だと思います。〉
「うーん詳しくは分からんか。」
とそんな事を考えていると。
「…ご主人様…ご飯…出来た…です」
「きょうは野菜スープにパ肉サンドかうまそうだな。」
と飯を食い終わりそうそうに寝る事にする。
そしてみんなが寝静まった深夜俺は一人寝れないでいた。
(昼まで寝てた現代人なめんなよ。まだ全然眠くない。どうしようシエルー)
〈明日起きれなくなりますよ?こんなときだけ甘えないでください、マスター。〉
とシエルと話をしていると、ガサガサと誰かが近づいてくる音が聞こえた。
〈マスター来ました〉
「ああどうして邪魔者はクコが寝ている時にくるんだ?クコが起きちまうだろ?」
そう言って俺は静かに小屋の扉を開けて外に出たそこには・・・
「おいおいこんな夜中に何かy「「「「お願いします!!助けてください!!」」」
と土下座をする4人の村人がいた。
まあ、分かっていたけどね。この村で何か起きるって。畑も無いし何か仕事をしている訳でもない。村人も村長も首輪をしているし。こんな村が普通の村な訳が無い。誰かが意図的に何らかの理由で作らせない限りは、な。
(ほら!ろくな事にならないじゃん。山越えたて進んだ方が良かったんじゃんか!)
〈マスター、そんな事より速く首輪をはずしてあげないとこのままではまずいですよ。〉
と助けを求めた村人が首輪が食い込んでいるのか首輪をつかんで苦しみ出した。
「んー、はずすってどうやって?」
〈マスターの力ならこんな魔道具そこらへんのスライムと一緒です。さっさと壊して理由を聞いてください。〉
と言われ俺は首輪に手をかけ力を入れると「パキッ」「パキッ」「パキッ」「パキッ」壊れてしまった。村人たちは壊れた首輪をみて驚いていたがすぐ正気に戻り説明してくれた。
そして最初に説明されたのがこの村の名前だった。
村人達が自然に呼び始めた名前、その名前は・・・「生贄村」。
「あ、クコ!!クコは大丈夫なのか!!クコ!!」
とクコの元へと走り、抱き上げる。
「クコ!!足は、足は大丈夫か?動けるか?どこが痛い?」
すると真っ赤な顔をしたクコがそれを隠すように胸に顔を押し付ける。
「…うん…痛い…動けない…です」
〈嘘です!嘘ですね!!もうとっくに完治しています。スキル[HP回復上昇]のレベル限界突破の【高速治癒】を渡してあります。効果は治癒力回復力上昇(大)です。欠損以外ならほぼ傷も残りません。まあオーガ種は無駄にタフなのは、[HP回復上昇]は殆どの個体が持っているせいですし・・・
って聞いてますか?!そんな事より!早く離れて!ください!!〉
「クコほんとうに大丈夫か?」
「…ん…大丈夫…です。」
とようやく戦闘は終わった。そう戦闘は(・・・)終わった。・・・あたり一面まだかろうじて生きている奴もいるが動けない魔物ばかり、つまりこれから剥ぎ取り地獄が待っている。
その数オーク110匹、オークの上位種ハイオークにソルジャーオーク会わせて60匹オーガ38匹
(いたんだね)、ジェネラルオーガ3匹そしてエンペラーオーガ1匹。そしてエンペラーの使役獣達。森で待機していた、Bクラス上位の魔物ウォーウルフキング1匹その下位 ウォーウルフ41匹、こいつらは多分オーガ達の足代わりに使われていたのだろう。そして、鳥が役100羽・・・・
それから俺とクコは装備や武器あとは魔石だけ取りそのまま《プール》して言った。
・・・・日が落ち明け方近くになり作業が終わった。
「終わった。やっと終わった――。でもよくこんなに契約の処理ができたな。」
そう言いながら、契約書の束を手に取る。
「これはクコとシエルのおかげだなありがとう。」
「…ん…シエルの…おかげ…です」
〈フフ!確かに今回は、賭けでしたがうまくいきました。私のステータスサポートの「各ステータスポイント凍結」で支払い可能額を超えた契約相手の自動徴収を凍結させておく。そして合図が有れば一瞬で《強制徴収》。それであの量の魔物と契約しポイント化それを最後まで貯めておいて一瞬で徴収、と言う事が出来たというわけです。マスターと一緒に[思考加速]すれば簡単な事ですけどね〉
「ああ、今回使ったエンペラー以外に使った契約は最初の契約「俺の命にかかわる事を絶対にしないだ」。オール0のステータスに対してあの戦力。魔物全てが徴収限界になるのはそんなに時間はかからなかったからな。まあ今はもう使えないけどな。」
「…うん…ご主人様…強くなりすぎ…です」
そうやって徹夜明けのテンションも限界でクコと俺は昼まで眠った。ちなみにシエルは眠る必要無いので、見張り役をやってもらう。まあ実体は無いんだが。
そうして昼過ぎになりこれからの事を決める事になった。
「…村か街…に行く…です。」
〈私も賛成ですクコならもう大丈夫です、心配いりません。それより目的地のシュベール領へのちゃんとしたルートの確保と消耗品の買い足しとやらなければいけない事がいろいろあります。〉
「うーんそうなんだけどな。ここからだと小さい村が一つしかない。しかも結構遠いし、これなら後山何個か超えてから大きい街探したほうが近道な気がするんだよな。」
〈村に行けば、もしかしたら魔法ギルドで魔法使えるようになるかもしれませんよ。〉
そしてクコがまた、俺にお姫様だっこの形で抱き上げられ、俺の全力疾走を味わう事になった。
「!!!!…」
「ウヲォォォ―――――待ってろよ俺の魔法ォォォーーーーー」
〈まあ魔法ギルドでの魔法解口の儀が出来るのは貴族がいるような大きな街だけですけどね。
って聞こえてないですね。〉
そうして全速力で走り続けそれでも息一つきれない体に驚きながら、夕方近くに村へのたどり着いた。
「突然すいません、実は道をお尋ねしたいんですが。街へ行く道はどっちですか?」
と村の門番?柵番?のようなに入口に立っている男に話しかけた。
「お前冒険者か?こんな所に迷子?悪い事は言わない速ここから、離れッ(グッゥ)・・・・あ、ああ、ま、まずは村長のところに行くといい。」
そう言って通してもらった。
ちなみに俺達の格好は、念を入れて村に付く前に着替えてある。俺は初めて買った皮鎧に黒のマントクコは、頭から足元引きずるぐらいまである真っ黒なローブに身長よりもでかい杖を持っている。まるで高名な魔法使い様だ。この服は俺を襲ってきた奴が殆ど顔を隠すタイプのローブを着ていたので予備はたくさんある。
そして村人に聞いて村長の家まで来ていた。
「ようこそいらっしゃいました冒険者様。この村はあまり歓迎できるような物はありませんがゆっくりして行ってください。宿泊所は有りませんが離れがありますのでそこをご自由にどうぞ。」
そういって指差した場所には物置にしか見えない小屋があった。あそこで寝ろと言っているんだな、
(まあ外よりはいいけど。)
そして村長は詳しい話は明日でお願いしますと言って早々に追い出された。
(シエルこの村なんか変じゃないか?)
〈はい、村人は門の前に立っていた人以外見ていませんし。村自体も雰囲気が悪いですね・・・・・恐らくこちらを警戒しているのかもしかすると何かを隠しているのか。だと思います。〉
「うーん詳しくは分からんか。」
とそんな事を考えていると。
「…ご主人様…ご飯…出来た…です」
「きょうは野菜スープにパ肉サンドかうまそうだな。」
と飯を食い終わりそうそうに寝る事にする。
そしてみんなが寝静まった深夜俺は一人寝れないでいた。
(昼まで寝てた現代人なめんなよ。まだ全然眠くない。どうしようシエルー)
〈明日起きれなくなりますよ?こんなときだけ甘えないでください、マスター。〉
とシエルと話をしていると、ガサガサと誰かが近づいてくる音が聞こえた。
〈マスター来ました〉
「ああどうして邪魔者はクコが寝ている時にくるんだ?クコが起きちまうだろ?」
そう言って俺は静かに小屋の扉を開けて外に出たそこには・・・
「おいおいこんな夜中に何かy「「「「お願いします!!助けてください!!」」」
と土下座をする4人の村人がいた。
まあ、分かっていたけどね。この村で何か起きるって。畑も無いし何か仕事をしている訳でもない。村人も村長も首輪をしているし。こんな村が普通の村な訳が無い。誰かが意図的に何らかの理由で作らせない限りは、な。
(ほら!ろくな事にならないじゃん。山越えたて進んだ方が良かったんじゃんか!)
〈マスター、そんな事より速く首輪をはずしてあげないとこのままではまずいですよ。〉
と助けを求めた村人が首輪が食い込んでいるのか首輪をつかんで苦しみ出した。
「んー、はずすってどうやって?」
〈マスターの力ならこんな魔道具そこらへんのスライムと一緒です。さっさと壊して理由を聞いてください。〉
と言われ俺は首輪に手をかけ力を入れると「パキッ」「パキッ」「パキッ」「パキッ」壊れてしまった。村人たちは壊れた首輪をみて驚いていたがすぐ正気に戻り説明してくれた。
そして最初に説明されたのがこの村の名前だった。
村人達が自然に呼び始めた名前、その名前は・・・「生贄村」。
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