葛木裕美の天国と地獄の旅行話

tetudou1014

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第1章 彼氏に会う前の一困難。

第3話「旅行の最終準備の夜」

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8月10日~夜~




 今日の仕事を終えて定時上がりで帰宅。
 作戦通りで、看護婦長も喜んでいて、何とかなった。



 無茶な作戦だったかもしれないが、
 杉並さんにはいい薬になったと思う。
 
 作戦がもし失敗していたら、
 休暇が本当に取れていたかどうかが本当に怖い…。
 
 久しぶりに彼氏ともども休暇が一緒になったのだから、
 今回は、絶対に彼氏の元に行くと決めていたからだ。

 私はまだ休みは取れやすいけど、彼氏は都内の大学病院こと、
 元私の元仕事場だから、休みが取れにくいのが嫌なほどわかる。



 さて、向こうへ行くときの荷物の準備だけど、
 数日分の着替え・歯磨きセット・鉄道の切符・メイク道具…。
 すべての荷物の確認OKっと。



 そお言えば、杉並さんの最後の言葉が気になるな~。確か…、



「ただ、完全に負けるのは癪だから、
 少し葛木さんが旅行中にお返しさせてもらえるよ。」



 この言葉の意味は、何だろう…?
 気にするだけ負けな気がするけど、いちよう警戒しておこう。

 あの人だと何してきてもわからないと思う。謎に包まれているからな~。



 明日は朝早いから早めに寝よう~と。
 まあ、朝が早いのは慣れているけどね。

 彼氏にSNSで連絡して最終確認と打ち合わせを取って、
 お休み~とベットの中で寝た。



 この時の私は、あの杉並さんの言葉を完全になめていたことを、
 明日、気が付くことになるとは、まったく予想していなかった。
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