欲望のままに

姫川 林檎

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忠犬ハチ公 3

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今日は日直の為、朝逢えなかった!しかも体育もないから姿も未だ観れてない。
川島先輩は綺麗で可愛くて優しい、一度は振った俺を側に置いてくれてる。まぁ、これは田中先輩が面白がっているのが大きいが。田中先輩や他の先輩方は面白がっているが俺の気持ちを馬鹿にしたり、気持ち悪がったりはしていない。優しい先輩方だ。

俺が校門で告白してしまったせいで、今じゃ全校生徒が俺達の事を知ってる。

何人かの男友達が離れて行ったが逆に女友達?が増えた。発展具合やアドバイスをくれる。あまり為にならないけど・・・。

早く終わらないかな、一日の中で一番4時間目が長く感じる。早く先輩に逢いたい。
未だ先輩には触れられないが先輩が可愛い顔で美味しそうに俺の作ったお弁当を食べてくれるのが嬉しい。

キーンコーンカーンコーン

終わった!!
先生早く!!

この先生はすんなり終わらないから嫌いだ。授業は解り易いのに!早く終わってくれたらもっと好きなのに。早く早く!!終わった!!

俺はお弁当セットを持って先輩の教室にダッシュ!!


「川島先輩♪・・・あれ?」

川島先輩が居ない。どうしてんだろう?

「よっハチ。」

「田中先輩おはようございます。川島先輩はどちらですか?」

「真は今日休み。」

「えっ!?どうしたんですか!」

俺の動揺をニヤニヤしながら先輩は楽しそうに見て、

「熱出して寝込んでる。」

っと言った。
川島先輩は一人暮らしって言ってたのに大丈夫なんだろうか?田中先輩が余裕でいるって事はそこまで酷くないのかも知れない。でも、どうゆう状況なのか・・・

「大丈夫なんですか?」

「さぁ?今朝は40℃あったけど今はどうだろうなぁ。母さんも仕事だから誰も居ないし。」

って事は一人で苦しんで居るって事!?今直ぐ行って看病したいけど、彼氏でもない俺が行ったら迷惑だろうか?そもそもそんな資格がないのが辛い。でも、一人にして大丈夫なんだろうか?

「ハチ。お前看病してくれるか?」

さっきまでのにやけた顔ではなく真面目な顔で

「俺はサボリ過ぎて目を付けられているから抜け出せない。お前なら弟妹の面倒看ていて必要な物とかが分かるだろうし。どうする?ここに鍵もあるし。」

俺の顔を見てまたニヤリと笑いながら言って来る。
この先輩は本当に何を考えているのかよく分からない。俺をどうしたいんだ?幼馴染をゲイにしたくないだろ普通。

俺が何を考えているか分かっているのか

「そんな事よりどうする?ホレホレ。」

鍵を振りながら挑発してくる。この先輩の手の上で遊ばれてる感が否めないが仕方ない。お釈迦様と孫悟空みたいだ。けど決して田中先輩はお釈迦様ではないが!

「鍵をください。」

「ほれ鍵。それと地図解り易いから直ぐに分かると思う。真を頼むな。」

「はい。このお弁当食べてください。」

「「「ラッキー♪」」」

鍵とメモを受け取りお弁当を渡すと俺は直ぐに走り出した。すると後ろから

「頑張れよ。」

田中先輩の激が飛んで来たが軽く会釈して走り続けた。



「頑張れってお前は鬼か。」

「アンニュイ真は色気が半端ないからなぁ」

「犬が狼になっちゃうかもね♪」

「ねぇ~♪」

「「「ねぇって・・・」」」



教室に戻り友達に早退する事を伝え荷物を持って自転車を飛ばして駅に向かった。
田中先輩のメモの通り直ぐに家は見付かった。っが!!デカイし庭も広かった。流石長期出張でイタリアに行くような会社に勤めているだけはある。偏見かもしれないが。

呼び鈴を鳴らしてもやっぱり出ないので預かった鍵でお邪魔する。メモによれば2Fの奥の部屋がそうらしい。大きな家は2Fにも部屋が沢山ある。奥って事なので多分この部屋。

ノックして部屋に入ると先輩がベットで寝ていた。



「川島先輩・・・失礼します。」

声をかけ近づいたが気付いてはいない。顔を覗き込むと熱のせいか頬が色付き汗が首筋にも流れ落ちて何とも言えない色気が醸し出されていた。寝顔を見ているだけで俺まで息が荒くなってしまう。

俺が先輩の色気に惑わされていると、先輩が目を覚ました。

「先輩大丈夫ですか?何か欲しい物とかありますか?」

「やぎ?・・・み・ず・・ほぅしぃ・・・」

「水ですか?スポーツ飲料ありますからそちらを飲んでください。・・・起きれますか?」

先輩の肩の下に腕を入れ起こし、キャップを外して渡す。しかし、腕に力が入らないらしく持てなかったので口元に持って行き飲ますが上手く飲めずこぼしてしまう。近くにあったタオルで拭くが、どうしたものか・・・このままでは脱水症状になってしまう。直ぐに飲ます方法を思い付くが自分に都合が良すぎる。意識のない先輩にしてもいいのか?自分の腕の中で頬を赤くして体を預けている先輩に、人命救助と言い訳して口移しで飲ませた。先輩が飲んだのを確認してもう2度飲ます。水分を摂って少し落ち着いた。もう一口飲ませ、飲んだのを確認しても口を離す事が出来ず思わず口の中を味わってしまう。

「や・・ぎ・・・」

「大丈夫ですか?未だ飲みます?」

「いい」

「先輩朝ご飯食べました?」

「んぅん」

「薬飲む為にも、栄養ゼリー買って来たんで飲んでください。」

っと言っても今の先輩に吸う力は無いだろう。なので俺が吸い又口移しで飲ませた。今回は一回毎に先輩を味わいながらゆっくりと、するとさっきまでとは少し違う表情で少し息が荒くなっていた。下半身に熱が集まってしまう。

「先輩、薬どこですか?」

「んぅ、・・そこ」

サイドテーブルに薬箱が置いてあった。それを手に取りながら最後に飲んだのが何時なのか聞いた。

「んぅ?飲む?・・・くすりは・・ゆう・べ・・・」

時間的にも飲ませても大丈夫だろう。一回何錠なのか確認しようと見たら、それは飲み薬ではなくと書いてある。

座薬=お尻から入れる薬の事。



つまり、する!?


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