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チャッピー&せんせ

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終章

入学生代表

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 ざわめく会場。ひと通り席が埋め尽くされた。徐々に照明が落とされるのに比例し、徐々にざわめきが消えていく。舞台だけが煌々とした照明で照らされた。そして、会場が静寂に包まれた。
 舞台に数人の男性が登場する。それぞれが一応に、国旗と校旗に一礼し、左袖の席に着く。
「ただいまより、○○年度、第○○回、入学式を開会致します。一同起立」
 舞台上の人たちも、ホールの客席の人々もその場に立った。
「礼!」
 静寂の中、一糸乱れることなく会場内の人々が頭を垂れた。
「ご着席下さい」
 厳かな雰囲気の中で入学式が始まった。
 続いて、学長の長い祝辞が述べられ始めたが、真弓は緊張のあまり、学長のその言葉が一切耳に入っていなかった。着慣れないスーツも緊張を高めた。何度も、スーツの上着の裾を引っ張った。来賓の何人かの祝辞と、次々に祝電が読み上げられた。いよいよだ。隣の職員が笑顔で目配せしてくれた。緊張を和らげてくれているつもりなのだろうが、引きつった笑顔しか返すことができない。
 アナウンスが入った。
「続きまして……入学生の挨拶となります」
 一旦、間が空いた。
「入学生代表、佐藤真弓さん」大きな声がホール中に響き渡った。
 アナウンスが入ると、盛大な拍手がホール中に響く。止まない拍手。
 真弓は拍手に包まれ壇上に上がった。そして、国旗と校旗に一礼し、学長と来賓にも一礼した。リハーサル通りにできて、少し安心した。拍手はまだ止まない。
 真弓が演台の前に立ち客席に一礼すると、瞬く間に会場が静寂に包まれた。
 ホールの二階席から真弓の両親が見守っている。母親はハンカチを手にして涙ぐんでいた。
 真弓は、マイクを前にし、ポケットから便せんを取り出した。
 ゆっくりと話しが始まった。
「我々三百四十七名は、本日、この大学の一員となります。今日ここまで育ててくれた両親や恩師の方々に多大なる感謝を込め、そして今日から始まる大学生活に……」
 ざわめく会場。ひと通り席が埋め尽くされた。徐々に照明が落とされるのに比例し、徐々にざわめきが消えていく。舞台だけが煌々とした照明で照らされた。そして、会場が静寂に包まれた。
 舞台に数人の男性が登場する。それぞれが一応に、国旗と校旗に一礼し、左袖の席に着く。
「ただいまより、○○年度、第○○回、入学式を開会致します。一同起立」
 舞台上の人たちも、ホールの客席の人々もその場に立った。
「礼!」
 静寂の中、一糸乱れることなく会場内の人々が頭を垂れた。
「ご着席下さい」
 厳かな雰囲気の中で入学式が始まった。
 続いて、学長の長い祝辞が述べられ始めたが、真弓は緊張のあまり、学長のその言葉が一切耳に入っていなかった。着慣れないスーツも緊張を高めた。何度も、スーツの上着の裾を引っ張った。来賓の何人かの祝辞と、次々に祝電が読み上げられた。いよいよだ。隣の職員が笑顔で目配せしてくれた。緊張を和らげてくれているつもりなのだろうが、引きつった笑顔しか返すことができない。
 さらにアナウンスが入った。
「続きまして……入学生の挨拶となります」
 一旦、間が空いた。
「入学生代表、佐藤真弓さん」大きな声がホール中に響き渡った。
 アナウンスが入ると、盛大な拍手がホール中に響く。止まない拍手。
 真弓は拍手に包まれ壇上に上がった。そして、国旗と校旗に一礼し、学長と来賓にも一礼した。リハーサル通りにできて、少し安心した。拍手はまだ止まない。
 真弓が演台の前に立ち客席に一礼すると、瞬く間に会場が静寂に包まれた。
ホールの二階席から真弓の両親が見守っている。母親はハンカチを手にして涙ぐんでいた。
 真弓は、マイクを前にし、ポケットから便せんを取り出した。
 ゆっくりと話しが始まった。
「我々三百四十七名は、本日、この大学の一員となります。今日ここまで育ててくれた両親や恩師の方々に多大なる感謝を込め、そして今日から始まる大学生活に……」
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