婚約者を口説きます

５２ 復讐

先生は女子を剥し終わると、俺の腕に縛ったネクタイを解き始めた。
きつく縛られていたうえに、暴れたから未だ痺れてはいるがそれを無視して俺から離れようとした先生のネクタイを引っ張り、先生の頬に俺のビチョビチョの頬を擦り付けた。

「！？きっ汚ねぇ！何しやがる！」

「仕返し。バーカ！ 」

あっかんべーをして素早く教室を出る。
早くこの顔を洗いたい。

今までも女の子に囲まれた事は何度もあるが生命の危険を感じた事はなかった。マジで死ぬかと思った・・・

どうにかして仕返しをしたい！
何か良い方法ないだろうか？



あっという間に昼休み。
先生が来る前に逃げる！授業が終わると同時に後ろの扉から出る。

控えていた先生に捕まり腕の中。

「お前の考えそうな事なんてお見通しだ。」 

保健室や職員室から遠い後ろの扉から出ようとした事がバレバレだったみたいだ。４時間目サボればよかった！くそ。

くー。そんな色っぽい笑顔で言われてドキドキする俺の身になれ！だが、ここは教室前。何とか平静保ち、逃げる為に暴れるが力で負けて捕虜となる。

「おーい。正解者ジュース買いに行くぞ。」

「「「「「はーい♪」」」」」

逃げる気満々の俺は先生に手を繋いでいる。しかも、恋人繋ぎ！離せ恥ずかしい！！

「あっ先生咲良ちゃんとデート？良いんだ♪」

「邪魔すると馬に蹴られるぞ。あはは。」

蹴られていいから邪魔してください！

自販機に着くまでさらしもんにされ、先生もいちいち相手するし、クラスメイトは笑うだけで助けないし！俺の心身共にぼろぼろです。



絶対仕返ししてやる！！